617話)入園案内

きのうの看板は、まだ掲示してなく、管理棟のなかにほかの1枚と重ねておいてあったんですけど、べつの1枚はすでに掲示されていました。管理棟の入口付近のレンガ塀に張られています。題して「入園案内」。

趣旨はごくかんたんなことが述べられているだけで、あとは諸注意。「木を伐ったり、傷つけたり、動物をつかまえたりすると、〇〇元の罰金ですよ」といったことのオンパレード。文面のなかでとくに私の目を引いたのは、「薬草の採取の禁止」。

大同の周囲の山は、薬草の宝庫なのですね。霊丘の山中を調査しているときも、あちこちで、採掘のあとをみました。根を薬材としてつかうものが多いのです。小さなシートでつくった三角テントにもであいました。何日も泊まりながら、薬草を採集するわけです。

南天門自然植物園にも薬草が多いのです。この秋、薬草の種子などを集めるよう頼んでおいたら、李向東たちは60種類を集めてくれていました。その大部分がこの敷地内で採取したものだそうです。
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