ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

東洋太平洋L・ヘビー級王座決定戦 西澤ヨシノリvsマニカ・カトニヘレ

2006年11月21日 | 国内試合(日本・東洋タイトル)
相手の「質」はともかく、やはりこれは快挙と言えるのだろう。
日本ボクシング界初、40歳の王者の誕生だ。

カトニヘレは前日の計量で体重をオーバー、そして肝心の試合では
わずか1ラウンドでKO負けと、やる気のなさを批判されても
仕方のない体たらく。正直言って、西澤が勝つにしても僅差の
判定がいいところだろうと思っていたが、戦う前から両者の
意気込みに大きな差があったのだろう。

西澤はこれで、日本ミドル級、東洋スーパー・ミドル級に続いて
3つの階級でベルトを獲得したことになる。また、これが
節目の50戦目でもあった。日本の現役ボクサーで、プロキャリア
20年の選手とか、50戦もしている選手は他に吉野弘幸くらいしか
いないのではないだろうか(ただし吉野はここ2年半試合をしていない)。

本人は恐らく、「3度目の世界挑戦」を目標に頑張っているのだろう。
その道程は厳しいと言わざるを得ないが、体に支障がない限りは
やれるところまでやってもらいたいと思う。