中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
822話)陽坡も緑が濃くなる

陽坡(ヤンポー)、つまり日向斜面のようすです。どこにいっても、陽坡は植物が育ちにくいのですが、南天門自然植物園では陽坡にもかなり樹木がはいってきました。灌木がおおいんですけれども。
代表的なのは、株立ちをするトネリコで、中国名は小葉白蝋樹といいます。ひこばえがどんどんふえて、多いものは1株から200本も生えているものがあります。生育はかなり遅く、直径2㎝ほどのものの樹齢が30年もたっていたりするのです。
もうひとつはニンジンボク(荊条)です。この霊丘県にはたくさん自生していますが、すぐ北隣りの広霊県や渾源県ではまだみたことがありません。でも、種子を蒔けば、大同市の北部でもほんとによく育ちます。陽坡に生えているくらいで、乾燥にとても強いのです。
数は少なくても、陽坡にはいろんな樹木や草が育ちます。現存量は陰坡には遠く及びませんが、植物種の数では陽坡のほうがおおいでしょう。そして、陰坡の森林は、樹木が育つにしたがって、種類は減っていきます。陽坡も陰坡も、どちらもたいせつである理由がここいらにあると思います。
立花吉茂先生が、植物園の候補地を探すにあたって、私にアドバイスしたのは、できるだけ高低差があり、地形も複雑なところのほうがいい、というものでした。そのほうがたくさんの種類の植物を育てることができる、というのです。目のまえの変化をみれば、その言葉の意味がよくわかります。
この写真、4年もまえのものです。じつは、昨年、雨が多かったために、陽坡の植生もいっそう茂ってきました。こちらも可能性が膨らんできました。
代表的なのは、株立ちをするトネリコで、中国名は小葉白蝋樹といいます。ひこばえがどんどんふえて、多いものは1株から200本も生えているものがあります。生育はかなり遅く、直径2㎝ほどのものの樹齢が30年もたっていたりするのです。
もうひとつはニンジンボク(荊条)です。この霊丘県にはたくさん自生していますが、すぐ北隣りの広霊県や渾源県ではまだみたことがありません。でも、種子を蒔けば、大同市の北部でもほんとによく育ちます。陽坡に生えているくらいで、乾燥にとても強いのです。
数は少なくても、陽坡にはいろんな樹木や草が育ちます。現存量は陰坡には遠く及びませんが、植物種の数では陽坡のほうがおおいでしょう。そして、陰坡の森林は、樹木が育つにしたがって、種類は減っていきます。陽坡も陰坡も、どちらもたいせつである理由がここいらにあると思います。
立花吉茂先生が、植物園の候補地を探すにあたって、私にアドバイスしたのは、できるだけ高低差があり、地形も複雑なところのほうがいい、というものでした。そのほうがたくさんの種類の植物を育てることができる、というのです。目のまえの変化をみれば、その言葉の意味がよくわかります。
この写真、4年もまえのものです。じつは、昨年、雨が多かったために、陽坡の植生もいっそう茂ってきました。こちらも可能性が膨らんできました。
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