スカパーに入ったおかげで、初めて全日本新人王戦を見ることができた。
当然まだあまり知られていない選手ばかりなのだが、これがなかなか面白い。
技術的には未熟なのだろうが、とにかく勝利に対する意欲を前面に出した
戦いぶりが清々しい。
今年は史上初めて、双子の新人王が誕生したことが話題となった。
まずは兄の杉田純一郎(スーパー・フライ級)が劇的な最終ラウンド
TKO勝ちで勢いをつけ、スーパー・バンタム級の祐次郎がそれに続いた。
実はこの祐次郎の相手は、個人的に一番注目していた中岸風太であった。
元世界王者・戸高秀樹と親交が深く、戸高と同じくロス合宿に参加したり、
戸高の世界戦のリング上に上がったりもしていた。その頃はまだ子供という
印象だったが、久しぶりに見た中岸はすっかり大人の体になっていた。
肝心の試合の方は残念ながら杉田に判定で敗れてしまったが、センスの良さと
負けん気の強さは存分に感じさせてくれた。杉田のプレッシャーに押されて
分の悪い展開に終始しながらも諦めずに手を出し続ける姿は、まさに新人王戦に
ふさわしいものだった。
他には、ライト・フライ級の宮下優の評判が良かった。しかし対戦相手である
大橋卓矢のタフネスに手を焼き、苦しみながらの判定勝ち。むしろ敗れた大橋の
闘志とフィジカルの強さの方が印象に残った。空振りを繰り返し、また宮下の
カウンター気味のパンチを再三もらっているにもかかわらず、ほとんど最後まで
体のバランスは崩れなかった。
それから、フライ級の奈須勇樹やウェルター級の渡部信宣など、端からKO狙いで
強気に攻めていく選手も面白かった。新人の頃にハードパンチを売りにしていた
選手は、もう少し上のレベルに行くと痛烈なKO負けを喫したりして挫折する
パターンが多い。しかし逆に言えばこの新人王戦では、まだ挫折知らずで純粋に
自分のスタイルに夢を見ている選手の、まぶしいまでの輝きを見ることが出来るのだ。
新人王戦が毎年盛況なのは、そういったフレッシュさを楽しみにしている人が
多いからではないだろうか。
予想以上に面白かった新人王戦。勝った選手は、基本的に日本ランクの10位に
入ることが出来る。ここで見たホープたちの名前を覚えておけば、今後の国内
ボクシングの観戦に大きな楽しみが増えることだろう。
当然まだあまり知られていない選手ばかりなのだが、これがなかなか面白い。
技術的には未熟なのだろうが、とにかく勝利に対する意欲を前面に出した
戦いぶりが清々しい。
今年は史上初めて、双子の新人王が誕生したことが話題となった。
まずは兄の杉田純一郎(スーパー・フライ級)が劇的な最終ラウンド
TKO勝ちで勢いをつけ、スーパー・バンタム級の祐次郎がそれに続いた。
実はこの祐次郎の相手は、個人的に一番注目していた中岸風太であった。
元世界王者・戸高秀樹と親交が深く、戸高と同じくロス合宿に参加したり、
戸高の世界戦のリング上に上がったりもしていた。その頃はまだ子供という
印象だったが、久しぶりに見た中岸はすっかり大人の体になっていた。
肝心の試合の方は残念ながら杉田に判定で敗れてしまったが、センスの良さと
負けん気の強さは存分に感じさせてくれた。杉田のプレッシャーに押されて
分の悪い展開に終始しながらも諦めずに手を出し続ける姿は、まさに新人王戦に
ふさわしいものだった。
他には、ライト・フライ級の宮下優の評判が良かった。しかし対戦相手である
大橋卓矢のタフネスに手を焼き、苦しみながらの判定勝ち。むしろ敗れた大橋の
闘志とフィジカルの強さの方が印象に残った。空振りを繰り返し、また宮下の
カウンター気味のパンチを再三もらっているにもかかわらず、ほとんど最後まで
体のバランスは崩れなかった。
それから、フライ級の奈須勇樹やウェルター級の渡部信宣など、端からKO狙いで
強気に攻めていく選手も面白かった。新人の頃にハードパンチを売りにしていた
選手は、もう少し上のレベルに行くと痛烈なKO負けを喫したりして挫折する
パターンが多い。しかし逆に言えばこの新人王戦では、まだ挫折知らずで純粋に
自分のスタイルに夢を見ている選手の、まぶしいまでの輝きを見ることが出来るのだ。
新人王戦が毎年盛況なのは、そういったフレッシュさを楽しみにしている人が
多いからではないだろうか。
予想以上に面白かった新人王戦。勝った選手は、基本的に日本ランクの10位に
入ることが出来る。ここで見たホープたちの名前を覚えておけば、今後の国内
ボクシングの観戦に大きな楽しみが増えることだろう。
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