入院日記05-3

入院5日目第3話。


夕方になり、ラコールが届いた、フレーバーは希望通りコーヒーだ。

明日からでもいいと言われたが、早速飲んでみた。独特の味で飲めない方も多いようだが僕は大好きだ。

イケナイと思いながら200mlを一気に飲み干す。

プハー(⌒～⌒)

フレーバーの粉を混ぜたときの泡がまだ残っていたので、口の回りが泡だらけになった。まるでビールを飲んだように。(僕はビール全く飲めませんが)

それで、速攻下痢…(┳◇┳)

そして、再び下痢…(∋_∈)

明らかに飲み方に問題があった。明日からは考えて飲もう。

今夜も引き続き、ノートパソコンに忍ばせてきたエヴァンゲリオンのテレビ版を見た。

「ごめんなさい。こんなときどんな顔をすればいいかわからないの。」

「笑えばいいと思うよ」

それが結構笑えなくて、ラコール飲んでから下痢の回数が増えたし、下痢自体も水下痢ばかりで酷かった。

1日のお小水ね量が明らかに減って、下痢の方に水分が回っているようだ。

ラコールを飲んだからなのか、単なる体調不良からか。喉の不快感も、相変わらず続いている。

今夜の睡眠も小刻みに目が覚め、一度はタンが喉につまり死にそうになって目が覚めた。しかも、今夜も悪夢にうなされた。寝る前に見たエヴァンゲリオンが原因か。


【5日目終了】

入院日記05-2

入院5日目第2話


5555

大当たり～!!

と思わず言いたくなった。今日体重計に乗って叩き出した数値だ。

5555kgでも555.5kgでもない。言うまでもないが5.555kgでもない。55.55kgだ。入院当初は58.00kgだったから5日間で2.45kg痩せたことになる。何だかとても女性の皆さんに謝りたい気分になる。

簡単に痩せちゃってゴメンナサイ。

改めまして、前回の入院では10kg痩せたたぁちゃんです、はいどうも。

天気がよく元気がいいからといって体を動かすわけにはいかないので、文学青年を気取って伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」を読み始めた。最初の章は数多く登場する人物をそれぞれが主人公の目線で紹介。共通して登場する白人女性や野良の柴犬。いきなり続きが読みたくて仕方ない。

昼になって、N先生が顔を出した。採血の結果は口には出さなかった。それは悪くなってないということである。点滴だけでは栄養が足りないので「ラコール」という経腸栄養剤を200ml飲むことになった。

最後にIVHはできればしたくないと言われた。IVHは中心静脈に管を入れて高カロリーの栄養を体に入れる、例えるなら点滴の胸版といったところだ。

前回の長い入院ではN先生と治療の方法で何度もぶつかった。その中で一番大きかったのがIVHを入れる入れないだった。

僕は入れてほしい、N先生はリスクがあるから入れたくない。1ヶ月以上戦った挙げ句、病状が一向に良くならない僕にIVHを入れることになった。

今回はまだIVHの話は出ていなかったが、入れたくないと先手を打たれ、僕は閉口してしまった。

【つづく】