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881話)育ったアンズ

黄土高原における植林の大きな目的は、水土流失を防ぐことです。大同の年間降水量は平均400㎜ほどですが、その大半が6月半ばからの3か月に集中し、ときに1時間70㎜もの豪雨になります。ごく狭い範囲に短時間、集中的に降り、しばしば雷をともないます。私も何度か体験しました。

黄土高原は植生が貧しいので、雨が直接大地をたたきます。そして土を流し去る。水もそこに留まることがありません。中国ではそれを水土流失と呼びます。写真のような侵食谷もその雨によって刻まれました。

植える木は果樹であってもその効果は変わりません。となりの木と枝葉が重なりあうようになれば、雨水は枝葉で受け止められ、幹を伝って地上におり、根に沿って土中に浸透します。落ち葉がたまって、腐葉土ができ、団粒構造ができればいいんですけど、いまのところ、そうはなっていません。アンズの落ち葉は栄養価と高い家畜の飼料なんだそうです。

ですので、これくらいのアンズの林ができると、水土流失は相当に軽減されていることでしょう。
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