中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
210話)羊蝎子(ヤンシエズ)

歴史的にみて大同は、南の農耕民族である漢族と、北方の遊牧少数民族との接点でした。ですから、その両方の習慣や風俗がいろんなところでまじりあっています。といっても、やっぱり漢化の力は強いんですけど。
羊をよく食べます。いろんな食べ方があります。そして、ムダにするところは、どこもありません。たとえば、血は食塩をまぜて固まらせ、血豆腐と呼んで、これもりっぱな食材です。味も香りもなくて、私はすきではありませんけど。
骨そのものは食べませんけど、骨にへばりついている肉を食べます。大きな鍋で煮込んだアツアツをフーフー言いながら食べます。左手に使い捨ての手袋をし、右手に箸をもって(左利きは逆ですけど)、骨のなかのズイまでひっぱりだします。羊蝎子(ヤンシエズ)といって、市内にもたくさん店があります。
山盛りで、ものすごい量にみえるんですけど、食べるところはすくないし、脂は落ちていますから、けっこうダイエット食かもしれない。5~6人でいけば、鍋3つくらいがお腹におさまります。
上手な職人さんがさばいたものは、肉はあまり残っていません。ところが、そのほうがおいしいんですね。肉がたくさんついているものは、おいしくないうえに、お腹にこたえる。
おもしろいのは、これを食べるときは、あのおしゃべりな中国人が、ほんとに静かになります。日本人がカニを食べるときといっしょ。
羊をよく食べます。いろんな食べ方があります。そして、ムダにするところは、どこもありません。たとえば、血は食塩をまぜて固まらせ、血豆腐と呼んで、これもりっぱな食材です。味も香りもなくて、私はすきではありませんけど。
骨そのものは食べませんけど、骨にへばりついている肉を食べます。大きな鍋で煮込んだアツアツをフーフー言いながら食べます。左手に使い捨ての手袋をし、右手に箸をもって(左利きは逆ですけど)、骨のなかのズイまでひっぱりだします。羊蝎子(ヤンシエズ)といって、市内にもたくさん店があります。
山盛りで、ものすごい量にみえるんですけど、食べるところはすくないし、脂は落ちていますから、けっこうダイエット食かもしれない。5~6人でいけば、鍋3つくらいがお腹におさまります。
上手な職人さんがさばいたものは、肉はあまり残っていません。ところが、そのほうがおいしいんですね。肉がたくさんついているものは、おいしくないうえに、お腹にこたえる。
おもしろいのは、これを食べるときは、あのおしゃべりな中国人が、ほんとに静かになります。日本人がカニを食べるときといっしょ。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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が最初でした。私たちの協力パートナーの責任者・武春珍さんもそのときが初めてだといっていました。彼女は大同の生まれ育ちです。
そうカッコいい食べ物じゃないですよね。でもおいしい。
なべものは、単純なようにみえて、おいしい店とそうでないところが、極端にちがいます。日本でも鍋奉行なんてことばがありますよね。
私の中国のなかまたちは、知らない土地にいったときは、客の入り具合をみて、店を選びます。おいしいものを、静かに食べる、というのは中国では二律背反ですけど、このヤンシエズはその例外になる可能性があります。