1333話)私のこどものころ 味噌

結婚することになって、初めて現つれあいが私の実家に行って、食べ物で驚いたことが2つあるといいました。1つはお茶が甘かったこと。これについては機会を改めます。もう1つが味噌汁の味がちがったこと。

そのころはまだ麦味噌だったのです。そのときの味噌が自家製だったかどうか判然としませんけど、私が家にいるころはたいてい自分ちで作っていました。

養蚕場と呼んでいる別棟の板敷きにムシロをしいて、そのうえに蒸かした米を広げていました。やがて白くカビのようなものが広がっていきます。こうじ(糀)をつくっていたんです。それと煮た大豆と麦、塩を混ぜてついて、半年ほど発酵させれば味噌になります。

書きながら考えたんですけど、こうじはやっぱり米で作っていたと思うのです。だとすると、完全な麦味噌ではなく、米も入っていたことになります。

このところ10年以上、わが家でつかっていた味噌は、実家の妹が送ってくれたものを、床下で熟成させて食べていました。とってもおいしかったのです。でも、それは麦はなく、大豆と米の味噌でした。米と大豆をもっていくと、それを熟成前のところまで加工してくれる店があったのです。私はただそれをプラスチックの桶に詰め、途中で一回、天地返しをして熟成するのを待っているだけ。ところがその店が閉まるそうで、いま床下にあるのが最後で、あと一年分しかありません。さて、自分で味噌づくりに挑戦するかどうか、いま思案しています。

醤油も同じようにして作っていたんですけど、書き足す材料がないので、パスします。


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