中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
189話)山からの出水

9月19日の午後、大同から霊丘へくるまで向かっていました。途中でいくたびか、雨粒がフロントガラスをぬらしましたが、激しいものではありません。
それにしても、ことしの雨の降り方は例外的です。3~4月の雨が多く、17年ぶりと報道されました。私たちが92年、最初の春に大同にきたとき、雨が多かったのです。「春の雨は油より貴重だ、と言われるにしては、雨が多いじゃないか」と、そのときは感じました。
ところが、ことしは6月から8月にかけて、とくに大同市の北部では雨が降りませんでした。作物にその影響が強くでています。3~4月の雨が多かったので、マツの伸びがよく、私はよろこんでいたのですが、ぬか喜びでした。
9月になると、ふつう雨はあまり降りません。ところが、日本の専門家たちが大同県の白登苗圃にきたとき、激しく雨が降り、午後の活動を中止せざるをえませんでした。地元の技術者の馬占山さんは「1年雨が降らなかったのに、この日にかぎって降る!」といいました。その後も雨が降ります。
話を9月19日に戻します。渾源と霊丘の県境近くに、くるまがさしかかったとき、ここの雨はささやかなものなのに、突然、道路を横切る濁流が出現しました。山のうえで大雨が降っているのでしょう。車窓ごしの写真を撮りましたが、写真では迫力がでません。
おっかなびっくりで、道を横切る濁流をわたりましたが、その濁流は、唐河に流れ込んでいます。対岸に車ごと取り残され、呆然と立ちすくんでいる人がいます。濁流の先頭をくるまが追い越しました。下流の橋で待っていると、きました、きました! それまで流れていた水はわりときれいなのに、泡立った茶色の水が流れてきます。たくさんのゴミを押し流しながら。これを「水頭」というのだそう。
運転手の小郭は「水頭をみると、もうかる」といってうれしそうにしていますが、小さいから幸い、大きかったら、車ごと流されてしまいます。
それにしても、ことしの雨の降り方は例外的です。3~4月の雨が多く、17年ぶりと報道されました。私たちが92年、最初の春に大同にきたとき、雨が多かったのです。「春の雨は油より貴重だ、と言われるにしては、雨が多いじゃないか」と、そのときは感じました。
ところが、ことしは6月から8月にかけて、とくに大同市の北部では雨が降りませんでした。作物にその影響が強くでています。3~4月の雨が多かったので、マツの伸びがよく、私はよろこんでいたのですが、ぬか喜びでした。
9月になると、ふつう雨はあまり降りません。ところが、日本の専門家たちが大同県の白登苗圃にきたとき、激しく雨が降り、午後の活動を中止せざるをえませんでした。地元の技術者の馬占山さんは「1年雨が降らなかったのに、この日にかぎって降る!」といいました。その後も雨が降ります。
話を9月19日に戻します。渾源と霊丘の県境近くに、くるまがさしかかったとき、ここの雨はささやかなものなのに、突然、道路を横切る濁流が出現しました。山のうえで大雨が降っているのでしょう。車窓ごしの写真を撮りましたが、写真では迫力がでません。
おっかなびっくりで、道を横切る濁流をわたりましたが、その濁流は、唐河に流れ込んでいます。対岸に車ごと取り残され、呆然と立ちすくんでいる人がいます。濁流の先頭をくるまが追い越しました。下流の橋で待っていると、きました、きました! それまで流れていた水はわりときれいなのに、泡立った茶色の水が流れてきます。たくさんのゴミを押し流しながら。これを「水頭」というのだそう。
運転手の小郭は「水頭をみると、もうかる」といってうれしそうにしていますが、小さいから幸い、大きかったら、車ごと流されてしまいます。
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