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937話)下がる地下水位

北京市水利局の代表によると、2000年の北京の地下水利用は27億m3に及び、全体の67%を占めていました。水だって資源ですから、当然限りがあり、供給量を上回って地下水を使用すれば、減っていきます。

そのようすを示したのが地下水位を推定したこの図です。北京市の中心部を東西に横切る長安街のあたりの断面図ですね。天安門のすぐ南あたりを考えていただけるといいです。1981年は1959年に比べ、地下水位がこれだけ下がり、地下水空庫が20億m3になったそうです。それだけ空っぽになったんですね。

この図をみて私がびっくりしたのは、天安門のあたりが標高50mを切っていることです。海岸線から150kmも離れているのにですよ。私の自宅は宝塚市にあるんですけど、海抜は52mほどです。大陸と島国のちがいをこんなところでも感じさせられます。

パワーポイントのデータにはありませんが、そのときの報告では、2000年は、1980年からさらに56億m3の地下水空庫が増えたということでした。1959年を起点にすれば、76億m3も地下水がなくなったということです。

そして、いまは2014年ですから、さらにずーっと下がっていることでしょう。それにともなう地盤沈下も深刻だとききました。
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