もうすぐ3月11日。
”頑張ろう日本”
”絆”
今ほど、この言葉がむなしく響いているときはありません。
毎朝、テレビではがれき処理の進まない被害地、この国はいったい、どうなっているんでしょうか?
併せて映し出されるがれきの受け入れを拒否している人たち。放射能の影響のないがれき、そのものを拒否しています。
なんで、このようなことになるんでしょうか?
受け入れを拒否している人たち、よく見ると、2種類。反原発派と政府の発表を信用していない人たち。
前者の主張は主張することは結構ですが、この案件については関係なく、自分勝手な理論です。
後者については理解できます。そもそも、震災後、原発事故直後から気象庁の風向きのデータである”SPEEDI”はデータを隠しており、被ばくを拡大した、と批判されてます。そもそも、原発爆発直後からドイツ、北欧の海洋気象台がデータを公表、原発から西は名古屋まで放射能が拡販していたことがわかっています(インターネットで見ることができましたし、個人的に見ていました)。
また、放射能の基準値自身、原発事故後基準値は大幅に緩められており、”基準値”そのものの妥当性が疑われています。このような行動をとった政府役所に信用していない、ということも理解できます。
とはいえ、いつまでも”根拠のない理由”により、がれき処理を拒む人がおり、それに対応できない政府、都道府県、情けないです。
日本文学者であるドナルド・キーン氏が、8日に日本国籍を取得、”鬼怒鳴門”との日本名。
そのキーン氏いわく
”震災後の状態について、がっかりした”と現代日本(人)に対して失望のコメントを出しています。でもさすがにキーン氏、続けて”日本人になったのだから、これからは色々と発言していく”と。日本をこよなく愛し、震災後に日本に来てそのうえ”日本人になった”外国人。
日本人として、情けなくなります。