熱意は力なり。
必ず到着せんとするところを指せる、
一種の引力なり。
北村透谷 「熱意」より
熱意は一種の引力だ。やり遂げようとする意気込みがあれば、必ず自分のたどり着こうとしているところに引力のように引き寄せられる。
先頃、青森山田高校監督の吉田安夫氏の『ひと筋の道』
「監督生活57年。名勝負の数々と卓球への熱い思い、そして教え子とゆかりの人たちによる寄稿文」を読んで一番感じたのは、この熱意である。
人の何倍もの熱い思いが、氏の指導者としての監督生活を築き上げてきたのである。
私も指導者の端くれとして、熱意は持っているつもりではあるが、どれほどのものであるか、それはあと何十年か先にならないと分からないことであり、その熱意が冷めたときは指導から身を引かなければと思っている。