ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

梅雨の間の閑かな山歩き

2020-06-15 09:43:26 | 
梅雨に入ったばかり。今年は梅雨前線が安定していないのか、天気予報も刻一刻変化。
とりあえず金曜日の明け方まで雨、その後曇り、土曜日も午前中はもつ、との木曜日の予防でお花が盛りの高谷池ヒュッテへ(予報はものの見事に外れました)。

梓川SAからは北アルプスもどんよりと。
武漢肺炎のため高速道路も24時間営業の食堂も時間制限で営業しておらずコンビニの弁当を購入して展望台へ。
笹ヶ峰へ来ると雨で美しさを増したお花が。






牧草も雨で耀いて緑色と香りが漂っています。

駐車場にはスタッフ(明日下りるスタッフと今日下りてくるスタッフ)の車とトレランの人の車だけ。雨も小降りになって晴れ間も見え始め”笹ヶ峰マジック”と。
となると虫が出てる来るので嫁さんは新兵器を

虫よけネット。

色々と武漢肺炎の影響も。
まぁ、ウイルス自身はいなくなったわけではなく、そして今、冬の南半球では猛威を振るっているので常に危険と隣り合わせ。
むせるような新緑の中歩いていると、雨がポツポツと。今回の”笹ヶ峰マジック”は長続きしませんでした。













夏の花(ハクサンコザクラ)も素敵ですが春から夏への梅雨の今の方が花の数も多く、人も少なく好きな時期。黒沢も雨で増水。




















この時期は夏道と冬道が混在していてルートファインディングが出来ないと大変

そういう意味ではここへ何度も夏のみならず春先にスキーで登らないと難しいですね。とはいえ、今年は雪が少なくて例年に較べると圧倒的に楽。




例年は雪に埋もれていてトラバース道への入口を見つけるのに苦労することがありますが今年はほぼ夏道。
富士見平からのトラバース道も例年ならばアイゼン、若しくはストックが必要ですが今年は楽に通過出来ました。小屋の近くで近くの学生を訓練・指導していた地元の登山ガイドのNさんとすれ違い様に立ち話をたら、標高2500m以上は例年並みとのこと。ということは2600mの火打山は雪が少ない、ということかな。確かに霧の間から見ると少ない、緑が多く見えます。
小屋についてスタッフとお話しをしてから天狗の庭へ散策




雪がある今しか歩けない、そして今しか見ることが出来ない景色。ここへ三脚を持って写真を撮りに。
すると天狗の庭で初めて見る光景

なんと、池の端が大きく落ち込んでいます。ナイアガラの滝のように水流が多く流れ込んでいます。雪の少ない今年だからの光景かもしれません。
今日はスタッフと我が家で宿泊者いないので夕方から宴会を

と、突然、雲がきれて後立山が。

でもしばらくすると曇ってしまいました。こんな時期なので一瞬の光景が素敵に感じるのですね。
夜は、やっぱり記憶をなくしてしまいました。でも、この山、そしてこの山小屋を好きな仲間は愉しいですね。

いつまでも、頸城の山小屋として地元に愛されてほしいです。そして山小屋とは、ただ美しい場所だけではなくそこを守ってきた今までの人達、スタッフだけだはなく、地元の人達の思いが詰まっています。この山小屋の良さはその雰囲気に惹かれたリピーターが多いこと。いつまでも”変な商業主義”に毒されず愛される山小屋であり続けて欲しいものです。

翌朝はようやく、火打山のご尊顔を拝することが出来ました。
地元の知人も登ってきて色々と。
天気予報良かったのに朝から雨、とのことでヒュッテから一緒に下山

雨も結構、降り始めて黒沢も昨日よりも増水

そして”幽霊草”
光合成をしない変わった植物。鬱蒼とした草むらに見つけるとやっぱり幽霊ですね。
下山して笹ヶ峰の明星荘へ挨拶がてら美味しい山菜そばを食べようと思ったら休業中。確かに土曜日で雨も降っていて、日本中に蔓延している自粛ムードで観光客は皆無。仕方ないですね。
知人と別れて昔の登山口入口跡で泥のついた長靴(火打山登るときは登山靴はいたことありません)を洗っているとこれまた、新潟の知人のN子さんが車で。天気予報では良くなかった予報だけれど笹ヶ峰は良いかな(笹ヶ峰マジック?)と思ってきたそうです。色々と長話をしてから名古屋へ。

赤倉のよく行くお店に電話しても出ないのでそのまま高速へ(後できいたら昼は営業していないとのこと。確かに人がいませんからね)。駒ヶ岳SAでご当地料理のソースカツ丼を。
空いている道路を名古屋へ。
往復ともにスバルのクルーズコントロールでほぼ自動運転で燃費を稼いだせいか往復700Kmを無給油で。
この時期ならではの閑かな山歩きでした


















コメント
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