その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記11-3

2009-06-09 18:02:25 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
入院11日目第3話。


タイミングが悪く点滴の挿し直しの時間があり遅くなった。

4時間遅れ。

今回は諦めて右腕に挿してもらう。不便だが左腕はもう…ダメだ。


新しく挿し直した点滴は、もちろんハイスピードだ。速攻痛くなっちゃうのではと不安だが、今のうちに速くしないと夜中大変だ。


それにしても、出血があったせいか活力が全くない。クラクラ~。貧血が進んでしまったのか。

原因は血圧にあるようだ。もともと低血圧なのだが、今日は上が93と低い。ここまで低いと間違いなくクラクラする。

今日はクラクラデーだなと諦めて、ベッドの上で朦朧としていた。


夜には映画「いま、会いにゆきます」を見た。今回もまた笑えない映画だ。かといって泣けるものでもない。最後に答え合わせのように女性の視点から過去を振り返る構成は好きだな。

「いま、会いにゆきます」というタイトルから話の展開を予想したり、タイトルの由来を探っていたが、「おぉ、ここででてきたか」とちょっぴり感動した。

「映画ってホントにいいものですね」と水野さんみたいな気分になり眠ることにした。

【11日目終了】

入院日記11-2

2009-06-09 12:10:54 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
入院11日目第2話。


深い方の洗面台の前に立つ。

「髪を洗わさせていただきます。」

10日ぶりの洗髪だ。
蛇口のレバーを右に回せば水、左に回せばお湯だ。

「つめてぇ!」
「あちぃ!」
「あちぃ!」
「あちぃ!」

「んだよ#」

左、右、右、右、左、右…上上下下右左右左セレクトボタン押しながらスタートボタンみたいな、この洗面台から隠しアイテムが登場しそうな裏コマンドを入力して、ようやく適温になった。

あまり激しくは洗えない。ビシャビシャ飛び散って全身びしょ濡れになってしまう。
ゆっくりゴシゴシ。
ゆっくりゴシゴシ。

間違っても激しくシコシコしてはいけない。飛び散ってしまう(>Σ<)

ドライヤーで乾かしてサッパリンコ。縮毛矯正のサラサラヘアーが復活。


髪を洗い洗い気分もスッキリ。なのに、体は素直じゃないというか素直すぎる。

朝9時過ぎ、激しい腹痛でトイレに駆け込む。最近では、朝方、それも6時前でしか出血を確認していなかったが、こんな時間に下血とはガックリだ。

なかなか苦しみがなくならず、トイレでは長期戦を強いられた。一度は落ち着いてトイレを出たが、部屋に戻る前に再び腹痛に襲われ、トイレに駆け込むハメになったり。

長い戦いだった。

トイレにて終戦宣言をして、部屋に戻る通路で一人の先生とすれ違った。片腕に抱えているのは点滴を挿すためのセットだ。

おそらく僕を訪ねて部屋に行ったが、留守だったために引き返して来たのだろう。


これでまた点滴がさらに遅れる…(鬱)

【つづく】

入院日記11-1

2009-06-09 07:16:41 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院11日目。


フィーバー!!
パチンコメーカーSANKYOのキャラクター夢夢ちゃんの声でそう聞こえた、気がした。

入院日記のコードナンバー「111」。

確変大当たり濃厚だ。パチンコだったら嬉しいが、病気で例えると不吉である。

確変とは、次の大当たりまでの確率がグッと甘くなることだ。次の大当たりが約束されると勘違いしている方もいるが、それは違う。あくまでも確率が上がるだけだ。

また、最近の機種に流行りの潜伏確変も不吉ったらありゃしない。

かくいう僕は潰瘍性大腸炎の大連チャン中。体のRAMクリアしたいなぁ。


さて、夜中トイレのために何度も起こされた割りには目覚めがいい。きっとベージュのカーテンの向こうからお日様が僕に向けて目映い光を放っているに違いない。

太陽が俺を狙っている…。


それにしても我慢し続けている左腕の痛みが限界だ。前回の点滴部と今回の点滴部のどちらも固くなってい痛い。

朝の検温時に伝え、看護師さんに点滴を抜いてもらった。

痛くて肘が伸ばせない。

しかし、これはチャンスだ。

両腕が自由になった。先生が新たに点滴を挿しに来るまでの限られた時間。

髪を洗おう。

入浴を許可されていない僕は、髪を洗う機会がない。洗面所の深い洗面台で頑張るしかないのだが、それも点滴を腕に付けていると難しい。

今だ。

シャンプーとリンスを持ち、うっかり忘れがちなタオルもしっかり持って、貧血のめまいを吹き飛ばす勢いで、僕は洗面所という戦地へと向かった。

【つづく】