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274話)カササギの森の植樹

 大同県聚楽郷にある私たちの実験林場。愛称を「カササギの森」としました。「カササギが朝鳴くと、いいお客がくる」とか、「カササギがくるといいことが起こる」とか、農村で伝えられていて、カササギは愛されるんですね。カササギに小鳥や小動物を代表させ、そういうものが集まる豊かな森林の夢を表したんですよ。

 ところが、実際の林場は、とくに春先はこの写真のような風景です。ボランティアツアーに参加する人たちがこれをみて、私にいうんですね。「どこがカササギの森なんですか。これじゃあ、サギの森じゃないですか」。サギはもちろん詐欺です。

 でも、少しずつ緑が回復しているのは事実なんですよ。遠くにみえる荒れ山には、モモ(山桃)、アンズ(山杏)、バラなど、野生の花木を植えており、すでに花を咲かせるまで育ってきています。ただ、どれも落葉樹ですから、春のこの時期は葉がなく、茶色の状態です。

 ボランティアツアーの人たちが植えているのは、アブラマツです。以前はもっと小さな苗を植えていましたが、ノウサギがふえて、食害が激しいため、ウサギの口が届かないくらいの大苗を植えるようになりました。これもあと何年かすれば、緑の光景に変わるでしょう。
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