goo blog サービス終了のお知らせ 

148)雨がほしい!

 大同はことしも深刻な干ばつでした。最南部の霊丘県を除いて、ほとんど雨がありません。私は8月24日に帰国しましたが、多くの村で年初からの降水量は100ミリ未満。その後も9月上旬まで降らなかったそう。それからあとの雨はことしの作物にはまにあいません。
 記録的な凶作になる恐れがあります。近いところでは99年が建国以来最悪の干ばつ、01年が百年に一度の干ばつと呼ばれていましたが、ことしはどういうことになるのでしょうか。私は92年から大同の農村を訪れていますが、奇数年はいい年がないのです。ことしも奇数年です。
 8月下旬、広霊県苑西庄村の農家にホームステイしたとき、ロバをつれて朝早く野良にでる老人についていきました。やってきたのはキビ畑。すでに穂がでていますが、実ははいっていません。本来ならもっと大きく育って、地面がみえなくなるはずなのに小さいまま。これでは収穫は期待できないでしょう。
 近くの草地にロバをつないだあと、老人はキビ畑の中耕をはじめました。草もないのに中耕するのは、土の表面を削りおこし、毛細管を壊して地中の水分の蒸発を抑えるのが狙いです。土の中に酸素を送り込む効果もあります。
 私なんかだと、さっさとあきらめ、ふて寝でもしているところです。自然災害にであうたびに、この地方の農民のしぶとさに感心させられます。
【写真】朝早く野良にでてキビ畑の中耕をする老人。収穫は見込めないがそれでもあきらめない
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 147)人は天に... 149)太行山の... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。