「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

滋賀湖北、赤後寺(しゃくごじ)

2012-04-30 11:27:58 | 見仏(滋賀)
こちらも村の地域が管理するお寺。住職はいない。
受付の建物に当番制と書いてあって、
担当者の名前が書いてあった。
先ほどの2つもそうだが、電話で連絡をとる必要がある。
公衆電話なんてないから、
携帯電話を持っていることは必須だ。

電話をすると、ジャケットをきた初老のおじさんがやってきた。

扉をあけると、千手観音と、聖観音菩薩。
いずれも手首から先がない。痛々しい姿。

最初は、手がとれているし、見なくてもと思っていたが
見ることができてよかった。
たいてい、手先がないと、後から手をつけようかと
思ったりするが、そのままの状態。
逆に不完全なところが、その存在価値を
高めることもあるかもしれない。

今回もテープによる解説があった。
今回は、直接、割と細かく、
この仏像に関しての話を聞かせてもらった。

このあたりは、古戦場となっていて、村の人が
戦火を避けるため、この仏像に関しても川の中に
しずめたりして、仏像を守ったという。
そのときに仏像の下にしいた敷石というのもあった。

こちらの仏像の別名は、コロリ観音。
年を取って老いたとき、何の苦しみもなく
コロリと極楽往生できるというところからの別名。
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