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097)こどものゆすり

 昨年末、大同から北京への帰り道でのことです。高速道路が事故渋滞のため、地道に下りました。するとここも大渋滞。しかたなくわき道にはいりました。すると村の入り口にバイクを停めて、道をふさいでいました。しかたなく車を停めると、数人の男の子が取り囲んで、「ここは私有地だ。通行するなら金をだせ!」と怒鳴りたてます。要求額は50元。運転手の小郭が携帯電話で110番しても通じません。私も試みましたがやはり通じません。
 10歳代半ばのこどもですので興奮させるのはよくないでしょう。小郭は適切に応対しています。私はデジカメを取り出して、彼らの写真を撮りました。最初は顔をそむけていましたが、そのうち1人が笑顔をむけてピースサイン。遊び気分もあるでしょう。20元まで値切って、村を通り抜けました。
 作業をしている大人たちに村の名を尋ねると、河北省懐来県の村でした。北京市との境界から数キロです。こどもたちがやっていることを大人たちも知っていて、見て見ぬふり。
 その後も110番をつづけ、やっと通じましたが、女性の公安はとりあいませんでした。その後も私たちは渋滞のなか。「10分で抜けられる道を案内してやる」といって何人も声をかけてきましたから、村の日銭稼ぎになっているのかもしれません。
 急膨張する都市と旧態依然の農村との境界線。そこらにストレスが貯まっているようです。
  (2006年2月25日号)
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