ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

日本の縮図、その2

2013-03-12 20:27:26 | 社会・経済

ヒラフのバス停で、千歳空港へのバスを待っているときに、観光関係の方(エライ方?)のお話を聞きました。

1)ヒラフはもともと、川遊び(ラフティング)を楽しみに来たオージーが、ニセコの冬の素晴らしさに感動、冬の遊びも。

2)その情報を”インターネット”で世界に発信。このインターネットによる発信こそ、急速な外国人の来訪となった。

3)なんと、昨年12月以降、日本人の比率が50%を割るという事態となっている。ヒラフ始まって以来のでき事。

4)日本人の宿泊できるホテルがどんどんなくなって(今は2か所のみ)、日本人観光客・スキーヤーの苦情が殺到している。

5)国定公園内なので、各種規制がかかっており、自由に建物をたてられない。ところが、地方分権の流れの中で、国定公園内の建物の許認可権が、国から北海道に移管され、北海道としては、色々な例外を作って建設を認める方向ですすんでいる。コンドミニアムとホテルでは高さ制限がある(コンドミニアムは高層は認められない)が、コンドミニアムにホテルを(少しでも)併設すれば、”特例”として高さ制限の規制を逃れる”脱法”行為で認めよう、というもの。これは、沖縄で唯一認められた事例があり、このときの開発業者がニセコでも同じ方法で開発をしようとしている、とのこと(外資)。

色々と聞いていると、とにかく、全体的な開発計画もなく、無秩序に、外資にむしばまれているようです、日本の国力低下!の象徴。

ヒラフのホテルではありませんが、同じニセコ内のホテルが外資系になった途端、料金は数倍、食事は格段に下がり、ホスピタリィがなくなった、と有名です。

でも、考えてみると、

1)お金のない日本人相手に、お金にならないサービスをするよりも、海外のお金持ちを相手に、そこそこの対応をすればよい。そもそも、海外の金持ちはサービスというより”自然”を求めてきます。

2)しかも、この対象が所詮日本人の数より、海外の金持ちを相手に、したほうが、圧倒的に市場規模が違うために儲かります。

いつまでも遊べる、日本人がニセコであってほしいです。

Img_3360

ヒラフのメインストリート。空き地だらけ。ここには、数件の民宿、ホテルがあり、日本人が多く、泊まっていましたが。もう、その痕跡もありません。

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