なつかしもん(移ってきました)

70年代から昨日まで人によっては懐かしいと思えるものを置いていきます。
since 2004

追悼 金田伊功 2

2009-07-30 20:12:00 | ○ノンジャンル
その動きと描写力はそれまでに無いものでした。
一目見れば判る個性、明らかにそこだけが違う程の突出したものでした。
影響を受けたアニメーターは数知れず、でも違う。
テクニックだけではない何かが元祖にはあるのです。

TVアニメやTVアニメのオープニングで注目を集め、
いつしか見る者に興奮と高揚感を与える作画に、ブームになってきた
劇場用アニメ映画SFXマン的役割を担う事となりました。

多くの映画の戦闘シーン、クライマックスシーンを担当しました。
映画ではあまり人物を描く事は無く、描く時は一連の戦闘シーンの中に含まれているような時だけで、しかも氏の個性炸裂のキャラクターに描かれます。
作画監督が修正してもしきれないというか生かされた絵がとても良いのです。
宮崎アニメではうまく修正されています。

何が他のアニメーターと違うのか?
まず見ているだけで気持ちよい気分にしてくれる。
タイミングの取り方が独特です。“ため”があるのです。力が溜まって放出される。
そんな感じがします。すべてのものに力感があるんです!

イメージのアニメ化はもう金田氏の発明と言っても良いでしょう。
今のアニメでは当たり前になっている表現手法です。
光(雷、光線、光沢)、煙、爆発を変えました。

今回は劇場用アニメ映画なのでありませんが、ロボットアニメの表現も変えました。
巨大さやアングル、ポーズはそれまでのTVアニメのロボット物には無いものでした。

金田氏のアニメ界に、アニメファンにも残したものはとても大きいです。
昔も今も「金田っぽい」とか「金田的」とか言われるアニメを発明した
金田伊功氏は忘れられる事はないでしょう。

銀鉄」は比較での中で画像が上がってもいるので少なめで。
ですが、この作品の惑星メーテル崩壊シーンが氏の地位を決定付けました。
さよなら」のプロメシュームの動きと表現は流行りました。

地球へ…」「ヤマト」は戦闘シーンのみ。
幻魔大戦」の火炎龍はすばらしい!

風の谷のナウシカ」宮崎アニメへの参加はちょっとした驚きでした。
スタジオジブリレイアウト展で金田氏のレイアウトがありましたね。
「もののけ姫」まで参加していました。
トトロ」のような作品にも参加する箇所があったんですね。

劇場用アニメ映画TVアニメでは少し違いますが、今回はこの辺で。

追悼 金田伊功 1

2009-07-26 20:54:00 | ○ノンジャンル
一人のアニメーターがお亡くなりになりました。
これほど、一アニメーターがアニメーションに影響を与え注目された人はそうはいないでしょう。

金田伊功(かなだ よしのり)

そのすごさはアニメーターなのに作品集が出版される程でした。

キャラクターデザインや作画監督をやるようなアニメーターではないのにです!

アニメーター、とても個性の強いアニメーターです。
通常、漫画と違ってアニメーターはそんなに個性(絵に特長)があったら仕事にならないのですが
金田氏くらい特殊なアニメートの感覚があると違うのです。

その辺りの特殊感覚については次回に書きたいと思います。

今の特にアクションシーンや戦闘シーンを得意としているアニメーターで影響を受けていない人は皆無でしょう。





同人誌も資料満載。

同人誌のふろく。アクロバンチのOP/ED絵コンテ

5月配本が10月頃にずれ込むという同人誌からのお知らせ。

遅れたお詫びのピンナップ

同人誌の中身


渋谷パレス座

2009-07-20 19:57:00 | ◆チラシ
愛と感動を、今あなたに捧げます「渋谷パレス座」のプログラム

渋谷にも名画座はありました。西武デパートB館の隣でした。

座席数425席・階席もあったと思います。
年に何回かロードショーもする名画座でした。

この頃ヒッチコック監督作品にはまり、かかる名画座を見つけては出掛けていました。




世界が燃えつきる日

2009-07-18 12:58:00 | ●映画を思い出すもの
1977年映画「世界が燃えつきる日」のパンフレット

核戦争後の話。
放射能の影響なのでしょうか巨大ゴキブリ(アフリカ産本物)や巨大サソリなんかが登場します。
まだそんな発想が有りの時代。と、言っても同年に「スターウォーズ」「未知との遭遇」ですからね!

TVムービーのような映画です。

印象に一番残るのは乗り物の「ランドマスター
図解を見るとしょぼい作りです。

そしてこの映画では「驚異の新音響方式《サウンド》360°」なる音響システムが売りになっています。
今は当たり前な立体サラウンド音声をアナログで実現したと自慢しています。

個人的に注目のこのイラストを描いた「SEITO」氏
70年代後半あたりからとても目立っていたSEITO氏(最初のスターウォーズもこの方)
パッと見、うまいと思うのですがよく見るとかなり微妙な感じも…。
大胆な構図・大胆な筆使いが特長のSEITO氏です。
最近お見かけしませんが(映画のポスターにイラストレーターが起用される事自体が激減!)詳細、近況を知りたいです。



ビッグウェンズデー前のジャン・マイケル・ビンセント
第2のスティーブ・マックイーンと言われていたそうです。

パスネット

2009-07-16 01:43:00 | ○ノンジャンル
2000年10月~2008年3月14日まで使えた私鉄・地下鉄磁気共通カード
パスネット

使用済みですが手元に残っていたカードです。
色々な所で発行された限定物が無数にあったようですが、これは普通に券売機で買ったものです。

乗られる電車の種類が出ているのはGOODアイデアですね。
徐々に増えていきました。

このカードは使用すると裏に乗車駅、下車駅、日付、残額が表示されるのがとても良かった。今のICカードは便利だがこの辺の情報が簡単に見られないのが×