789話)マツを植える

 植えます。采涼山で植えたのは、大部分がモンゴリマツ(樟子松)です。このころは3年生の小苗を植えていました。地上部が10~15cmくらいで、草のように頼りなくみえたのですね。日本からのボランティアは「ええっ、こんなんでちゃんと育つんですか~?」といって半信半疑。

 溝の底に植えるんですけど、溝のまん中ではなく、下手にできた溝と土手とでできる土の壁に沿わせて植えます。このプロジェクトは典型的な南斜面にあるんですけど、そのように植えることで、わずかながら苗に日除けができるからです。

 植えるまでより、植えた後の管理がたいへんなんですね。ふつうは「植樹3分管理7分」というんですけど、このプロジェクトの責任者、聚楽郷の長春書記は、「植樹1分管理9分」といって、しょっちゅうここを見回ってくれました。

 なかでも、大事だったのは、土伏せです。10月末から11月にかけて、マツの苗木にすっぽりと土をかぶせます。冷たく乾いた西北の風から、苗を守るため。冬のあいだ、苗木は成長を止め、光合成もしていませんので、それでもだいじょうぶなんですね。春先、気温があがってから、掘り出すんですけど、1週間から10日ほどは黄色っぽくても、その後は葉の色が緑に戻ります。
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