その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記20-6

2009-06-17 21:41:35 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院20日目第6話。


3夜連続の雷雨だ。どこかではおたまじゃくしが降ったみたいだし。日本、地球は大丈夫なのか?

僕が退院する頃には人類が死滅してカエルに支配されているんじゃないかと心配になってくる。


「タマゴが先か?ニワトリが先か?」っていう話があるけれど、「タマゴが先か?カエルが先か?」だったら、なんと!まさかの!おたまじゃくしが先ということになる。

…じゃあ人類は?

人間は猿からの進化と言われているが、もしかしたら違うかもしれない。

白いおたまじゃくしが空から降ってきて人間になったのかも知れない。

-白いおたまじゃくし-

じゃあ、白いおたまじゃくしはどこから?

天から、つまり、神。

…ということは。

神がひとりであんなことをして、

地球に白いおたまじゃくしを放出して、

人間が生まれた!?

こりゃ、歴史を覆す新事実かもしれない!!

でも…、

教科書に載せられないぞぉ、どうする!?


…さて。

夜には入院日記で出逢った方と消灯までメール交換しました。ホントホント本当に楽しかったぁ(^∀^)

あぁ、入院して初めて楽しい夜だったなぁ。


-消灯-

消灯の闇の中で、再び人生について考えさせられる。

長旅に出るか…。


その夜、またもヘンテコな夢を見る。

シートベルトの検問に引っ掛かりそうになるし、普通に走っているのに公営のバスに煽られ、蒙スピードで追い越されるし。

車の旅はやめた方がいいってことかな?

【20日目終了】

入院日記20-5

2009-06-17 20:44:48 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院日20目第5話。


火曜日は本来何もなくて退屈な曜日だが、妹の奇襲攻撃という青天の霹靂に見舞われ、時間はあっという間に過ぎていった。一人になった今も、妹としんみり語った人生論が頭をグルグルと駆けずり回る。

はぁ(´⌒`)

変わりたい。


さて、入院日記を見てくださる方からよくメールをいただきます。

病気を心配してくれるメール?

否。

おもしろい!っていうメール!

それがたまらなく嬉しくて励みになる。だって、おかしく書いているんだもん。病気が辛いってことじゃなくて、実際は退屈な入院生活だけど楽しく過ごしてるって、それを自分自身に伝えてる。


前回の入院ではうつ病になってしまった。それを防ぐために、ココロの薬だと思って自分自身に書いている。


前回の入院では2ヶ月間一向に病状が変わらなくて、もちろんそれにも滅入ったが、一番辛かったのはこれだった。

「今日はどう?」

といった言葉。一向に変わらず苦しんでいるのに、先生や看護師や見舞いに来てくれる家族に毎日毎日言われ続けたら、そりゃうつ病になる。


今回も同じく病状は平行線を辿っている。だからこそ些細な楽しいことを見つけて乗り越えていくんだ。


だから、「病気大変ですね、それにしてもおもしろい!」と言われるとたまらなくニンマリしてしまう。

「そうそう、そこなんだよ、そこ!」

それで、久しぶりに全部読み返してみたらホントバカだね。「お前は本当に病気で入院してるのか?」「ネタ作りで潜入してるんじゃないか?」と疑いたくなる。

しかも、誤字脱字のオンパレード。バカさ加減に花を添えてるやん(-o-;)


そして、入院して20回目の今夜、僕は一番楽しい夜を過ごした(^-^)


【つづく】

入院日記20-4

2009-06-17 18:28:41 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院日20目第4話。


「あはははははっ」

「うわっ、甘えん坊そう!!甘えん坊そう!!あはははははっ」

「目が、目が、わははは。うわ~っ、甘えん坊そう!!」

「貼ってるし…うわぁぁ、こりゃ甘えん坊だぁ。あはははははっ」


妹が大爆笑し出した。そう同じ病室で僕の正面に位置するベッドの患者を、見てしまったのだ。

-ミノルくん-

僕が「甘えん坊」と称するのは決して見た目の話じゃない。見舞いに来た奥さんに甘えん坊だということなのだが、言われてみれば全身から、いつも冷えピタを貼ってる顔から、その瞳から…。

-ミノルくん-

50代男性。ギョロっとした目の奥さんと、存在感のある胸の娘が毎日見舞いに来る。

「ミノルくん来たよ~。」

奥さんが語りかける。この年で名前で呼ぶのかぁ、甘ぁぁぁい!!まぁ名前で呼ぶのは奥さんだけだが。

ミノルくんは途端にしょんぼりした犬のような声に変わる。

「くぅぅん。」

奥さんは面倒見がよくて、あーする?こーする?と何でもやってあげる。ミノルくんもあーしたい、こーしたいだ。

でも、ちょっとでも気に入らないと、鼻にかかった声で「イラナイ!」「ヤダ!」「知ラナイ!」と単語でキレる。

-ミノルくん-

いくらなんでも、子供じゃないんだから…。

-ミノルくん-

ちょっと前の話だが、ミノルくんがキレて「帰レ!」と言ったときに、奥さんが「じゃぁ帰るよ~」としょんぼり声をかけたら、「待ってよ~」と涙声…。

-ミノルくん-

…。

えっと…何の話だっけ?

とにかく甘えん坊フェイスのミノルくんを見て、妹は大爆笑した。


その後、検温の看護師さんを見て「ありゃダメだ。」と言い残して、妹は帰っていった。

スコールのような3時間30分だった。


【つづく】

入院日記20-3

2009-06-17 12:24:36 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院20日目第3話。


28歳バツニの妹と30歳彼女なしの僕の話ははついに人生論にまで至った。

妹はこれからも波瀾万丈に生きてくし、整形して第2の人生を歩んでいくと言っていた。すべてのことに飽きっぽいから顔にも飽きたとのことだ。

僕には「いい人を早く見つけなさい」だ。「奥手とか言っている場合じゃない!」「看護師にいい人いないの?」「どんな人がタイプ?」

この手の話は苦手だ。苦笑いで話を逸らしてしまう。

いや、恋の話だけじゃない、自分の気持ち、本音、話すの苦手なんだよね。「そういうのがストレスになって病気を悪くしているんじゃないの?」というのは誰からも言われるし、自分自身も確かに感じる。

でも、変われない…。何でもぶっちゃけられたら、何か変わるのかな…?

しまいには、「ナースステーション見てくる!」と言って看護師さんを物色しだす始末。「かわいい人いるじゃん、あの人でいいじゃん」

…。

白衣の天使を不純な目で汚すわけにはいかない。


それにしても、妹はいつまで滞在するつもりか。

12時になり薬を飲むからと病室に戻ると、「酷いわよねえ」のおばちゃんに会いたいと言って部屋までついてきた。

「酷いわよねえ」のおばちゃん(隣の患者さんの奥さん)はまだ来ていなかった。

妹「な~んだ。来てないんじゃ酷いわよねえ」

もちろん、アクセントは「ねえ」だ。

その直後、妹は大爆笑するはめに。

彼女が目にしたものはいったい!?

【つづく】

入院日記20-2

2009-06-17 10:29:06 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院20日目第2話。


▼▲▼▲▼▲▼

非 常 事 態

▲▼▲▼▲▼▲

午前10時前、勢いのある足音が近づいてくる。

病室の閉じられた空間にいると、足音で誰が来たかが案外わかる。先生か、看護師か、どこの患者か、見舞い客か。それにどこに向かうのかさえも。

この足音は、間違いなく病院の人ではない。

-外部の人間だ-

向かう先は、この503号室。

-僕のいる病室だ-

しかも窓際まで来る勢いだ。4つのベッドを区切るカーテンに人影が写る。

-殺される!?-

死んだふりが通用するだろうか…。

-間に合わない-

…。


▼▲▼▲▼▲▼

  妹、襲
    来

▲▼▲▼▲▼▲

予告もなしに突如503号室窓際左に現れたのは妹だった。

「いや~看護師さんにまた足止め食らうんじゃないかと思って急いできたよ」

なるほど…。

僕らはデイルーム(談話室)に移動する。さすがにこの時間じゃ空いていて、静けさを保っていた。
すかさず妹のマシンガントークが炸裂、口先マシンガンの乱射がデイルームをまるでゲリラ戦の戦場のように変えた。

この消化器内科の病棟の看護助手S堂さんは妹と同級生で仲がいい。S堂さんはちょくちょく顔を出しては話をしていく。

そしてお局(つぼね)さんの目があるからと、長居せず消えていく。「お局!お局!」とギャースカ騒いでいるのは妹だが。

僕らはもともとあまり話したことがない。僕が高校の時は部屋にこもってることが多かったし、大学でサッサと一人暮らしを始めた。実家に戻ったと同時に妹は結婚して出ていった。

こんなに喋るヤツだったかなぁ。妹は現在バツニで子供二人と三人で暮らしているのだが、何か精神的な病にかかっているんじゃないか、マジで心配になる。

【つづく】

入院日記20-1

2009-06-17 07:16:26 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院20日目。


昨夜は動物の異種格闘技戦というヘンテコな夢のせいで、身体中が痛くて起きる。

カンガルー型猫のキャロルは戦いに勝ったのか、僕は無事に檻から出れたのか、結末は夜の彼方に忘れてしまったが、現に僕は生きている。良かった。

やはり、朝一飲まなければならない薬「アクトネル」が「悪と寝る」みたいだからいけないんだ。

「悪女と寝る」だったら…。いや、それはそれで面倒なことになりそうだから止めとこう。


夜中何度も起こされるので、相変わらずまとまった睡眠は取れない。夜の下痢はラコールと密接な関係があると睨んでいる。下血との関係も以前説いたが、それと同様だ。

いつもは朝から午前中いっぱいにかけて400mlを飲むが、今日は朝8時までに全部飲み干した。
僕の仮説が正しければ、朝方のトイレがなくなるハズ。


それから、もうひとつ作戦がある。夜飲む分の漢方薬を寝る前に時間をシフトしようというものだ。
できるだけ朝まで効果が続くような考えだ。

果たして何か変化があるだろうか。答えはまた明日。


こうして、いつもの何もない静かな火曜日が始まったのだが…。

【つづく】