細くて長くて美味いものと云えば日本蕎麦だけど、うどんだって美味しい。ラーメンも悪くない。立ち喰いだっていいじゃないか！
山梨県富士吉田市新倉５６
天ぷらうどん￥４５０＝A肉きんぴらうどん￥４５０・/span>
うどんマップの新規掲載店。新倉の浅間神社にほど近い民家型うどん店で奥座敷に20人程度の収容。うどんは白色の太めでモッチリとした食感だが押し返すような強いコシがある。醤油と味噌をブレンドしたかけつゆを吸ったうどんはうま味が増して、口の中が幸せいっぱいにふくれ上がるようだ。茹でキャベツ・わかめ・小口切りのネギのトッピングと煮染めた馬肉やきんぴらは実にバランスが良く、入れ放題の揚げ玉を必要としなかった。タマネギとニンジンのかき揚げは野菜の甘みに溢れていた。稲穂が波打つ景色を間近に見ながらの一杯は富士吉田ならではである。
山梨県富士吉田市松山４≠U≠X
肉うどん￥４００＝Aつけうどん（冷）￥３５０ー
吉田のうどんマップの新規掲載店。富士吉田駅前から西へ向かう国道137号線沿いの店舗は駐車場完備で30人弱の収容。うどんはカドが立った中太でやや飴色がかっている。つゆの絡まりがよい表面と強いコシをあわせ持つ吉田うどんらしい食感。かけつゆは醤油と味噌のブレンドで絶妙な味。茹でキャベツとニンジンの千切りと小口切りのネギのトッピングは色合いが美しい。柔らかく煮た馬肉の味付けも丁度良い。つけうどんの冷たいつけつゆは醤油味ベースのサッパリとした味わいで冷たく締まったうどんの食感を引き立てる。香ばしい揚げ玉の入れ放題が嬉しい。
東京都江東区豊洲４≠P≠Q
土曜サービスランチ￥５５０・/span>
立ち喰いそば屋さんのメニューとは思えない内容のランチを発見。小さめお椀に盛られた白いご飯。小ぶりの丼に入った温かいおそばにはワカメと小口切りのネギが載っている。更にはハーフサイズの春菊天とあじ天。そしてメインディシュのお刺身５点盛り。これだけ付いて５５０円とは激安以外の何ものでもない。刺身は、いわし・イカ・しめさば・ハマチ・マグロがそれぞれ３～５切れ以上。大根のつまと大葉や黄色い菊花まで添えられて見た目にも立派な刺し盛りである。土曜限定の出血大サービスであろうか。
東京都中央区日本橋２≠V≠Q５
イカ天うどん￥３３０・/span>
日本橋交差点のすぐ横に位置する小諸そばの日本橋本店。間口は狭いが奥へ細長くカウンターが巡らされている。食券制だが券売機ではなくレジでの対面販売なのが特徴。お昼前後は店の外に長い行列ができるほどの混雑となるが、昼時を除いては店員さんが席まで運んでくれる。関西風のかけつゆの味が忘れられずにまたまたイカ天うどんを注文。柔らかいイカの天ぷらとほうれん草と紅白カマボコが載ってネギは入れ放題。澄んだかけつゆは雑味が無く柚子七味が香ばしい。価格的に大満足の一杯である。
東京都江東区門前仲町１≠V≠W
きつねうどん￥３００・/span>
カウンター越しに奥の厨房を覗くと大鍋に油揚げを入れ落としぶたをしてグツグツ煮染めているのが見えた。油揚げからしみ出る深い味わいを想像してきつねうどんを注文。ゆで麺をさっと湯にくぐらせて丼に放り込み真っ黒なかけつゆを注ぎ濃い色のお揚げと小口切りのネギを載せて出来上がり。見るからに東京のきつねうどんの色あいだ。東京生まれの私が濃いと思うのだから関西出身の方には手が出せない代物であろう。それが証拠に気がつくと白かったうどんがいつのまにやら茶色に染まっている。もちろんお揚げも江戸っ子好みのきりっとした味付けだ。
東京都町田市小山町１４９≠U
つけ汁肉うどん￥７００＝Aかけうどん￥４００＝Aかしわ天￥２５０＝Aちくわ天￥１２０
中華料理の繁盛店だった店舗がいつの間にか店内製麺のさぬきうどん店になっていた。町田街道沿いで広い駐車場を備えた店舗を改装してうどん店を開店したらしい。太めでエッジの立った真っ白なうどんは、なめらかな喉ごしと強烈なコシを併せ持っている。かけうどんのつゆはイリコのダシが効いた無化調で薄口醤油の味つけが絶妙で美味しい。贅沢を言えば柚子の風味が足りないかもしれない。つけ肉汁は蔵野うどん風の肉汁だが、豚バラ肉とネギに加えて春菊が入っているのが特徴的で薬味の擂った山椒も珍しい。もともと味醂風味の肉汁とコシの強いうどんの相性は悪くない。
神奈川県川崎市麻生区黒川６０２≠P
天せいろうどん￥９５０＝Aざるそば￥６５０・/span>
若葉台駅のすぐ下に位置する手打ちのうどんとそばの店。うどんは細めの平打ちの水沢うどん。ツヤツヤとして白いうどんはノビとコシを併せもち喉ごしも抜群。薬味は小口切りのネギとすりおろした生姜。僅かに甘味を感じるサッパリとしたつけつゆとうどんの相性は抜群でうま味が口いっぱいに広がる。そばはやや太めで色が濃く短めだがしっかりしたコシを持つ。ほんのりとしたそば粉の香りと甘味が楽しめる。そばつゆは少しキリリとした味わいでそばの味を引き立てる。薬味は小口切りのネギとワサビ。うどんは一日４０食、そばは一日２５食の限定とのことで早い者勝ち。
神奈川県横浜市青葉区青葉台２≠R１≠P８
ジャンボ焼き餃子（４個）￥５００・/span>
青葉台駅から少し離れた住宅街にある中華料理店。サッパリした味付けの本格中華料理ながらリーズナブルな価格設定が人気で昼時も夕方も地元客で混んでいる。餃子は大ぶりでしっかりした皮にたっぷりの肉と野菜でジューシーな餡が包まれている。肉汁に野菜のうま味がにじみ出て深い味わいでとても美味しい。焼売は今回初めて食べたが、しっかりした味付けの肉がぎっしりと詰まっていて蒸したて熱々は格別である。餃子と焼売は甲乙つけ難くどちらがビールのベストパートナーなのか悩ましい。
埼玉県所沢市若松町８２５≠R
鴨汁うどん￥９９８＝Aもりうどん￥５２５＝Aかき揚げ￥３６８・/span>
二階建ての大きな店舗は100名収容の大宴会場を擁する手打ちうどんと会席料理の老舗。所沢市内に15000坪の小麦畑と自営の製粉工場を持ち完全無農薬で自家栽煤E自家製粉しているとのこと。飴色に輝くうどんは程良いコシとあふれる粉の風味が楽しめる。鴨肉ののうま味がしみ出た鴨汁とうどんの相性も抜群。もりうどんにはほうれん草とすりごまと生姜と小口切りのネギが盛られた小皿がついてまさに糧うどん。サクサクの天ぷらも野菜の甘味があふれて大満足の味わい。昼時に何組もの団体客で厨房も店内もてんてこ舞いだった。
埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保１９１５≠U
ずりあげうどん（中盛り）￥５５０＝Aかき揚げ￥５０・/span>
ずりあげうどんとは秩父に古くから伝わるうどん。硬めに茹でたうどんを茹で汁と醤油と薬味で味付けしてずりずりと引き上げて食べるうどんで、奥多摩のずり出しうどんと似ている。お椀にあつあつのうどんと茹で汁を入れ、醤油、ネギ、すりごま、七味唐辛子、柚子粉、おかか、ごま油、大根おろしを加え、フーフーしながら口に運ぶと実に獅｢。醤油とおかかと柚子粉の風味が溶けこんだドロドロの茹で汁がうどんへ絡んで絶品の味わい。食堂（Ａ棟）ではなく体験交流施設（Ｃ棟）のうどん・そばの手打ち体験道場が飲食スペースとして営業。
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞７３８≠R
だしがけうどん（ひやひや・中）￥５３０＝Aぶっかけうどん（ひやし・中）￥５８０＝A天ぶら盛り合わせ￥５００・/span>
イーハトーボ系のさぬきうどん店と聞いて埼玉県は長瀞へ。その店は日本武尊ゆかりの宝登山神社の参道の中程にあった。カウンター８席に小上がりに４卓で20人位の収容か。カドが立ってキラキラ輝くうどんは見た目にも美しい。口に含めば優しい歯ざわりながら噛みしめると強烈なコシがある。それでいてノビやかで喉ごしが良い。水の良さが粉の風味を引き立てているのか甘みすら感じられる。澄んだかけつゆはイリコダシのサッパリ風味でうどんの味わいを引き立てる。香ばしく揚がったえび・ニンジン・ゴーヤ・サツマイモ・エノキダケの天ぷらはクサクして美味しかった。
埼玉県比企郡小川町木呂子４５
もりうどん（鬼うどん）６３０＝Aもりうどん（姫うどん）６３０・/span>
昭和５６年の夏。その頃は関越道が練馬から東松山までしか開通していなかった。軽井沢へ向かうには熊谷東松山有料道路を経て熊谷から国道17号を北上。高崎で分岐する国道18号線で碓井峠を超えるのが一般的で行楽シーズンの混雑は激しいものであった。８月の土曜日の午後、渋滞を嫌って東松山から国道254号線を北上していた時に見た鬼うどんの看板。時間が無くて立ち寄れなかったが28年の歳月を経てやっと訪ねることができた。夢にまで見た鬼うどんは期待どおりの逸品。凄く太くてコシがあって粉の風味に溢れている。姫うどんは普通の太さで喉越しが抜群。
神奈川県川崎市麻生区片平１５３９
ざるそば￥１０００＝Aざるうどん￥９００・/span>
川崎市麻生区の丘上にある茅葺き屋根の日本蕎麦店。門を潜って奥へ進むと正面に店がある。店に入ってまず驚かされるのは、各テーブルの上に置かれた惣菜の数々。野菜の煮物や揚げ物に垂ﾌ物、お新香やデザートなどが入った器がところ狭しと並んでいる。中央には豚汁のセルフサービスもあり、注文した品が出てくるまでにお腹がいっぱいになってしまいそうである。さらに嬉しいことに外のテーブルで食後のコーヒーやお茶の無料サービスがある。また、通路では新鮮野菜や果物を格安で直売している。門を潜って外へ出るまでお得感が溢れているお蕎麦屋さんである。
東京都千代田区平河町１≠V≠Q
かきあげそば￥３８０・/span>
「挽きたて・打ちたて・茹でたて」をキャッチフレーズに掲げるゆで太郎チェーンの平河町店。ゆで太郎は直営店とＦＣ店ではかなりレベルの違いがあるらしい。醤油と味醂が香る関東風のかけつゆにしっかりした歯ごたえのそばにかき揚げとワカメと小口切りのネギが載る。かきあげは濃いキツネ色をして香ばしいが揚げ置きのせいか油気の多さが少し気になった。標準的な味のかき揚げそばは、「安くておいしい日本そば屋」と言うよりは「普通の立ち喰いそば屋」の一杯であった。
東京都新宿区西新宿１丁目地下街１号小田急エース内
塩ラーメン￥３６０・/span>
仕出し弁当の株式会社梅もとが展開するチェーン店で首都圏に１５店舗展開しているらしい。新宿西口店は他では見かけないメニューが豊富で券売機を前にして迷わずにいられない。さんざん迷って塩ラーメンのボタンを押した。食券を出して待つこと１分少々。中華丼には透き通った塩味のスープに縮れた細麺。トッピングは柔らかく煮られたチャーシュー１枚とたっぷりの味付けメンマとワカメに小口切りのネギ。スープも麺も悪くないのでこの値段でこの内容には大満足。わかめそば３３０円と比較するとお得感も倍増する。次回はソーセージ天を味わってみたい。
