616話)大きな看板

南天門自然植物園で森林の再生が急速にすすみつつあるのは、柴刈りや放牧など人為的な破壊を防いできたからです。それを端的にあらわすスローガンが「封山育林」。山を閉ざして、林を育てる、という意味です。

ここは100年間の使用権を確保し、近くの村とも、山を傷つけないことを約束しているんですけど、その実現は簡単ではありません。ちょっと油断したすきに、敷地の中央部に墓をつくられ、人の遺骸を埋められたこともあります。

地元スタッフがいちばん神経をとがらせているのも、周囲の村との関係だといっていいでしょう。人の圧力の排除がとてもむずかしい。この冬にいってみると、このような大看板を準備していました。縦が1.5m以上、横は5mはあるでしょうか。それも、1枚ではありません。あちこちに掲示するというのです。

この1枚にはごらんのとおり、「封山禁牧区」と書かれています。山を閉ざして、放牧を禁止している地域」という意味です。背景の写真は、この南天門自然植物園のもの。パソコンでつくると、町の出力屋さんがプリントアウトしてくれます。こういうことは中国のほうが便利なくらい。
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