その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記31-4

2009-06-28 12:45:58 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第4話(6/27)
-おりゃー!星一徹編-


先日、1週間分の薬をテーブルに並べて写真を撮ったので、今回は1日に飲む薬(ラコールは除く)を写真に収めてみた。

それにしても、多いな(汗)

薬嫌い王決定戦への参加権を持っている僕がよく頑張っているなぁ。


【服用している薬(1日分)】
 (6/27現在)

プレドニン 7錠
ペンタサ 8錠
セレキノン 3錠
ムコスタ 3錠
ラックビー 6包
ビオスリー 6錠
ガスロン 2錠
ザンタック 2錠
ワンアルファ 1錠
アクトネル 1錠
柴苓湯 3包

計11種類42個

朝一、朝食後、昼食後、夕食後、寝る前と5段階に別れていて、飲む組み合わせが同じものがない。それを管理するのも大変だ。

ワケわかんなくなって飲みそびれを防ぐために、毎日1日分を小分けして、写真右上にあるピンクの小箱にまとめている。


因みにこのピンクの箱は、職場に近くのスリーエフのキャンペーンでもらった、チャーミーキティのマグカップの外箱だ。弁当やお惣菜に付いている点数を30点集めて交換するキャンペーンで全部で9個ゲットした。

チャーミーキティのプリントが地味で、形もカッチョ悪いマグカップが9個…。長い間保管していたが、マグカップは捨ててしてしまった。

外箱はサイズもいいので、ナニかに使えるだろうと取っておいたのだ。


まぁそんな感じで、薬を並べている最中は楽しかったんだけどさぁ。コイツラを飲むという現実に戻ったとき、あるひとつの衝動にかられたよね。

(ノФдФ)ノ「おりゃー」

星一徹のようにテーブルをひっくり返してみたいっ!!

やってみたい!!

やっちゃう?

「お、お、おり…や~~っぱり、

拾うの面倒だからや~めた(笑)


【つづく】

入院日記31-3

2009-06-28 10:01:48 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第3話(6/27)
-我慢、ムダに編-


点滴が減った事で、逆に挿している腕への負担が大きくなっている。昨夜もなんとか消灯までに落としきったが、右腕には強い痛みが残った。

「針抜いてもらおうかなぁ」(涙)

「いや、我慢だ」と夜中痛みを増してきた右腕に、朝9時また点滴が繋がれる。

看「随分腫れちゃってるねぇ。痛くない?」
僕「ちょっぴり痛いけど、頑張ります。」
看「あ、ダメかなぁ。」

点滴が落ちない。
挿している箇所に点滴が流れていかない。使えなくなっちゃったのだ。

「うう、一晩中痛みを我慢したのに…」

我慢がムダになった。結局別の場所に挿し直しだ。
あぁ、トホホホホ~。

点滴を挿しに先生が現れたのは10時過ぎ、土日は先生が少ないので、よく待たされる。今日来てくれたのは、呼吸器科の先生だ。

右腕の惨状を見て、有無を言わず左腕に挿す。位置は手首と肘の中間、腹側だ。肘を曲げても止まらないし丁度いい位置だ。ただ不安なのは、左腕はいつも1日でパンパンに腫れることだ。

かなり遅い点滴スタート。
かなり速い点滴ドロップ。

左腕よ、持ちこたえられるか。


ともあれ、腕が多少自由になったから、今日はあんなことやこんなこと…出来そうだ。


とりあえず、マイケルジャクソン狂だった同級生の母親の話でも思い出しながら、入院日記30-2を書いた。

本当はどんな素顔をしているんだろう…。

【つづく】

入院日記31-2

2009-06-28 08:08:57 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第2話(6/27)
-快挙だぜ編-


トホホな朝を迎えはしたが、実はいいこともあった。


-快挙.1-

午後10時の消灯後から、起床の朝6時までの間でトイレが2回で済んだ。
この数は入院してから初めての数だ。

変わらずベッドで腹痛に苦しみ何度も起こされているが、2回で済んだというのはやはり快挙だ。

その分、1回当たりの苦痛は重く、一度トイレに入ったらなかなか出れなくなる。便の状態も、水様便から泥様便とまだまだまともではない。ただ下血(出血)はハッキリとは確認できるほどではなく、良くなっている感がある。それにしても、くどいようだが2回は快挙だ。

まぁ、このあと7時前にも腹痛が起こり、1日トータルで5回といまいちな結果となった。それにしても、いい加減しつこいが2回は快挙だ。


-快挙.2-

どうでもいいっちゃどうでもいいことだけど。

gooブログの「その名も、たぁちゃん。」が6月26日付けで、訪問者数350IP、閲覧数1024PVを記録した。アクセスランキングも約1252500ブログ中約2100位に迫った。

今年1月9日、CHAGE&ASKAの解散というニュースが出たときに、いち早く取り上げて688IP(436位!!)になったが、それについで僕の中の記録で2位の快挙だ。

ここのところ、訪問者数が200代、閲覧数が800前後だったので、300IPの1000PVを超えたいと願っていた。素直に嬉しい結果だ。

まぁ、こうして小分けになっているのと、マイケルジャクソンのネタで一時的に上がっているんだけど。

《因みに6/27付けは268IPの1002PV。明日の自分より》

まぁ、快挙には違いない。次は400IP目指すぞ!!


【つづく】

入院日記31-1

2009-06-27 21:37:09 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第1話(6/27)
-早起きトホホ編-


「うわっ!?やっちまった…。」

ホント最悪だぁ。


今日もまた、大腸の気まぐれで中途半端な時間に起こされた。朝5時前。
この時間に起きてしまったら、寝る方が体に辛い。だから、静かな病室で音のでないことをして6時を待つ。

照明を点けるわけにもいかないし、カーテンを開けるのも気が引ける。部屋は気持ち薄暗いが、本を読むには十分なムードがある。

「その前にアイツを飲んでしまおう。」

朝一に水180ml飲まなければならず、そのあと30分は横になることが禁じられる骨粗鬆症の薬。アクトネルだ。

どうせ今さら寝ないんだし、コイツを今の内に飲んでしまえば、朝の時間を有意義に過ごせる。


よし、6時になった。ラコールと朝食後の薬をサッサと飲んでしまおう。

えっ!?
えっ!?
なんでっ!?

なんでアクトネルあるの!?

うわっ、朝食後だけ飲む薬「ワンアルファ」と間違えた。トホホ~(ノ△T)


…ってことは、今から180mlの水でアクトネルを飲んで、30分横になれず、か…。その間、ラコールも他の薬も飲めない。

あ~ぁ、朝早くからはりきって飲んだ意味ね~。


こうして朝からトホホな、土曜日の始まり始まり~。


【つづく】

入院日記30-5

2009-06-27 17:09:58 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院30日目第5話(6/26)
-また伝説を…編-


今日は確か、19時からドラえもんが1時間だった。たまたま見たテレビ欄に書いてあった。

見る。
決定。

ドラえもんなんて久しぶりだ。声優陣が代わってからまともに見たことがあっただろうか。

ワク。
ワク。

実は1週間前からチェックしていた。今6時、あと一時間だ。

ドキ。
ドキ。

ドキッ!?
病室の4つのベッドを仕切るカーテンに人影が…。

K村君、参上。

先週(入院日記23-6)、見舞いをドタキャンしたバチ当たりな男である。

「準備したら向かいます」と、待ち合わせしていた職場のメンバーに連絡しておいて、音信不通になった男である。

原因は昼寝だったらしい。さすがキング・オブ・遅刻魔のK村だ。

そのK村君から衝撃的な話を聞かされた。それは、入院日記21-4で初めての対面をした新人のH本(♀)さんのこと。

見舞いに来た翌日に辞めた…。

理由は別にあるということだが、めちゃくちゃ後口が悪い。職場では「僕が何かしでかしたに違いない」と噂されてるに違いない。

-お見舞いで辞めさせた男:たぁちゃん-

「うう、また伝説を作っちまった…」


その後は他愛のない話で盛り上がり、あっという間に面会終了時間(8:00)になった。

うんっ!ありがたし!!

8:00!?
ドラえもんは!?

うわっ!ありえなし!!


消灯までの時間に注腸したり、点滴を終わらすために痛い腕を必死にかばったり、ナニからナニまで済まし、フィニッシュに訳のわからんアニメ「ぱにぽにダッシュ」の第2話をみて今日は終わり。

【30日目終了】

入院日記30-4

2009-06-27 14:01:26 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院30日目第4話(6/26)
-ラコール編-


ここでちょっくら、ラコールの紹介。

ラコールとは大塚製薬の「経腸栄養剤(経管・経口両用)」だ。つまり、飲んでも、体に管を通して入れてもいい栄養剤。

液体はトロッとしていて、ミルクっぽく甘ったるい味がする。かなり癖が強く飲めないと音をあげる人も多いらしい。

例えるならプロテインドリンクみたいなものだ。飲んだことないからわらないが、赤ちゃん用のミルクもこんな感じかもしれない。

あまり見かけないが、ドラッグストアで売っているカロリーメイトの真っ黄色の缶ジュースが一番近いと思う。

1パック200mlで200kcal。

こいつに粉のフレーバーを溶かして飲む。フレーバーは4種類あり指定することができる。味は、コーヒー、ココア、グレープフルーツ、レモンスカッシュ。もともとがミルクっぽいので、グレープフルーツやレモンスカッシュはイマイチだ。だから僕はコーヒーとココアを交互に頼んでいる。


シェイカーの容器にラコール1パックとフレーバーの粉(1/2)を入れ、よく振って溶かす。これで完成。この辺はプロテインドリンクっぽいだろうか。


完全に消化器を使わないのもリスクがあるからと、点滴と併用して栄養補助として飲んでいる。

現在、僕は3パック(600ml)を飲んでいるが、この先また点滴を減らし4パックになるのか、そのまま流動食へと移行するのか。

ラコールは医師の処方箋が必要で、正確な値段はわからないが、保険がきいても100円~300円くらいだと思われる。だから市販だったら、たかが200mlの栄養剤のくせにエライ高いことになる。

いいもん飲んでんだなぁ。(⌒~⌒)

潰瘍性大腸炎は難病指定されているので、医療費の自己負担は一定額までだから痛くも痒くもないけど。


【つづく】

入院日記30-3

2009-06-27 12:00:08 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院30日目第3話(6/26)
-元気ハツラツ編-


うう、サッパリヽ(´∀`)ノ

午後、更にテンションを高めるべくシャワーを浴びた。

「どーしてオレはこんなに爽やかなのか。」

こうしていつもの勘違いをすることで、僕のテンションは保たれるのである。


午後3時主治医のN先生がやって来た。プレドニンを減らしてまだ日が経っていないが、今のところ悪くはなっていない。

「このまま良くなっちゃうのが一番いいんだけど。」
「あとは、食事を始めてどうなる何だよね。」

まだ食事を始められる段階ではない。僕はそう思っている。

前回の入院時には、「食事を始めてみようか」と言われて断ったこともある。 食べ始めたら回復が遅くなりそうだし、食べたことでトイレの回数が増えるのも嫌だった。

僕にとって絶食は苦じゃない。あくまでも治療法のひとつだし、大腸の炎症が早く治まってくれることの方が大事だ。

その点では、隣の患者のヒステリックな奥さんとは考え方が全く異なる。

相変わらず「酷いわよねえ」だし、体が治ることよりも食事を始められることばかり求めている。


僕は例え今食事を始める話になってもさほど嬉しくはないが、「食事」という単語がでた事で少しゴールがで見えてきたという実感が湧き、嬉しくなった(⌒~⌒)

よっしゃぁぁぁ!!


【つづく】

入院日記30-2

2009-06-27 10:04:15 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院30日目第2話(6/26)
-マイケルジャクソン編-


僕はマイケルジャクソンに決して詳しくない。浮かんでくるのは、スリラーのプロモーションビデオ映像と、ヘンテコな整形顔、赤ん坊を窓の外に出して見せている衝撃な映像だ。


正直な話、マイクロジャクソンよりも、普段からそのコスプレ(スリラーあたりの)をしていた、同級生の母親の印象が強い。

僕が小学2年の時にドーベルマンを連れて近所に引っ越してきた。

声はハスキー、性格はファンキー、服装も普段からレザーにジャラジャラしたのが付いていてド派手なものを着ていた。化粧も特殊メイク並みにバッチリこなしていて、顔はマイケルジャクソン本人と見まがうほど似ていた。

すすす、スゲー。

マイケルジャクソンが来日すると、マスコミに囲まれ、よくテレビに出ていた。

イベントの時だけでなく、普段からこのコスプレだから半端ない。子供は同級生だから、例えば授業参観では、マイケルジャクソンが教室の後ろで見ているわけ。運動会にもマイケルジャクソンが駆けつけてくれているわけで、そりゃもう誰もが目を釘付けにされてしまった。

さすがに今はコスプレやめちゃってると思う。年も5,60前後のハズだし…。

近所のくせにわからないのは、ナチュラルな顔を知らないからだ。どこかですれ違っているかもしれないが気付きようがない…。


今、どんな気持ちでいるのだろう。泣いているだろうか。年甲斐もなく再びコスプレしてるかも知れない。スリラーを踊っている可能性もあるな。うん、あのファンキーな性格が変わっていなければ…。


こんなことを考えている内に、僕の元気は徐々に回復していった。


【つづく】

入院日記30-1

2009-06-27 09:28:39 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院30日目第1話(6/26)
-気分撃沈編-


「あちい。」

東向きの僕の病室には、殺人的な日差しが射し込んでくる。まるで火あぶりの刑に処されているように僕は暑い。朝からしっかり空調の効いたこの病室でこんなだから、外界は情熱的な灼熱になっているのだろうか。

太陽と大腸と体調と。

以前書いたように、漢字や読みが似ているだけではなくて、案外密接に関わっている気がしている。

それが、今日は裏切られた。

朝から気分が乗らない。昨夜から、悩み、病み、闇を引きずってしまっている。

思えば昨夜からじゃない、夕方からココロがおかしい。

悪い兆候だ。

心の闇のはけ口、入院日記すら書きたくない。楽しく書くのが辛い。今までの入院生活の中で幾度か襲ってきた虚しさだ。

-たぁちゃん撃沈-

でも今回は今までの比ではない。本気でやめちゃおうかと思った。
携帯に打ち込んで、消して、放り投げての繰り返し。

いったい何がしたいんだろう…。


やっぱり無理してる。自分に嘘をついている。しょせん空元気なんだ…。

疲れた。

やりたいことはいっぱいあるのに、どれも僕には重い負荷でしかない。

「強がってるだけか。弱いな、俺って。前向きなふりしてきれい事を並べてるだけだ。」


…時間だけが虚しく過ぎていく。


別の疾患ではあるが、同じくプレドニンを服用している方からメールが来た。励ましではなく、日記おもしろいという内容だった。

素直に嬉しかった。

こう書くとイヤらしいけれど「おもしろい」をもらうために書いてるんだ。きっとそうだ。

「どうせ、俺なんか弱い男だ。だから、こうして元気をもらうんだ。カッチョ悪いけど、それが真実だ。」

再び携帯を手にとって、昨日の日記を書き始めると、不思議と沈んでいた僕の心が浮上してきた。


-マイケルジャクソン死亡-

ままま、マジかよ…。ありえんやろ。音楽でもプライベートでもド派手なことばかりやって来た彼が…。謎を残して死んだ。

マジかぁ。

僕の憂鬱を吹き飛ばすには十分の衝撃だ。
【つづく】

《この日記を書いている明日の僕は、スーパー元気っ!ご心配なく!》

入院日記29-5

2009-06-26 20:04:03 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第5話(6/25)
-悩みと病みと闇編-


消灯後。
深夜0時過ぎ。
病室をそっと抜け出す。

照明の落ちた薄暗い廊下。
僕が向かう先は、
一人になれる場所。

ここならばナニしてもバレない。
かといって悪いことをするわけじゃない
トイレの個室。

ただ、いつものように、
お腹が痛くなっただけだ。

今までは相棒が一緒だった。
今夜は一人だ。
点滴棒を転がさなくていい。


腹痛で起こされた頭は、体をふらつかせる。そんなときいつも支えてくれたのが点滴棒だった。それに今日気づいたのだ。

妙に手持ち無沙汰で歩いていると、三半規管がぐらつき、僕の体が傾いた。

「支えがない!」

慌てて廊下の手すりをつかむ。貧血も強いし、点滴がないときはより慎重にならないとな。


「支えか…。」

またしんみり考えてしまった。支えって大事だよな。トイレで腹痛と闘いながら、暗い廊下の帰り道、静まり返った病室のベッドで。

ひとり淋しくなった。


「人は支え合っていく生き物」だとか、「人は一人では生きていけない」だとかよく言うけれど、確かにそうだと思う。

でも、「支えがなきゃ生きていけない」というのも考えものだとも思う。
僕はひねくれ者だ。すぐに反対の意見を言いたくなる。こうして「ひとりでも生きてやる!」なんて強がったりする。

「支えが必要だなんて弱い人間だ。そんなんじゃダメだ。男なんてものは。」

でも、やっぱり支えてくる人が欲しい。

僕は混乱している。
一体どれが僕なのか、本心なのか。

素直な自分を晒すことを極端に拒んできたから、分からない。

自分の気持ちを内にしまい込んできたから、分からない。

分からない。

ただ「淋しい」ってこと。これは素直な気持ちだと思う。

最近そんなことばかり考えてる。悪い兆候かも知れない…。

-悩みと病みと闇-

…。

【29日目終了】



っていうかマイケルジャクソンが死んだって…。
マジかよぉ。

世も末なり。

入院日記29-4

2009-06-26 17:04:35 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第4話(6/25)
-フカヒレ編-


気分はイマイチだがお腹の調子はいい。夜7時の段階でトイレ0回(朝9時から)は快挙だ。今日からプレドニンが減っているが、何のそのである。

まぁ、昨夜は随分といじめてくれたから今日はこのまま静かにしていて欲しいものだ。


点滴は豪速球で落とす。消灯までには終わらせる。右腕には重い負荷がかかるが、外すまでの辛抱だ。

夜は、ゴチバトル10スペシャルがやっていたので見た。土曜に見たMR.BRAIN以来の久しぶりのテレビだ。

高級中華!フカヒレ!

絶食中の僕には若干酷な内容だが、「退院したらいいもん食ってやる」っていう希望に繋がる。さすがにフカヒレは食えないだろうけど(経済的に…)

岡村隆史の金額が高いのには驚いたし、何よりも荒川静香のフカヒレに対する金銭感覚の正確さには非常に感服した。

いいもん食ってんだなぁ(⌒~⌒)

結果的に出てきた料理が豪華すぎて撃沈。
ドボンでドロン(笑)


今夜のASKAの「WALK」ツアーファイナルはどんなに盛り上がっている事だろう。ずっとネタバレを避けてきたけど、避ける理由ももうない。

だけど、見たくないなぁ。予想を立てたセットリストの答え合わせもしたいけど、なんちゅうか悔しい。

超悔しいよぉ(ノ△T)


点滴は消灯までに無事終わり(いや、右腕を大分損傷したが)、今日はぐっすり眠れそうだ。

夜10時、安心して照明を落とした。

そして…。

【つづく】(えっ?)

入院日記29-3

2009-06-26 15:09:51 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第3話(6/25)
-灰色な気分編-


さて、今日のテーマソングは誰?

河村隆一(LUNA SEA)、L'Arc~en~Cielと来たら、やはりGLAYになるだろう。少なくとも僕の世代には。

とある作詞の本にも、この3グループの比較がなされてた。

LUNA SEAが「キミ」、L'Arc~en~Cielが「オマエ」、GLAYが「あなた」。

二人称による個性の話だった。

確かに~!(=゜-゜)

今日はGLAYな気分だぜぃ(σ∀δ)ノ


さて、今日は点滴スムーズにいくだろうか。昨日よりは速く落としているが、逆算すると消灯までに終るか微妙だな。そもそも点滴を挿している場所が悪すぎる。携帯やら読書やらナニやらに夢中になってると点滴が止まっていたりする。

「やりたいことよりも点滴優先かなぁ、今は。」と言いながら28日目の日記を書くのに夢中になり、映画「手紙」を熱く語ったりと、結局点滴は遅れるばかりだ。


寝不足がたたり、気を失うように昼寝した。目が覚めても無気力。ナニするにも集中力がでない。

とっともグレイな気分だ…(´`)

長いこと入院していた車イスの若い女性も退院していまったようだ。

はぁ、ナニする気も起きない…。


【つづく】

入院日記29-2

2009-06-26 12:16:52 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第2話(6/25)
-恐怖プレドニン編-


今日からプレドニンを5mg減らすことになっている。重大な副作用があるためにいつまでも大量に服用はできないのだ。それにある程度減らしていないと、病院の外で生活していくには危険が伴う。
免疫力を徹底的に落とすので、空気中の細菌にすぐ感染してしまうのだ。

大腸様の病変が良くなるのも大事だが、プレドニンを減らしていくことも重要なことのだ。

プレドニンはステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)で、一気に減らすと体のホルモン量が激減し、体がズタボロになってしまう。想像しただけでゾッとする恐ろしい薬だ。

まぁ、今回は5mg減らすということになり、このまま順調に減らせていけたらいいなと期待している。


《はぅ、こうして昨日の日記を書いている今日の自分というか、今日の日記を書いている明日の自分というか、6/26の僕はどうしようもない無気力に襲われている。何とかテンション上げて書いてるけど…。嗚呼、辛い。》明日の自分より


【つづく】

入院日記29-1

2009-06-26 10:55:46 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第1話(6/25)
-5週目つまずきスタート編-


結局昨夜は点滴に繋がれたまま消灯を迎え、深夜0:30に点滴を止めた。たまたま腹痛でトイレに向かったときに点滴が終わりそうだったので、トイレから出てナースステーションで外してもらった。

点滴のためだけに起こされなくて良かった。

が、大腸さんの機嫌を損ねたらしく、夜中ずっとグズっていた。決して重くはないが、押さえつけられる苦しみ。スッキリしない。

こんなのは久しぶりだ。
トイレから帰って横になった瞬間に、またお腹が苦しくなるという嫌なパターン。

新入りナースから夜勤の看護師に代わり、点滴の遅れを立て直すために猛スピードにしたのがたたったのか、ラコールの飲む量を増やしたことに起因するのか、暴れん坊将軍大腸様の気まぐれか。

出血自体は少なくなっていているようだが、ちょっぴり憂鬱な入院5週目のスタートだ。


普段は週1回月曜のみだが、造血剤の点滴を使っているので今日は採血がある。ゆっくりと進んでいる貧血はどこまで回復しただろうか。

朝9時、まず造血剤の点滴からスタート。今日はスムーズに終わればいいな。12時間で造血剤と1500mlの点滴、結構無理があるよなぁ…、腕痛いし。


そういえば、今日は僕のもっともリスペクトするアーティスト、ASKAのコンサート「WALK」ツアーのファイナルだ。

本当はファイナルに参加するはずだったが、入院で行けなくなったのだ…。

セットリストを前もって予想を立てて、何ヶ月も待ち望んでいたコンサートだった。
嗚呼、切ない。


【つづく】

入院日記28-5

2009-06-25 18:01:06 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第5話(6/24)
-ウルウル青年編-


爽やか青年からちょいワル青年になった僕は、一気に方向転換して文学青年になる。

脳トレ的な本で頭を若返らして、慣用句の本を読み出す。

夜には山田孝之や沢尻エリカが出ている映画「手紙」を見た。

(・∀・)イイ

もともとタイトルに惹かれて見てみたいと思ったのだが、大満足の内容だった。

殺人の罪を犯した兄を持つ、主人公の苦悩が終始描かれている。大学進学を諦め、順調だった夢を挫折し、恋もまわりに潰される。よき理解者と家族を築くが、一人娘は「人殺しの子」と呼ばれひとりぼっちに。

「犯罪は被害者だけではなく、自分を取り巻く全てを不幸にしてしまう」というメッセージが、痛いほど伝わってきた。

刑務所にいる兄の言葉がまたいい。「オレはここで罪を償っているようで、今もなお罪を犯していた…」というような言葉。
これは、挫折を繰り返しながら生きてきた主人公が、最後に今まで隠してきた苦悩を打ち明けたあとの言葉だ。


よき理解者は、途絶えた手紙を繋いだり、主人公を支えために手紙を書く。主人公が歩道橋から破り捨てた手紙を、身の危険を振り返らず拾い集める姿には胸を締め付けられた。

逃げてばかりの主人公に「逃げちゃダメだ、私は逃げない」と訴える姿は、こうして厄介な病気と闘っている僕にも強い勇気をくれた。

また泣いた。静かな病室、ひとりぼっちの白いベッドの上、我慢ができずに呼吸が乱れた。タオルで口を押さえながら、目からは大粒の涙が溢れた。

思いっきり泣きたかった。
思いっきり泣きたかった。

支え合える素敵な人と一緒になりたい。

もう出逢っているのか。
これから出逢うのか。

そんな未来の誰かに、手紙を出してみたくなった。

一時はちょいワルになった文学青年はウルウル青年感動系になっていた…。


そう言えば、決してもてたわけじゃないけど、ラブレターもらったことあるんだよね。中学と高校とで4人から。

恋愛に疎い僕は「だから何?」って何も進まなかったんだけど…。嗚呼、たぁちゃんバカだわ。何やってんだろ。

そのくせ、高校のときに彼女でもない人と文通してたし、これで初めて彼女ができたのが20歳って、ホント謎だな、俺って。

…。

結局、点滴止めたの深夜0時30分…(涙)


【28日目終了】