こと人気の面に関しては、戸高はついてない男だと思う。
前回のヨックタイ戦で、日本人世界王者としては川島郭志
(対ドミンゴ・ソーサ)以来実に3年半ぶりとなるKO防衛を
果たし、さあこれからという時にガメスに敗れてしまった。
この試合の2日後には、畑山隆則が坂本博之をKOして、
にわかにボクシング人気が復活してきたのである。
ここでガメスに印象的な勝ち方をしていれば、畑山に次ぐ
スターになっていたかもしれない。
この試合、とにかく戸高の調子は悪かった。1ラウンドこそ
まずまずの立ち上がりだったが、2ラウンド以降はあまりに
無防備にガメスの強打を浴びてしまう。しかしこの時点ではまだ、
ヨックタイ戦同様の逆転KOも十分に有り得ると思われた。
しかしラウンドが進んでも、一向に戸高の反撃の狼煙が上がらない。
さすがに「ちょっとヤバいんじゃないか・・・」と不安になる。
インターバル中の様子を見ると、口から異常なほどの出血。
顎を割られてしまったのであろうということが、容易に察せられる。
その後も、いいように打たれる戸高。もう直視できなくなってきた。
そして7ラウンド。ガメスのパンチで、ついに戸高がふらつきを見せる。
ここまで打たれて耐え続けてきたこと自体が凄いが、さすがに
限界のようだ。その直後、戸高が血を吐きながら雄叫びを上げた。
それが最後の抵抗だった。あとはもう、数発のパンチを浴びて
糸が切れたように崩れ落ちてしまった。壮絶なシーンだった。
ボクシングの試合で、こんな壮絶なシーンは今まで見たことがない。
試合後、戸高はそのまま入院。顎は粉々に砕けていた。
それよりも驚いたのは、試合前に既に、眼に負傷を抱えていたことだ。
角度によっては、物が2重3重に見える状態だったという。
絶望的な状況の中、敗れはしたものの凄まじい闘志を見せた戸高。
眼の状態さえ良ければ・・・という思いだけが残った。
前回のヨックタイ戦で、日本人世界王者としては川島郭志
(対ドミンゴ・ソーサ)以来実に3年半ぶりとなるKO防衛を
果たし、さあこれからという時にガメスに敗れてしまった。
この試合の2日後には、畑山隆則が坂本博之をKOして、
にわかにボクシング人気が復活してきたのである。
ここでガメスに印象的な勝ち方をしていれば、畑山に次ぐ
スターになっていたかもしれない。
この試合、とにかく戸高の調子は悪かった。1ラウンドこそ
まずまずの立ち上がりだったが、2ラウンド以降はあまりに
無防備にガメスの強打を浴びてしまう。しかしこの時点ではまだ、
ヨックタイ戦同様の逆転KOも十分に有り得ると思われた。
しかしラウンドが進んでも、一向に戸高の反撃の狼煙が上がらない。
さすがに「ちょっとヤバいんじゃないか・・・」と不安になる。
インターバル中の様子を見ると、口から異常なほどの出血。
顎を割られてしまったのであろうということが、容易に察せられる。
その後も、いいように打たれる戸高。もう直視できなくなってきた。
そして7ラウンド。ガメスのパンチで、ついに戸高がふらつきを見せる。
ここまで打たれて耐え続けてきたこと自体が凄いが、さすがに
限界のようだ。その直後、戸高が血を吐きながら雄叫びを上げた。
それが最後の抵抗だった。あとはもう、数発のパンチを浴びて
糸が切れたように崩れ落ちてしまった。壮絶なシーンだった。
ボクシングの試合で、こんな壮絶なシーンは今まで見たことがない。
試合後、戸高はそのまま入院。顎は粉々に砕けていた。
それよりも驚いたのは、試合前に既に、眼に負傷を抱えていたことだ。
角度によっては、物が2重3重に見える状態だったという。
絶望的な状況の中、敗れはしたものの凄まじい闘志を見せた戸高。
眼の状態さえ良ければ・・・という思いだけが残った。