ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

山岳遭難救助中の死亡事故の判決

2016-12-02 09:31:22 | 
2009年1月の北海道積丹岳での遭難したスノーボーダーの救出中の死亡事故について最高裁の判決、警察の過失を認定(とはいえ天候悪化が予想されるときに入山した遭難者の責任を認めて大幅に損害額を減額した高裁判決を支持)
春のゴールデンウィークによくテレマークスキーで行く積丹岳なので、気になりました。
確かに、入山しやすい、条件よければ、急な斜面も少なく気持ちよい斜面。奥の余別岳まで行くと急斜面ありますが。
ただ、なだらかとはいえ、スノーボートだと、止まらないだろうというくらい長い斜面
この判決には、色々な意見が出ています。これでは民間の救助隊の出動拒否も出てくる、場合によっては警察ですら拒否することもあるのでは、とか。
以前、よく会う山岳警備隊の人達と山小屋で、救助について色々と。
例えば
・登山中に困っている人がいても(特にガイド登山)、むやみに手を出すと、上手くいかなかったときに、訴えられる、ガイドがいるときにはガイドからの依頼がないときには、手を差し伸べるのはよく考えるように
・登山道具、例えば中高年登山者達がよく使うストックも、取ってくれと頼まれずに、良かれと思ってとれないと、トラブルが発生することもある
とか。
かと思えば、かつて、タクシー代わりに県警のヘリコプターを要請した無責任なスキーツアーも目撃しました。


最近、雑誌も、やたらとアウトドア、スキーシーズンになれば、バックカントリーを、特集。(その土地の地形の)知識もなく、あまりにも容易に、非管理地帯へ踏み込み、何かあれば、自分たちの権利だけを主張する、そんな無責任な人達の増加と、よく読まなければわからないくらいの注意書きをしているアウトドア雑誌。
県警だけではなく民間の救助隊の人達の命を懸けた活動、これを常に心に留めて、自然に入りたいです。
コメント
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