なつかしもん(移ってきました)

70年代から昨日まで人によっては懐かしいと思えるものを置いていきます。
since 2004

アニメ・コミック その5

2021-05-30 09:12:00 | ☆コレクション
おそらくアニメ・コミックの到達点、最高峰はこの「セロ弾きのゴーシュ」でしょう。

1982年12月発売
表紙は見開き描き下ろし

この映画に関してのコメントが毎巻つき 《山田洋次監督》

美術監督の椋尾篁さんのピンナップ付き


オープニングも余すことなく収録


この映画の背景は一枚一枚絵画のように美しい。背景画だけでも見ていられる素晴らしさ。


巻末には楽譜を収録


1983年1月発売


《作曲家 間宮芳生さん》


表紙カバーをめくると本体にカバー原画の色指定が印刷されています。
通常は表紙の単色刷りが多いがこだわりとマニア歓喜の仕様となっている。


ピンナップはオリジナルの状態を再現
裏にはキャラクター設定


1983年2月発売


《監督 高畑勲さん》


ピンナップ裏はキャラクター設定動物編


音楽が大事な映画です。それをどう表現するかコミックの難しいところです。

巻末にはストーリーボード、イメージボード収録


1980年12月発売 読売新聞社発売 TV版「あしたのジョー2
他のコミックのより大判


もともと出崎統さん演出のアニメは漫画的表現を多用しているのでフィルムコミック化してもなんの違和感もありません。
そして作画監督の杉野昭夫さんのコンビとなればもうそれだけで最強です!




1巻では4話分収録



アニメ・コミック その4

2021-05-22 16:43:00 | ⇔同じ映画なのに比較
1982年1月発売 『未来少年コナン』第24話 ギガント

宮崎駿監督がすごい人だと認識が広まったのか関連する作品もアニメコミック化されています。
テレビシリーズを再編集して公開された映画は宮崎作品と認められていません。

そして未来少年コナンの最もインパクトのある回の『ギガント』つづく『インダストリアの最期』がコミック化されています。

表紙はもちろん描き下ろし

フィルムコミックならではの贅沢なコマ使い

25話 「インダストリアの最期」
もちろん表紙は描き下ろし





つづく
(なんか表示が崩れまくってたんで再投稿)

アニメ・コミック その3

2021-05-16 08:55:00 | ☆コレクション
最も気合が入っているアニメ・コミック
1981年9月発売 ルパン三世 カリオストロの城《改訂版》全4巻

過去に前後篇で発売もされていたが世間での人気が上がったからなのか再編集され4冊になって登場。

なんと言っても描き下ろしの表紙がどの巻も素晴らしい。
色や構成も文句ない。


「アニメ紙芝居」初めて聞く表現だ。



映像では縦スクロール移動した場面は1枚絵(背景画)で収録。









アニメ・コミックはあまり漫画的表現の効果線を追加することは少ないのですがここでは使っていた(銭形のコマ)



つづく

アニメ・コミック その2

2021-05-08 12:31:00 | ☆コレクション
ビデオもDVDもない、ましてやインターネットもない時代はこのようなアナログな書籍で楽しんでいたのです。

旧ルパン三世もアニメコミックになりました。
1980年10月発売 双葉社



表紙の絵も描き下ろしとなりました。もちろん大塚康生さん画!

フィルムコミックの特徴として元がフィルムなので動きを表現するのにコマをふんだんに使えること。
漫画だったら1コマ~3コマも使わないかもしれない。



ルパン三世Part2「死の翼アルバトロス
作・演出:照樹務(当時は誰?なんて読むの?なんて話題になったが見ればすぐわかる宮崎駿氏の、この回と最終回で使った別名で所属していたテレコムに漢字を当てた名前)
表紙は描き下ろし。

表紙の原画。こういうのが嬉しい。1981年8月発売


不二子にもYouTubeのようにボカシは入っていない。

最終回「さらば愛しきルパンよ

表紙とは違う原画。本編のものではない。

最終回は興奮して待ちわび見ました。
だって「死の翼アルバトロス」があって、そして情報誌で事前にアナウンスがあってですもの!
30分TVアニメで異例の作画枚数の多さとか今見てもクオリティの高さは異常です。
この2作を観ると後に作られていくテレビスペシャル版はこの1本分にも届かない出来に思えてしまうのです。
何より宮崎駿氏が作った数本のルパン三世の影響をいまだに受けた作りしかしていないのはあまりにも残念です。


つづく

アニメ・コミック その1

2021-05-05 18:56:00 | ☆コレクション
まだビデオデッキが家庭に普及する前は映画は名画座、テレビ放映を待つしかなかった。
TVアニメも再放送を待つしかなかった。

好きな作品を繰り返し楽しむことは出来なかったのです。

そこにアニメ・コミックが登場した。
その前にこのような形式の実写版のフィルムコミックがありましたが、本格的な漫画に近い作りのものはこの辺から始まったんじゃないかと思います。

1979年9月発売 講談社 「映画版 銀河鉄道999」全4巻
これは松本零士先生の漫画を意識して作られている。
そして今発売されているDVD・Blu-rayでは見られない劇場公開サイズのスタンダードを元に作られているので見えない部分(今は上下カットされている)も見えています。


松本先生のメッセージ


登場人物に999号


見開きを使ってタイトル画面

雰囲気を伝えるためにコマ数を贅沢に使っている

工夫をこらした構成

第1巻は地球を飛び立つまでを収録しています。

映画を見た人にとっては声優の声で台詞を読み、音楽、効果音も頭の中で鳴っているのです。

つづく