2007/06/15
Mから見せられたDVDには、金髪アフロにサングラスをかけた肌の浅黒い男が歌い踊り狂う映像が映っていた。ホスト風なのや髪を編みこんだの、肌も露な無数の女たちとともにステップを踏み、うねり絡み合う様はまったく感心するほど楽しそうだ。
他でもない自分がそのダンスを躍らされることになると知った時の僕の第一声は「カスタネット担当とかないすかね」だったが、これはまったく無視された。日頃世話になっている人の結婚式の余興だと駄目を押されては、ぐうの音も出ない。
感慨深いものだ。結婚式が、ではない。ダンスのことだ。金髪やピアスなどとともに「ちゃらいもの箱」にしまい込み遠ざけていたダンスを踊らなければならない。空手やサッカーなど、いずれやるときがくるかもしれぬとぼんやり夢想していたものとは違う。完全に対岸にあったものが、今やこなたにある。
多忙な日程の合間を縫ってしなければならぬ練習。その恥ずかしさのことを思うと、暗澹たる気持ちになるのだった。
Mから見せられたDVDには、金髪アフロにサングラスをかけた肌の浅黒い男が歌い踊り狂う映像が映っていた。ホスト風なのや髪を編みこんだの、肌も露な無数の女たちとともにステップを踏み、うねり絡み合う様はまったく感心するほど楽しそうだ。
他でもない自分がそのダンスを躍らされることになると知った時の僕の第一声は「カスタネット担当とかないすかね」だったが、これはまったく無視された。日頃世話になっている人の結婚式の余興だと駄目を押されては、ぐうの音も出ない。
感慨深いものだ。結婚式が、ではない。ダンスのことだ。金髪やピアスなどとともに「ちゃらいもの箱」にしまい込み遠ざけていたダンスを踊らなければならない。空手やサッカーなど、いずれやるときがくるかもしれぬとぼんやり夢想していたものとは違う。完全に対岸にあったものが、今やこなたにある。
多忙な日程の合間を縫ってしなければならぬ練習。その恥ずかしさのことを思うと、暗澹たる気持ちになるのだった。