なつかしもん(移ってきました)

70年代から昨日まで人によっては懐かしいと思えるものを置いていきます。
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アニメ・コミック その4

2021-05-22 16:43:00 | ⇔同じ映画なのに比較
1982年1月発売 『未来少年コナン』第24話 ギガント

宮崎駿監督がすごい人だと認識が広まったのか関連する作品もアニメコミック化されています。
テレビシリーズを再編集して公開された映画は宮崎作品と認められていません。

そして未来少年コナンの最もインパクトのある回の『ギガント』つづく『インダストリアの最期』がコミック化されています。

表紙はもちろん描き下ろし

フィルムコミックならではの贅沢なコマ使い

25話 「インダストリアの最期」
もちろん表紙は描き下ろし





つづく
(なんか表示が崩れまくってたんで再投稿)

未来少年コナンの画角

2020-05-21 21:29:00 | ⇔同じ映画なのに比較
比較番外編

NHKで「未来少年コナン」の再放送が始まった。
1978年にNHK初のアニメシリーズとして放送された。
CMが入らないアニメはそれだけでも新鮮だったなあ。

今回はデジタルリマスター版での放送とのことで興味深く観てみた。

ん~違和感。 窮屈だー!
初めて見る人にとっては何も感じないかもしれないが
これはいかんなあ。サイズ(画角)が違う。
またやっちまってる!今のTVサイズ(ハイビジョンサイズ)にトリミングしてる。

これが制作された頃のテレビは4:3だから今の16:9にするという事は上下をカットするという事。

画面の構成・見え方を考えて描かれたものが意味をなさなくなる。
まして宮崎駿だ。

どのくらいカットされて窮屈になっているか2018年にWOWOWで放送されたオリジナルサイズ版と見比べてみたい。
上が今回の再放送。下がWOWOW。

第3話「はじめての仲間」より




上に余裕がない。窮屈ー。










アイキャッチのパタパタ。これが前半部分と後半部分を分けるCM代わりのようなもの。






頭が切れるのはなんとかしてほしい。








重ねてみた。白枠内が今回の再放送版。
が、左右に少し元のに見られなかった部分がある。

これからギガントとかも登場してくるのに影響大だよなこのサイズ。

世界名作劇場 赤毛のアン

2019-09-23 11:53:00 | ⇔同じ映画なのに比較
映画ではないですが比較してみました。

アニメ「赤毛のアン」1979年 19:30~20:00放送 全50話

高畑勲監督のこのTVシリーズの中で個人的に最も好きな作品です。
子供のときに毎週見ていたときはただ単に面白くて見ていたが、大人になって改めて見直すといろいろなことがわかるので毎回色んな所で泣いてしまいます。
もう毎回オープニング見ただけでうるうるしちゃいます。
アンが愛しくてしょうがないです。

今、東京国立近代美術館で「高畑勲 展」が開催中です。
丹念に観たら数時間はかかる展示物量です。必見です!

その関係もある放送が現在WOWOWで放送中です。
「母をたずねて三千里」は終わりましたが「赤毛のアン」が放送中です。

そこで以前にNHK BSプレミアムで放送されたデジタルリマスター版ハイビジョンサイズとWOWOWのブラウン管TVサイズハイビジョン版とを比べてみました。

2014年にNHKBSで放送されたものを見たとき違和感を覚えました。
サイズがハイビジョンテレビにきっちり収まっていたからです。

スタンダードサイズを横長に収めるには上下を大幅にカットして拡大しなければいけません。
ハイビジョンテレビが主流になってきた頃によくありました。
アニメもドラマも上下カット!人の頭がちょん切れていたり必要な情報も映らないなんて事を平気でやっていました。
フィルムで撮影されていたものはまだ見られたがビデオで撮影されたものは画質も荒くなりひどいものでした。
(最近はテレビの放送もオリジナルを尊重して放送することが多くなったが)

画面構成(レイアウト)はとても大事で考え抜かれて構成されています。
どう見えるか、どこまで見せるか、見ている人への情報、登場人物の関係性や物語の雰囲気等、最良の状態を考えて作られているはずです。

それをカットしてしまう…。

ちなみに「赤毛のアン」の1~15話までは宮崎駿氏がレイアウトを担当しています。
カリオストロの城制作で抜ける)

比べてみてちょっと発見がありました。
WOWOWはなるべくオリジナルに忠実な形で放送しているようです。
NHKBSは上下カットして縦位置は短くなっていますが横部分がわずかにスタンダードサイズ版では見えていなかった部分が見えています。


NHKBSプレミアムはいきなりオープニングの歌部分から始まります

よく登場する飾り枠。上下カットは避けてほしい部分

地形は見えたほうが良い

WOWOWは予告付きエンディングテーマあり。NHKBSは予告なし、エンディングテーマを短くカット。


ミッドナイトクロス Blu-ray

2018-11-03 22:28:00 | ⇔同じ映画なのに比較
久しぶりの比較。
(画像をクリックして大きめな画像で見るとよくわかります)

今回はやっと日本でBlu-ray版が発売された映画「ミッドナイトクロス

今までビデオテープ、LD、DVDと発売される度に購入してきた自分にとって大事なとても好きな映画です。
日本版の発売がいつも遅い、そんなにメジャーな作品でないので発売されるかもわからないから常に輸入盤を先に買っていました。

Blu-rayもアメリカのクライテリオンから2011年に発売され購入。
そして2018年やっと日本でもBlu-ray版が発売された。

11月1日に送られてきたので即観。

先に観ていたクライテリオン版と違うぞ。
まあクライテリオン版はマニアを満足させるための手間をたっぷりかけたものなのだけど。
デ・パルマ監督監修だしね。


まず映像の前にジャケット。
クライテリオンは他の映画もアートなデザインで統一されている。
比べると日本はもうちょっと工夫がほしいな。

ここから画像は上がクライテリオン版、下が日本版
クライテリオン版は黒がしっかりしている。日本版はカメラを高感度にして撮影した時のようにノイズが目立つ。これは他の部分でも共通。

白の表現が違う

日本版はノイズが目立ちDVD映像のよう

文字のシャープさが違う

精密さが違って見える

キメの細かさ肌の質感、スクリーンサイズがなんか日本版高さ短い?

フォトショなんかで自動色補正をするとこんな感じなる日本版の色

色合い 高さ

ここのシーンは何故か編集が違うのだクライテリオン版には日本版にある少し顔を動かして写真を見るシーンがはっきりと写っていないのだ(クロスフェードで薄っすらと見える)。なぜだ?

この頃のナンシー・アレンは本当に良かった

デ・パルマならではの俯瞰ショット



ミッドナイトクロスは全ての画面構成が素晴らしい

ジョン・リスゴー!

この俯瞰ショットも効果的で物語、音楽とマッチして自分も舞い上がった気分になった。
それも映画館のスクリーンで観たほうがより感じられる。デ・パルマ作品はスクリーンで観るのが良い。

叫び声

映画史に残る美しくも悲しい花火シーン。いつ見ても泣ける。

クライテリオン版の特典映像は監督ブライアン・デ・パルマのインタビュー

劇中ファーストシーンから多用されたステディカムカメラの発明者でありそのシーンの撮影者のギャレット・ブラウンのインタビュー。マニアな人選だ。

ナンシー・アレン インタビュー

デ・パルマ幻の初期作品「Murder a la Mod

他にスチール写真集と唯一日本版と共通な劇場予告編

日本版の映像特典は撮影監督のヴィルモス・ジグモンド インタビュー

ナンシー・アレン インタビュー(2012)

プロデューサーのジョージ・リットー


クライテリオン版を開くとこんな感じ

お洒落である

ブックレットの中には映画に出てきた雑誌の再現ページや

ジャックの勤めるB級映画会社の作った映画のポスター集(映画の中で見えた)

クライテリオン版開封前

日本版を開くとこんな感じ


同じハイビジョン映像でもだいぶ違いがあるのですね。
日本のは明るくし過ぎと白くし過ぎ、シャープさも足りないのだと思うのです。

今回のブログは多分過去最長だ。
「ミッドナイトクロス」BLOW OUTをこのブログで扱うのは何度目かな?
YOUTUBEに置いてある日本の劇場公開時の予告編はまだ生きてる模様。

映画 銀河鉄道999のスクリーンサイズ

2018-09-16 18:32:00 | ⇔同じ映画なのに比較
昨日9月15日(土)目黒シネマで
映画「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」の2本立て上映を観てきた。

35mmフィルム上映ということでワクワクで出かけました。
これはマニアが大勢押し寄せるだろうと考え早めに出て1時間前に着いてしまった。
映画館はまだ開場していなく待ち人は1人でした。

今年に福井の映画館でもフィルム上映がありましたがとても遠くて行けず残念に思っていましたが、今回目黒ということでヤッター!と思いました。
これをどうしても観なくては行けないと思った理由のひとつに、以前から当ブログでも書いていた映画「999」のスクリーンサイズ問題。

もう公開時に観た記憶も怪しくなってきて決定打となる証拠も出てこない。
DVD・Blu-rayもハイビジョンTV(横長TV)黎明期あたりでスタンダードサイズのものを上下カットしてTVサイズに合わせる悪行が横行していたのであてにならなかった。

こうなるとオリジナルフィルムしかないと思っていた。

しかしこれも東映はオリジナルネガを紛失したとか、でも今年の福井の物はマスターからプリントとか何が本当なのかわかりません。

ちなみに目黒シネマはビスタサイズでした。

そんなんで今回は自分が信じているLDボックスの画像を上げてみました。

EMOTION ノートリミングシアター

公開日時とスタンダードサイズの表記あり

中のライナーに書かれている文章
この一部の劇場で観た人にとってはビスタが正解と思っているでしょう


↓ サイズの違いと見え方を画像で比較した過去ブログ
http://moon.ap.teacup.com/goodold/586.html

※ 9/17追記
  決定的なものを見た。 それは「フィルムしおり」だ。
  昔は本物のフィルムを切って作った商品「フィルムしおり」
  があった。
  最近の偽フィルムしおりとは違う。(最初からデジタルで作られ
  デジタルで上映するのにフィルムがあるわけないのに)

  銀河鉄道999にも「フィルムしおり」があった。
  それを見るとサイズはどう見てもスタンダードサイズだ。