潰瘍性大腸炎で入院30日目第1話(6/26)
-気分撃沈編-
「あちい。」
東向きの僕の病室には、殺人的な日差しが射し込んでくる。まるで火あぶりの刑に処されているように僕は暑い。朝からしっかり空調の効いたこの病室でこんなだから、外界は情熱的な灼熱になっているのだろうか。
太陽と大腸と体調と。
以前書いたように、漢字や読みが似ているだけではなくて、案外密接に関わっている気がしている。
それが、今日は裏切られた。
朝から気分が乗らない。昨夜から、悩み、病み、闇を引きずってしまっている。
思えば昨夜からじゃない、夕方からココロがおかしい。
悪い兆候だ。
心の闇のはけ口、入院日記すら書きたくない。楽しく書くのが辛い。今までの入院生活の中で幾度か襲ってきた虚しさだ。
-たぁちゃん撃沈-
でも今回は今までの比ではない。本気でやめちゃおうかと思った。
携帯に打ち込んで、消して、放り投げての繰り返し。
いったい何がしたいんだろう…。
やっぱり無理してる。自分に嘘をついている。しょせん空元気なんだ…。
疲れた。
やりたいことはいっぱいあるのに、どれも僕には重い負荷でしかない。
「強がってるだけか。弱いな、俺って。前向きなふりしてきれい事を並べてるだけだ。」
…時間だけが虚しく過ぎていく。
別の疾患ではあるが、同じくプレドニンを服用している方からメールが来た。励ましではなく、日記おもしろいという内容だった。
素直に嬉しかった。
こう書くとイヤらしいけれど「おもしろい」をもらうために書いてるんだ。きっとそうだ。
「どうせ、俺なんか弱い男だ。だから、こうして元気をもらうんだ。カッチョ悪いけど、それが真実だ。」
再び携帯を手にとって、昨日の日記を書き始めると、不思議と沈んでいた僕の心が浮上してきた。
-マイケルジャクソン死亡-
ままま、マジかよ…。ありえんやろ。音楽でもプライベートでもド派手なことばかりやって来た彼が…。謎を残して死んだ。
マジかぁ。
僕の憂鬱を吹き飛ばすには十分の衝撃だ。
【つづく】
《この日記を書いている明日の僕は、スーパー元気っ!ご心配なく!》
-気分撃沈編-
「あちい。」
東向きの僕の病室には、殺人的な日差しが射し込んでくる。まるで火あぶりの刑に処されているように僕は暑い。朝からしっかり空調の効いたこの病室でこんなだから、外界は情熱的な灼熱になっているのだろうか。
太陽と大腸と体調と。
以前書いたように、漢字や読みが似ているだけではなくて、案外密接に関わっている気がしている。
それが、今日は裏切られた。
朝から気分が乗らない。昨夜から、悩み、病み、闇を引きずってしまっている。
思えば昨夜からじゃない、夕方からココロがおかしい。
悪い兆候だ。
心の闇のはけ口、入院日記すら書きたくない。楽しく書くのが辛い。今までの入院生活の中で幾度か襲ってきた虚しさだ。
-たぁちゃん撃沈-
でも今回は今までの比ではない。本気でやめちゃおうかと思った。
携帯に打ち込んで、消して、放り投げての繰り返し。
いったい何がしたいんだろう…。
やっぱり無理してる。自分に嘘をついている。しょせん空元気なんだ…。
疲れた。
やりたいことはいっぱいあるのに、どれも僕には重い負荷でしかない。
「強がってるだけか。弱いな、俺って。前向きなふりしてきれい事を並べてるだけだ。」
…時間だけが虚しく過ぎていく。
別の疾患ではあるが、同じくプレドニンを服用している方からメールが来た。励ましではなく、日記おもしろいという内容だった。
素直に嬉しかった。
こう書くとイヤらしいけれど「おもしろい」をもらうために書いてるんだ。きっとそうだ。
「どうせ、俺なんか弱い男だ。だから、こうして元気をもらうんだ。カッチョ悪いけど、それが真実だ。」
再び携帯を手にとって、昨日の日記を書き始めると、不思議と沈んでいた僕の心が浮上してきた。
-マイケルジャクソン死亡-
ままま、マジかよ…。ありえんやろ。音楽でもプライベートでもド派手なことばかりやって来た彼が…。謎を残して死んだ。
マジかぁ。
僕の憂鬱を吹き飛ばすには十分の衝撃だ。
【つづく】
《この日記を書いている明日の僕は、スーパー元気っ!ご心配なく!》
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