1336話)私のこどものころ どぶろく

 どぶろく 私の育った村には高見という名字が何軒もありましたので、ふつうは屋号で呼びあいました。私の家はショーチヤです。「ショーチヤのお兄ちゃんはいい子だけど、弟はわるい」というふう。焼酎屋です。数代前まで村内の焼酎をつくっていたそう。残骸の真鍮製の蒸留器が物置に残っていました。 わが家は代々、酒とのたたかいの歴史だったようです。父親が呑んべで、学校にいけなかったので、自分は呑まないで、こども . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )