ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

戸高の再起に期待

2002年09月30日 | 国内試合(その他)
白馬から実家に帰ってきてからすぐ、友達に録画しておいてもらった
戸高の再起2戦目のビデオを見た。

彼が王座を失ったのは約2年前。平均的に選手寿命が短いボクシング界で、
2年というのはかなりの年月だ。この間にも新井田、畑山、小林などの
世界王者が引退している。そんな中、あごや目の怪我で長いブランクを
作りながら再起した戸高の存在は稀有なものと言える。その復調具合を
心配しながら、僕はこの再起戦を見た。

試合はややパンチをもらう場面があったものの、相手が格下ということで
最後はあっさりとKO。一応「世界前哨戦」と銘打たれていたが、この程度の
選手が相手では、正直戸高が世界レベルの力を取り戻したのかどうかは
測りかねた。

試合後、戸高は「世界戦が決まったら、思いっきり暴れますよ」と言った。
この言葉を聞いて、何か胸のつかえが下りたような、晴れやかな気分に
なった。要は勝ち負け以前に、ボクサーとして完全燃焼したいというわけだ。
やはり戸高は戸高だ。あの熱いスピリットは健在だった。もう一度戸高の
世界戦を見てみたい、本気でそう思えた。