823話)生育状態を調査する。

 2008年春に、南天門自然植物園のなかに、2つの調査区をつくりました。陰坡(インポー)と陽坡(ヤンポー)とでは、植生がまったくちがうので、最低この2つは必要です。たくさんあれば、それにこしたことはないでしょうけど、調査には人手と時間がかかりますから、それとも相談しないといけません。それぞれ、20×20mとし、4隅に杭を打ち、ロープを張って、境界線にしました。
 
 調査区内の樹木に、プラスチックの番号札をつけました。それから地表から120cmのところにペンキでぐるりと印をつけました。毎年同じ位置で胸高直径を測るためです。なぜ、胸高直径なのか? この高さがいちばん測りやすいからなんですね。

 それから樹高を測ります。胸高直径はやりやすいのですが、樹高のほうはむずかしい。目盛りのはいった測定棒をあてて測るんですけど、どこがいちばん高いかわかりにくいし、前年より低くなったりもします。

 測定の時期も、毎年3月に固定しています。葉があるときは、樹冠がみえなくて、樹高を測るのに適しません。離れたところからみると、緑がかなり濃くなっているんですけど、こうやってなかにはいると、まだまだ若い林であることがわかります。

 前中久行現代表が場所の選定にはじまり全体を指揮しました。地元のスタッフが興味をもち、作業に習熟してくれないことにははじまりません。はじめは心配しましたが、李向東をはじめ、みんなとても熱心です。私たちがはじめた2か所以外に、独自にプロットをつくっているくらい。
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