その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記28-5

2009-06-25 18:01:06 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第5話(6/24)
-ウルウル青年編-


爽やか青年からちょいワル青年になった僕は、一気に方向転換して文学青年になる。

脳トレ的な本で頭を若返らして、慣用句の本を読み出す。

夜には山田孝之や沢尻エリカが出ている映画「手紙」を見た。

(・∀・)イイ

もともとタイトルに惹かれて見てみたいと思ったのだが、大満足の内容だった。

殺人の罪を犯した兄を持つ、主人公の苦悩が終始描かれている。大学進学を諦め、順調だった夢を挫折し、恋もまわりに潰される。よき理解者と家族を築くが、一人娘は「人殺しの子」と呼ばれひとりぼっちに。

「犯罪は被害者だけではなく、自分を取り巻く全てを不幸にしてしまう」というメッセージが、痛いほど伝わってきた。

刑務所にいる兄の言葉がまたいい。「オレはここで罪を償っているようで、今もなお罪を犯していた…」というような言葉。
これは、挫折を繰り返しながら生きてきた主人公が、最後に今まで隠してきた苦悩を打ち明けたあとの言葉だ。


よき理解者は、途絶えた手紙を繋いだり、主人公を支えために手紙を書く。主人公が歩道橋から破り捨てた手紙を、身の危険を振り返らず拾い集める姿には胸を締め付けられた。

逃げてばかりの主人公に「逃げちゃダメだ、私は逃げない」と訴える姿は、こうして厄介な病気と闘っている僕にも強い勇気をくれた。

また泣いた。静かな病室、ひとりぼっちの白いベッドの上、我慢ができずに呼吸が乱れた。タオルで口を押さえながら、目からは大粒の涙が溢れた。

思いっきり泣きたかった。
思いっきり泣きたかった。

支え合える素敵な人と一緒になりたい。

もう出逢っているのか。
これから出逢うのか。

そんな未来の誰かに、手紙を出してみたくなった。

一時はちょいワルになった文学青年はウルウル青年感動系になっていた…。


そう言えば、決してもてたわけじゃないけど、ラブレターもらったことあるんだよね。中学と高校とで4人から。

恋愛に疎い僕は「だから何?」って何も進まなかったんだけど…。嗚呼、たぁちゃんバカだわ。何やってんだろ。

そのくせ、高校のときに彼女でもない人と文通してたし、これで初めて彼女ができたのが20歳って、ホント謎だな、俺って。

…。

結局、点滴止めたの深夜0時30分…(涙)


【28日目終了】

入院日記28-4

2009-06-25 16:15:26 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第4話(6/24)
-爽やか青年編-


今日は、今週から許可が降りたシャワーの日だ。シャワーを浴びる時も夜間同様に点滴を止める。

管を途中から切り離し、透明な液体を入れる。20mlぐらいだろうか、それが腕から勢いよく体に入るのがどうしても好きになれないが仕方ない。


腕のに残った点滴セットをまとめて腕に固定し、濡れないようにラップでくるむ。


「ほら…、肘に近いところだから、ラップを固定した強力なテープで肘が曲がらないやん」(`o´)

右腕が棒のように硬直したままシャワーを浴びる。顔を洗い、髭も剃って、髪を洗い、体を洗い…全てにおいて、右手が使えないのはホント大変だ。

頭の先からつま先、ナニもかもサッパリンコになって、洗面所でドライヤーを使う。うん、縮毛矯正による偽サラサラが復活っ!!

俺って今、爽やか青年だぜぃ。


シャワーの間止めていた分、点滴の終了予定時間は押せ押せになった。

嗚呼、点滴、鬱也。


「右腕の肘を満足に曲げれなきゃナニも満足にできねぇおぉぉぉ!」

病室のベッドの中心で哀を叫んでみても仕方ないので、音楽を聴くことにした。

よし、ラルクだ。L'Arc~en~Cielに決めた。hydeのちょいワルな歌いかたが好きだ。テレビで歌っている姿にキュン!としたことがある。(ぃゃ、えっと、そういうんじゃないです、はい。)

最近の活動に関してはあまり知らないんだけど、解散はしてないみたいだ。ラルクはkenもtetsuもhydeもみんなみんなそれぞれがカッチョいい曲を書くから、ソロでも十分やっていけるんだよね。でもグループでやって欲しいな。


ラルクを聴きながら、僕は爽やか青年からちょいワル青年に変化していった…。


【つづく】

入院日記28-3

2009-06-25 15:06:59 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第3話(6/24)
-嵐を呼ぶ女編-


最近、新入りナース率高いな、おい。毎回何かしらでがっくりさせられる。今日も何かやらかすかもしれないな。

そんな不吉な空模様だ。重たい雲に、もう一重黒い雲が重なっている。しかも真っ黒なのは病院の上だけだ。

新入りナースめ、嵐を呼ぶ女か…。


それにしても点滴と左腕の相性が悪い。すぐにパンパンに膨れてイタイイタイになっていまう。

今日から右腕に挿し替え。

「なんでそこ選ぶかなぁ(>_<)」

この研修医は、とにかく楽なところに入れたがる。この病室内だけでも、うまく入らず失敗したり、助けを呼びにいったりするのを何度も見ているし、僕自信も何度も食らっているから、自信がないのは分かるけど。

手首よりも肘よりというか、曲げる真下辺り。ここだと肘曲げたときに点滴が落ちて来ないじゃない。それが右腕だけになにぶん不便でならない。

携帯をいじるにも、本をいじるにも、ナニをいじるにも…不便っ!不便っ!不便っ!

嗚呼、黄金(ではないが)の右腕が…。


造血剤と3本の点滴。消灯までに終わるのか。昼間点滴を落とすスピードを調節するのは、今日の担当看護師、つまり新入りナースだ。

「絶対遅いよ…」と勝手にスピード上げても、また見に来たときに速度を落としていく。「最後の点滴が終わるのが消灯時間を回ったら面倒臭いんだぞ、僕が。」

点滴が1本減ったことで、夜間は点滴を止めることになっている。

点滴を止めるというのは、点滴の管を途中から切り離し、腕に残った管に血が固まらないための液体を注入する。

これが消灯後なら、僕はこのためだけに起こされることになる。最悪だ。

やはり今日も新入りナースにはめられるのか…


【つづく】

入院日記28-2

2009-06-25 12:38:23 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第2話(6/24)
-薬の叩き売り編-


ほらねっ、お薬がちゃんと来た。ラコールもきちんと21本。

ラコールは24本入りのダンボールからか3本抜かれ、ダンボールのまま小さいテーブルにドーンと置かれた。

ペンタサ注腸の薬もテーブルの上で威張っている。(便宜上、写真では外箱を切ってある)

飲み薬も11種類が賑やかにテーブルを彩る(いや、白一色だな)

俺って病人みたいだ…って笑えてくる。このままお薬の叩き売りしちゃいたいくらいだ。

「へ~い!プレドニンいかがっすか~?」

せっかくなので写真をパチリ。


久しぶりにコンタクト入れてみると、明らかに度があってない。弱い。
コンタクトは2週間使い捨てタイプだが、買ったばかりであと5枚残っている。

嗚呼、面倒臭がらず視力検査して、度数を上げてもらえば良かったぁ(汗)

今使っている眼鏡は、イオンレイクタウンのmori棟2階にある「style eyes」というメガネ屋で作った。踏んづけて眼鏡を大破したために、入院前に急遽作ったものだ。度数は今の僕に合っている。

コンタクト、まだ残ってるけど微妙だなぁ。捨てるのももったいないし。


【つづく】

入院日記28-1

2009-06-25 09:17:42 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院28日目第1話(6/24)
-手堅く薬オーダー編-


暴れたなぁ。

1日のトイレ回数はそうでもなかったが、消灯後によく暴れてくれた。
やはりラコールの飲む量が増えたことが起因しているのだろうか。

まぁ、良くなっていることは事実、辛抱辛抱だ。


今日は薬を頼まねばならない日だ。普段は昼間に頼むのだが、忘れないうちにと朝の検温に来た看護師さんに頼んだ。何となく手堅そうな看護師だ。

薬の処方にも毎回不備がある。だから、手堅そうなっていうの重要だ。

先週はアクトネルが処方されなかった。更に前は14本必要なラコールが7本しか来なかった。せっかくなのでついでに言うと、要らないと言ったペンタサ注腸はなぜか届いたりした。


今回はラコールが途中から増えたために、1週間に21本必要だ。14本ではなくきちんと来るだろうか。アクトネルもきちんと処方されるだろうか。

一応アクトネルの件は伝えて、先生に確認してもらうことにした。ラコールは14本でも何とかなるので、あえて指示しなかった。さて、きちんとくるかな?

薬を出すのは先生だ。「先週と同じでっ」と先生がきちんと見ていないと、途中で変更になった薬が間違えて届くわけだ。

朝の検温の看護師さんは、しっかりしていて、バッチリメモをして、きっちり理解してくれた。うん、最近はいつも新入りナースに薬を頼んで酷い目に遭ってるから、ホッとした。


朝8時から日勤の看護師に担当が変わる。

この病室はの担当は…マジかよ、新入りナース!!

嗚呼、薬を朝のうちに頼んでおいて良かった…。

【つづく】