なつかしもん(移ってきました)

70年代から昨日まで人によっては懐かしいと思えるものを置いていきます。
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バンカー・パレス・ホテルのパンフレット?

2022-03-06 17:26:00 | ●映画を思い出すもの 2
映画「バンカー・パレス・ホテル」のパンフレット?

1989年制作のフランス映画で監督はバンドデシネ作家のエンキ・ビラル。
バンドデシネはフランスの漫画のようなものでオールカラーで描かれるものも多く
画集のような高級な作りのものです。

自分はよく銀座の洋書屋「イエナ書店」で買っていました。
ここでは有名なバンドデシネ作家メビウスの物も買っていました。

そんなエンキ・ビラルの初監督作とあったのでこれも今は無き中野の映画館「中野武蔵野ホール」に観に行きました。

その時買ったのがこのパンフレット(?)です。
一枚の紙を折りたたんで作られています。

昔はパンフレットが作られないような公開が小規模な映画でパンフレット代わりにプレスシートを売るなんてこともされていました。
確か「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」はプレスシートだった気がする。

でもこれはプレスシートではないと思う。

映画はカラー映画です。

開いて

三つ折り

全面 薄青

裏面



家族ゲーム パンフレット

2021-09-20 12:08:00 | ●映画を思い出すもの 2
映画「家族ゲーム」1983年公開のパンフレット

この映画は何から何まで本当に独特な映画で特に「間(ま)」が森田監督にしか出せない絶妙な「間」なのです。
これがわからない人には面白さは伝わらないでしょう。

パンフレッタが2種類ありまして、ひとつは「日本アート・シアター・ギルド(映画製作会社)」の物。
もう一つは「東宝」の物。

「日本アート・シアター・ギルド」の方は自社の発行する映画雑誌のようなもので、その映画以外のコラムもあったりでメインがその映画特集という作りになっている。
シナリオが採録されているのがすごい。

「東宝」はまあ東宝です。

目次





賞を総なめ


ATG

アメリカンコメディ映画

2021-08-15 10:48:00 | ●映画を思い出すもの 2
最近あまりバカバカしいコメディ映画を観ていないなと思った。
入って来ていないのかな?
よく海外のコメディ映画は日本ではヒットしないと言われてきている。

文化の違いとか、知っていなくてはわからない事が笑いの元になっていたりするからだ。

それでも面白い物はある。パンフレットでふり返る

メル・ブルックス 新サイコ」1978年日本公開
これはメル・ブルックスの中でも一番繰り返し観たなあ。
全編ヒッチコック映画のパロディになっているが幸いヒッチコック映画は全部見ていたので楽しめました。

スペースボール」1988年日本公開(日本公開まで1年掛かってる)
これもメル・ブルックス。もちろんスター・ウォーズのパロディ


トップ・シークレット」1985年日本公開
「フライング・ハイ」に続くおバカ映画。ZAZと言われた3人組の映画。
他の海外のコメディ映画にも共通して言えるのは役者がやりきっていること。大物の役者でもバカな役、行為を違和感なくやりきっているところが面白さにつながっている。
ここでもヴァル・キルマー、オマー・シャリフ、ピーター・カッシングがやりきる!

サボテン・ブラザース」1987年日本公開
ジョン・ランディス監督と夢の3人チェビー・チェイス、スティーブ・マーティン、マーティンショート

ポリスアカデミー4 市民パトロール」1987年公開
回を重ねるごとにキャラクターが増えていく。これ後もシリーズは続くが今作でメインキャストが降板して以降は別物感があるなあ。
これにはシャロン・ストーンがヒロイン役で出ているが印象薄し。

ビバリーヒリビリーズ じゃじゃ馬億万長者」1994年公開
昔のTVシリーズの映画化だけどそのテレビドラマは見たことなかったけど「沈黙の戦艦」に出ていたエリカ・エレニアックが出てたから観に行ったところが大きい。


パロディ・ギャグ映画は不謹慎だったりギリギリのものを笑いとして扱うことが昔の映画ではあった。今は厳しいからねえ色々難しそうですね。

劇場版 未来少年コナン

2021-08-01 18:32:00 | ●映画を思い出すもの 2
1979年に公開された劇場版 未来少年コナン

前年にTV放送されたものを再編集して劇場版として公開された。

当時は再放送もなくビデオもない時代だったので喜んで映画館に出かけた。
今はなき「京王地下」という映画館で弟を連れて観に行った。
WiKiでは同時上映の記載があるけど1本立てでした。(当ブログの前売り半券カテゴリに)
場所はバルト9の手前辺りだった。

その時は子供でアニメ映画を観るという高揚感で細部なんて気にしていなかった。

大人になって改めて観たらあまりの酷さに唖然とした。

まずオープニングは静止画に映画のために作った研ナオコさんの歌が流れる。↓こんなところにタイトル入れる?

監督は宮崎駿さんではない。この為に実写映画の監督を連れてきたのだ。
昔のアニメ映画にはよく実写の映画監督の名前を入れた。(監修とかね)
宮崎駿さんの名前はオープニングに名前も表示されない。
完全にこの映画版からは離れているのだ。

オープニングの後に流れる「西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に直面したのナレーションのバックの音楽がひどい。
この終末感のある画に対して使う曲ではない。TV版では重いBGMだったのが映画ではどこかカッコいい曲になっている。多分これは絵にある摩天楼側によったイメージで付けられたのではないかと推察する。

とにかく映画版はわざわざ作曲家を変えたりやらなくていいことを色々やっている。
そしてその感覚がすべて戦後くらいの感覚なのだ。
音楽はのどかな風景が映ればのどかな曲、悲しければ悲しい曲というようにわかりやすい曲しか付かない。
おかしいのは風景はのどかだけどその前にあった出来事からすればそこはその曲じゃないのに映し出されるものに合わして流しちゃう。
ダイスのテーマらしきものも浪花節的曲だし、その他昔のキャバレーの生演奏ような曲が多い。

効果音も無駄に付けている。
機関銃を撃てばレーザービームのような音がたされている。
何をするにも音が付いている。まるでトムとジェリーとか鉄腕アトムのように何にでも音が付けられている。

全体の編集もひどくて、まあ26話を2時間にまとめるなんて難しいわけで。
数あるTVシリーズを映画に再編集したものでこんなにひどいのは観たことない。
まるで途中の粗編集を見せられているのかと思っちゃう。
後半に行くほど粗くなる。繋がりがなさすぎて初見の人にはなんだかわからないはず。

どうせ作るんだったらもっと未来少年コナンを理解している人に関わってほしかったな。
なんか「アニメは子供の見るものだから」って「子供にはこんな感じでしょ?」って作られたようにこの映画版は思えちゃうんですよね。
(これはTV版の画面)

映画ではこのテロップが出る。
TVではこの部分は第1話の「のこされ島」と出るところ

エンドクレジットにTVのスタッフが流れる


パンフレット

宮崎駿の名前はない

宮崎駿の名前はないのに本人が描いたイメージボードや

絵コンテ

設定資料

が、収録されているパンフレット(どこにも名前はない)


この頃のパンフレットの値段は300円程度

これから未来少年コナンを見ようという人はまとまっているから、時短だからといって間違っても劇場版を観ないように!そしてそれで評価しないように!
全く違う作品ですから。

ペーパー・ムーンのパンフレット

2021-07-25 10:51:00 | ●映画を思い出すもの 2
映画「ペーパー・ムーン」のパンフレット

最高の映画の一つ。何度観ても面白い。
本当の親子の共演で娘のテータム・オニールはこれで史上最年少(10才)アカデミー助演女優賞を受賞した。
これ以後この女の子に影響を受けたキャラクターが多数生まれたように思います。
詐欺師役のライアン・オニールもカッコいい。

映画はモノクロ(白黒)です。作られたのが1973年だからカラー映画が普通だったけどこれはわざとモノクロで撮られている。
それがこの映画とマッチしている。
昔、一時期古いモノクロ映画をカラー化するというのが流行ってアメリカの監督とかが反対してたなあ。
カラー化が良い効果を生む映画とそうでないのがあるというのを何本か観て思った。

映画はモノクロだけどパンフレットにはカラーのスチル写真が何枚も使われていて実際の衣装の色や髪の色を確認できる。





裏表紙

観終わると劇中で聴こえる「It's Only a Paper Moon」が耳から離れなくなります。