草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

千代田区立九段中等教育学校入試情報

2007年03月03日 01時40分38秒 | 
区立九段中学の区外枠は11倍の難関となった。巷の情報によると不合格になった児童には, 国学院久我山・頌栄・東洋英和など著名な私立中に合格した者が多数含まれているとの事である。さらには九段などの中高一貫が第一志望で, 私立中は第二志望という子が相当数いたというのである。彼らは,大手の進学塾と中高一貫専門塾に通って準備をしていたというのであるから驚きである。そうした子どもたちが軒並み不合格となってしまったのだ。どこの小学校も全滅に近い。考えてみれば例えば女子の定数40名を千代田区を除く22区で除してみても1区あたり1,2名だ。特別区から受験するとは限らないから, さらに率は悪くなる。著名私立中の合格者が合格できないという事実は私の予見通りだった。私は竹の会の合格者の親から去年4月に入会のとき「九段合格」を依頼された。私は4月から7月までの3ヶ月をかけて公立中高一貫校の過去問を全問題を分析しその出題意図を徹底して研究した。その結果, 竹の会の得意とする過去問指導法の手法を駆使して指導を展開した。10月その子は日能研の公開模擬を受けたがひどい成績であった。しかし,私は私立中受験のための指導はやっていないからこの結果は当然だ。ここで塾をやめるのやめないのという騒ぎがあったが, 結局私の指導を続けることに落ち着いた。私は中高一貫模試受けて来いといった。そしたらA判定をとってきた。私は中高一貫校の合格を依頼されたのだ。決して私立中合格を依頼されたわけではない。そのために特化した指導を徹底した。想定される様々な問題をレジュメ化した。こうした指導を通して私は中高一貫校適性問題にある真理を見つけた。私の指導は研ぎ澄まされていった。これだけ指導を尽くしたのだ。もしこれで落ちたとしたら, 私は次に何をどう指導したらいいのかわからないと正直思った。11倍という倍率を聞いたとき, 私は言った。「普段ここでやっていることをそのままやってきなさい。」「すべての問題を解こうと思うな。」「1問1問を大切にじっくり考えて解いて来い。それで問題が解ききれなかったら解かなくていい」。その子は本番で3題やり残したらしい。彼の父親は問題をなぜ全部解かなかったのかいぶかったそうだ。私は「それは私が指示したものです。」と言った。それでいいと思った。私のいった事をきちんと守ってきてくれたのがうれしかった。結果は合格であった。しかもまわりに合格した者はひとりもいなかった。難関をいとも簡単に合格してくれた。受験指導のプロフッエショナル竹の会の真価を感得していただけであろうか。
この記事についてブログを書く
« 考えるスキマ | トップ | 公立中高の御三家超え »