801話)リーダーの存在が非常に重い

 小学校付属果樹園の建設をつうじて、村の人たちや、こどもたちとの関係がずっと密接なものになりました。いっしょに汗を流したあと、農家にホームステイさせてもらう、といったこともはじめたのです。

 その反面、植樹の内容は、ずっとむずかしいことになりました。マツなどを植えるのにくらべ、ずっと手がかかります。植えること自体をていねいにしないといけませんし、植えたあとの灌水、除草、病害虫の防除など、いろんな作業が必要です。

 伏兵もいます。初期にモデルづくりをめざして、80ha、6万本のアンズを植えた大同県徐町郷は、冬から春にかけてノウサギの襲撃をうけ、さらにはアブラムシの大発生で、全滅しました。より根本の原因は、人事異動で熱心な幹部がいなくなったことでした。

 そして、最初の収穫までに最低4年かかります。収入らしいものがえられるには、それ以上の年月が必要です。その期間、手間もお金もかかるのに、収入はありません。その期間をもちこたえるためには、なんといっても、リーダーシップが必要です。

 渾源県呉城村、霊丘県上北泉村など、いくつか大成功した村がありますが、それらはみな、しっかりしたリーダーのいるところです。
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