ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

亀田、次戦はサマンと

2005年05月23日 | その他
入札騒動の挙句、協栄ジムへ移籍した亀田くんの次戦
決まった。相手は、元世界王者のサマン・ソーチャトロン。

今まで無名のタイ人相手に連勝してきた亀田だが、移籍早々
大きな試合が組まれた。1階級下とはいえ、わずか7戦目で
元世界チャンピオンと対戦させるというのだから、さすが
大手の協栄。上手いマッチメークである。

しかしこの試合、どうもK-1なんかと同じ匂いがしてしまう。
サマンは世界王座を10度も防衛した強打の名選手ではあるが、
王座を奪われてからは負けが込み、最近は3連敗中なのだ。
どうもここ数年のサマンは、新鋭のための「踏み台」に
されている観が強いのである。

元世界王者という肩書きは、マスコミにも充分すぎるほどの
アピール効果があるだろう。実際には全盛期の力のない
「元王者」を連れてきて、肩書きに弱い日本人の特性を突く
やり方がK-1っぽいな、と思うのだ。もし勝てば
「亀田、世界王者を撃破!」、負けても「亀田、世界王者に
善戦!」と書けるわけだから。上手いと書いたのはそういうことだ。

ただそれでも、今までとはランクの違う相手であることは
間違いない。果たして亀田くんの真価が問われる試合、と
なるのだろうか。