ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

星野、またも再起

2002年09月25日 | その他
やはり星野は戻ってきた。チャナ戦と同じく微妙な判定で敗れ、チャナ戦後と
同じく引退を表明した男が、やはり戻ってきたのだ。

もちろん、世界を獲るには血のにじむような努力が必要だ。しかしそれでも
なお、星野にはある種の「軽さ」を感じる。この軽さのおかげで、世界戦の
大舞台でもリラックスして戦える。また、この軽さのせいで、星野は
度々ブランクを作り、あるいは勝てるはずの相手に負けたりもしている。

そういう男だから、アランブレットに敗れた直後に引退を表明しても、
僕を含めファンは「そうは言っても、またやるんじゃないかな・・・」と
ほのかに期待していたのだろう。体は傷ついていない。あの職人的な
テクニックにも衰えはない。ならば後は気持ちだけだ、と。

すでに、12月にもアランブレットと再戦することが内定しているとも
聞く。クレバーな星野は、再戦には強い。2度目の王座返り咲きも、
充分に期待できると思う。

ボクサーの選手寿命は短い。それだけに、星野のようなベテランの存在は
他の選手たちの励みにもなる。事実、戸や徳山など、星野を慕う者は多い。
これからも出来るだけ長く一線で活躍して、ボクシング界を引っ張って
いってほしいものだ。