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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

12月、時は駆け抜けるように消えていく

2013年12月07日 10時58分47秒 | 
 お早うございます。今日も青空が広がっています。早朝の寒気は一段と厳しくいよいよ宇宙船地球号は船首(北半球)を最も太陽から遠ざかる態勢で旋回を始めています。冬は地球が太陽から遠ざかる方向に傾いた状態になるため太陽光線が斜めから差し込む、、つまり薄い光線量のため「寒く」なるということですけど、わずか23.4度の傾きでこれほどの寒暖の差が出るのがなんとも微妙だと思います。地球の位置が太陽からほどよい位置にあることが数々の生命の奇跡を生み出したきたのですね。
 わたしは指導のない日は基本レジュメの制作、調整をしていますが、疲れたら渋谷に出ます。歩いて最短10分ですが、ジュンク堂だと20分ほどかかります。元代々木教室の前にはスーパーOKがありましたが、1週間に1度は買い出しに行きます。歩いて往復8キロ超2時間の距離です。すき間時間にはたいてい文庫本を読んでいるか、ナンプレを解いています。制作・執筆しているレジュメの種類が多いので仕事にかかるとかなり神経はすり減ります。
 中3は昨日最終内申が確定したという報告をもらいました。これで志望校も確定し、これからいよいよ戦略的指導に入ることができます。
 12月はまず理科、社会を固めることを先決問題と考えています。それでわたしのほうも援護射撃ということで、理科と社会で最も少ない時間で少なくとも8割をとるにはどうすればいいか、という戦略的問いを立てまして、これまでのわたしの経験を総動員した作戦を実行することとしました。そしてそのために急遽理科と社会のレジュメを制作することとし、準備を進めています。このレジュメだけで80点は確実という情報提供をしたいと思います。わたしのおよそ30年に及ぶ高校受験指導の経験をこのレジュメに結集してみようかと思い立ちました。
 竹の会の「高校入試問題撰」、「入試英語指導案」、「新英語指導案」の威力は健在で、過去このテキストだけで高い合格実績を出してきたという事実は生きていました。門外不出の竹の会の高校入試の最強対策書です。わたしの血と汗と涙の結晶ともいえるこのテキストをそれこそ50回でも繰り返し読み込んで、自分の血と肉にしてほしいと思っています。
 昨日はボクシングを見ながら、せっせと小5、小6のためのレジュメを制作、調整しました。ボクシングというか、格闘技は好きで、わたしにはストレス解消になります。今日はOKまで歩く予定ですが、明日のための準備に追われると思います。「入会テスト第4類」とか、「推論を鍛える」といった種類のレジュメはまず問題を解いてからレジュメ化するので手間がそれだけかかります。解いてから解説を執筆するので時間のかかる仕事です。竹の会の指導日が今は日と水だけで、指導のない日は指導準備に時間を費やす、その間、子どもたちは家庭学習をする、といういい間隔、リズムが形成できたと思っています。指導日の指導が充実するかどうか、事前のレジュメ準備にかかっています。質の高い、思考形成に最適のレジュメを執筆、制作することが、子どもたちの思考力を確実に高めるのだということを確信し、以来、このような形態に落ち着いています。
 竹の会のレジュメ指導というとき、それはオリジナルの「レジュメ」と実際の「指導」がセットで核心を担っています。先日も疑心暗鬼の父親が竹の会の入会試験に合格し、結局それまでいた大手を続けるという行動をとりましたが、これが世間一般の親のとる行動であるとわたしは思います。竹の会の入会試験に合格してその父親は自分の子が優秀とでも思ったのでしょうか。実際に入会してみればすぐにわかることですが、竹の会の入会テストに合格したということは、すでに訓練を受けてきた子たちと同レベルにあるということは全く意味しないのです。これから竹の会で指導をするについて指導に耐えられるほどの性能があるかどうか、ということを検査したにすぎないのです。もし合格したという子が、大手の授業を受けて伸びるかどうかなどはわからないことです。わたしが推測するに竹の会の入会試験に合格したという時点での力がそのまま大手の他の仲間たちの力であることがわかります。つまり、大手の子たちの力はたいしたことはないということです。竹の会で6か月なり訓練を受けてきた子たちの力は破格です。それは思考という武器を使いこなすことにおいて秀逸です。大手で模倣問題ばかりを解かされて、算数の専門的訓練もない子たちには想像もできないことでしょうが、竹の会の子たちは知識ではなく思考で勝負するようにしつけられてきたのです。
 竹の会は小塾です。ですからこれまで大手志向の親が竹の会を「見学」という方法でかなりの数、興味本位に見にきて、「やっぱり大手を選ぶ」という行動はそれこそ何人も見てきました。そういう親たちに共通していたのは、竹の会という塾に対する不信感でした。果たして信用できるのか、という疑いに満ちていました。幸いに、そういう人たちの子どもが入ることがなくてわたしは本当によかったと思っています。大手を絶対的に信頼するという親が根強い、そういう親の思考癖はそのまま子どもの無思考癖に反映されているように思えてなりません。
 さて、今日はもう間近に迫った受検・受験の小6及び中3のみなさんに、もちろん竹の会のみなさんです、勉強のヒントみたいなことをひとつしてみたいと思い立ちました。
 それは受験勉強といって、ただ漫然とテキストなりを読んでいてはだめだということです。
 一言で云えば「戦略的に勉強しろ」ということです。もっとも原始的な戦略といえば、「これが出るか出ないか」でテキストを読むということで、これはごく普通に受験生がやっていることです。
 戦略ですから、様々な戦いのための作戦はあるということです。戦略は戦いの勝利が唯一の目的ですから、その目的から見て、無駄なことは一切しないということです。戦いでは見殺しにして勝つというのが常套手段です。織田信長は見殺しにすることで生き残ってきたとも言えます。不要な、勝利に関係しない知識を自己満足のために、あるいは可能生の低い不安のために時間をかけることはしないという思い切りです。しぼるということです。今風に云えば断捨離です。
 戦略は「攻め」です。どう攻めるかです。地理なら、気候を鳥瞰するのも戦略的方法です。キィーワードを100マスターするのも戦略です。重要年表を時代ごとに切り取り、ユニットにして覚えるというのも戦略です。理科の戦略的問題を短時間で回せるように編集しておくというのも戦略です。勉強というのはひとつひとつが戦略でなければならない。ただ漫然と最初から問題意識もなにもなしに読むというのはいちばん無駄で効果のない勉強です。戦略は自分の工夫です。
 適性問題で「なぜ自分が間違ったのか」「正解へ糸口を発見できなかったのか」ということを日記調にメモしていくのも戦略です。
 歴史の年表のベスト10を覚えるというのも戦略です。
 いいですか。受験というのは「戦略」なんです。これまでの長い基礎の修練があってのことですけど。全く努力をしてこなかった者に戦略はありません。
 わたしがこれから指導するのも戦略に満ちています。わたしは常に戦略を練っています。それがプロと一般の人たちとの違いです。プロの戦略は実際に敵の状況を見極めて決める実戦的なものです。親たちが大手の宣伝に踊らされて東奔西走するのは、右往左往してとる選択は戦略などではありません。そもそも塾選びの段階ですでに戦略的な才能は試されているということです。
 これからは「先生、○○はどう攻めたらいいですか」という質問がいい質問です。
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