“アルゴ探検隊の大冒険“
1963年制作の映画。ギリシャ神話を基に、神々の戯れを映画化。特撮映画のバイブル、日本の特撮映画も大きく影響を受けたと言われる作品。4K化されて鮮やかになった、昔観た懐かしい映画。
尾道を舞台にした、小津安二郎の映画を彷彿させる、日本の原風景のような素敵な映画。
藤竜也さんが、強面でありながら不器用な父親、麻生久美子さんの父を思う、不器用な娘を。そして素敵な仲間たち。
でも、広島の映画、根本に流れる原爆後遺症。今の世には信じられないかもしれませんが、子供の頃、広島出身というだけで結婚ができなかったということがあったことを。映画の中でもそれに触れています。でもパンフレットには一切記述が無いのは配慮?
でも、本当のことを知りながらそれを理解することのほうが大事と思いますが。
そんな日本の原風景を描きながら戦争のことを。
閑かな、素敵な映画。
ちょっとした手違いから仲違いしていた父と息子の理解、和解。
それをクラシックの名作で。
クラシックの演奏も比較的長く。
そして最後のあっという展開。
多分、父と息子の和解となるとは思っていましたが、最後は予想できませんでした。
面白い映画。