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1243話)抱狗事件(2)

友人の李建華さんから最近、微信(WeChat)を通じて、「狗を征服する方法が知りたい」という人がいると連絡がありました。彼への返事を以下に載せます。

犬を征服するんじゃないんです。なかよくなる。いまから30年以上前、たしか京都だったと思うのですが、「猛犬注意!」のステッカーを張っている家を専門にねらう泥棒がつかまったというニュースが新聞に載りました。猛犬のいる家はそれに頼りきっていて、その他の面の防御があまい、犬さえ手なづければあとは簡単だというわけです。

犬には大きな声で話しかけながら近寄ります。これは犬語でなくて、人間の言葉でいい。私の体験では、中国の犬にたいしても日本語で大丈夫です。そして、手が届くところまでいったら、自分の指に自分の唾をつけて、それを犬の鼻先にくっつけます。これでイヌは自分をなかまだと思ってくれるのです。

でも、私は、シラフのときにそれを試してみようと思ったことはありません。渾源県照壁村では、農家で完璧に酔っぱらって、怖さも何も酒の力で克服したんですね。そのうえでやってみたわけです。やり方は簡単です。試してみてください。

ただ、この件をネットで紹介したところ、毎日新聞の元記者だった藤田修二さんは、それはあなたの酒臭さにびっくりしたんだよ、と返事をくれました。たしかに、私はイヌをだきあげて、イヌはおれの老朋友だといって振り回しましたからね。イヌにとっては息のつまるくらい臭かったのかもしれません。イヌの嗅覚は人の何万倍も敏感だといいますから、ほんとにそうであった可能性を否定できません。
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長年の疑問 (小労寺)
2018-07-07 10:19:29
貴著「ボクらの村に~」を読んで以来、ずっと疑問に思っていたのが、やっと種明かししてもらえました。
 
 
 
抱いたのが狗でよかったのです。 (高見)
2018-07-11 13:45:21
昨日、私たちのツアーをあつかってくれている旅行社の人と安全問題についての打ち合わせをしました。そしたら、スタディツアーのなかで、とくにホームステイをしたりすると、セクハラに属する問題が起きたりするんだそうです。あのとき私が抱いたのがワンちゃんだってよかったのです。若い娘とかだったら目もあてられませんでした。
 
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