ボクシングレヴュー

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新井田、V6戦はゲホンと再戦

2007年07月10日 | その他
WBA世界ミニマム級王者・新井田豊の6度目の防衛戦は、
9月1日、後楽園ホールで、1位のエリベルト・ゲホンを迎える
ことになった。

ゲホンは2年前に新井田に挑戦、10ラウンド負傷判定で敗れている。
前回の試合は、前半はお互い偵察の時間が長く、後半に新井田が
ようやく攻勢を強め、さあこれからという時に終わってしまった。
個人的には新井田が堂々たる試合ぶりを展開していたと見ただけに、
1ポイント差で新井田に付けたジャッジが2人、もう1人は何と
4ポイント差でゲホン優勢、とした採点結果は意外だった。

両者が前回と同じようなコンディションで当日を迎えるならば、
やはり新井田が有利であろうと僕は予想する。ただ、もちろん
ゲホンも雪辱に燃えているだろうから、実際にどう転ぶかは
分からない。

暫定王者の高山勝成を下し、いよいよWBC王者イーグル京和との
統一戦の機運が高まっていただけに、がっかりしたファンも
いると思うが、これはこれでなかなか楽しみな試合だと思う。


それにしても、新井田が6度目の防衛戦を迎えるということに
何だか感慨めいたものを覚えるのは僕だけだろうか。
かつては一度も防衛戦を行わずに引退し、周囲を困惑させた
こともあるあの新井田が、である。

薄氷を踏むような戦いが多いのは事実だが、それでも勝ち続けて
いることには変わりない。立派なチャンピオンになったものだ。

2 コメント

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新井田がんばれ! (磯野 0点)
2007-07-10 17:30:10
立派なチャンピオンになった…
もうホントおっしゃるとおりだと思います!
アランブレットとやるとき、『ボロボロになるまでやる』と言った
あの言葉に嘘はありませんでしたね。
ギリギリの試合が続きますが、こんなに勝ち続けるというのは
やっぱ凄いことで、もっと評価されていい選手だと思います。

新井田選手、天才肌のボクサーですが、
あの不器用な生き様に、とても魅力を感じます!
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Unknown (たかお)
2007-07-10 18:22:08
磯野 0点さん、コメントありがとうございます。

そもそも、世界戦で常に僅差の勝負まで
持っていけるというのは、技術レベルの高さを
示していると思うんですよね。

再起後の新井田は、ボクシングを楽しんでいるように
見えます。不完全燃焼の結果には納得していない
でしょうが、リング上での、強敵たちとのやり取りには
スリルを感じているのではないでしょうか。

不器用な生き方ゆえに時に批判を浴びる新井田ですが、
僕もああいうタイプの人間は結構好きなんです(笑)。
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