その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記29-5

2009-06-26 20:04:03 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第5話(6/25)
-悩みと病みと闇編-


消灯後。
深夜0時過ぎ。
病室をそっと抜け出す。

照明の落ちた薄暗い廊下。
僕が向かう先は、
一人になれる場所。

ここならばナニしてもバレない。
かといって悪いことをするわけじゃない
トイレの個室。

ただ、いつものように、
お腹が痛くなっただけだ。

今までは相棒が一緒だった。
今夜は一人だ。
点滴棒を転がさなくていい。


腹痛で起こされた頭は、体をふらつかせる。そんなときいつも支えてくれたのが点滴棒だった。それに今日気づいたのだ。

妙に手持ち無沙汰で歩いていると、三半規管がぐらつき、僕の体が傾いた。

「支えがない!」

慌てて廊下の手すりをつかむ。貧血も強いし、点滴がないときはより慎重にならないとな。


「支えか…。」

またしんみり考えてしまった。支えって大事だよな。トイレで腹痛と闘いながら、暗い廊下の帰り道、静まり返った病室のベッドで。

ひとり淋しくなった。


「人は支え合っていく生き物」だとか、「人は一人では生きていけない」だとかよく言うけれど、確かにそうだと思う。

でも、「支えがなきゃ生きていけない」というのも考えものだとも思う。
僕はひねくれ者だ。すぐに反対の意見を言いたくなる。こうして「ひとりでも生きてやる!」なんて強がったりする。

「支えが必要だなんて弱い人間だ。そんなんじゃダメだ。男なんてものは。」

でも、やっぱり支えてくる人が欲しい。

僕は混乱している。
一体どれが僕なのか、本心なのか。

素直な自分を晒すことを極端に拒んできたから、分からない。

自分の気持ちを内にしまい込んできたから、分からない。

分からない。

ただ「淋しい」ってこと。これは素直な気持ちだと思う。

最近そんなことばかり考えてる。悪い兆候かも知れない…。

-悩みと病みと闇-

…。

【29日目終了】



っていうかマイケルジャクソンが死んだって…。
マジかよぉ。

世も末なり。

入院日記29-4

2009-06-26 17:04:35 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第4話(6/25)
-フカヒレ編-


気分はイマイチだがお腹の調子はいい。夜7時の段階でトイレ0回(朝9時から)は快挙だ。今日からプレドニンが減っているが、何のそのである。

まぁ、昨夜は随分といじめてくれたから今日はこのまま静かにしていて欲しいものだ。


点滴は豪速球で落とす。消灯までには終わらせる。右腕には重い負荷がかかるが、外すまでの辛抱だ。

夜は、ゴチバトル10スペシャルがやっていたので見た。土曜に見たMR.BRAIN以来の久しぶりのテレビだ。

高級中華!フカヒレ!

絶食中の僕には若干酷な内容だが、「退院したらいいもん食ってやる」っていう希望に繋がる。さすがにフカヒレは食えないだろうけど(経済的に…)

岡村隆史の金額が高いのには驚いたし、何よりも荒川静香のフカヒレに対する金銭感覚の正確さには非常に感服した。

いいもん食ってんだなぁ(⌒~⌒)

結果的に出てきた料理が豪華すぎて撃沈。
ドボンでドロン(笑)


今夜のASKAの「WALK」ツアーファイナルはどんなに盛り上がっている事だろう。ずっとネタバレを避けてきたけど、避ける理由ももうない。

だけど、見たくないなぁ。予想を立てたセットリストの答え合わせもしたいけど、なんちゅうか悔しい。

超悔しいよぉ(ノ△T)


点滴は消灯までに無事終わり(いや、右腕を大分損傷したが)、今日はぐっすり眠れそうだ。

夜10時、安心して照明を落とした。

そして…。

【つづく】(えっ?)

入院日記29-3

2009-06-26 15:09:51 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第3話(6/25)
-灰色な気分編-


さて、今日のテーマソングは誰?

河村隆一(LUNA SEA)、L'Arc~en~Cielと来たら、やはりGLAYになるだろう。少なくとも僕の世代には。

とある作詞の本にも、この3グループの比較がなされてた。

LUNA SEAが「キミ」、L'Arc~en~Cielが「オマエ」、GLAYが「あなた」。

二人称による個性の話だった。

確かに~!(=゜-゜)

今日はGLAYな気分だぜぃ(σ∀δ)ノ


さて、今日は点滴スムーズにいくだろうか。昨日よりは速く落としているが、逆算すると消灯までに終るか微妙だな。そもそも点滴を挿している場所が悪すぎる。携帯やら読書やらナニやらに夢中になってると点滴が止まっていたりする。

「やりたいことよりも点滴優先かなぁ、今は。」と言いながら28日目の日記を書くのに夢中になり、映画「手紙」を熱く語ったりと、結局点滴は遅れるばかりだ。


寝不足がたたり、気を失うように昼寝した。目が覚めても無気力。ナニするにも集中力がでない。

とっともグレイな気分だ…(´`)

長いこと入院していた車イスの若い女性も退院していまったようだ。

はぁ、ナニする気も起きない…。


【つづく】

入院日記29-2

2009-06-26 12:16:52 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第2話(6/25)
-恐怖プレドニン編-


今日からプレドニンを5mg減らすことになっている。重大な副作用があるためにいつまでも大量に服用はできないのだ。それにある程度減らしていないと、病院の外で生活していくには危険が伴う。
免疫力を徹底的に落とすので、空気中の細菌にすぐ感染してしまうのだ。

大腸様の病変が良くなるのも大事だが、プレドニンを減らしていくことも重要なことのだ。

プレドニンはステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)で、一気に減らすと体のホルモン量が激減し、体がズタボロになってしまう。想像しただけでゾッとする恐ろしい薬だ。

まぁ、今回は5mg減らすということになり、このまま順調に減らせていけたらいいなと期待している。


《はぅ、こうして昨日の日記を書いている今日の自分というか、今日の日記を書いている明日の自分というか、6/26の僕はどうしようもない無気力に襲われている。何とかテンション上げて書いてるけど…。嗚呼、辛い。》明日の自分より


【つづく】

入院日記29-1

2009-06-26 10:55:46 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院29日目第1話(6/25)
-5週目つまずきスタート編-


結局昨夜は点滴に繋がれたまま消灯を迎え、深夜0:30に点滴を止めた。たまたま腹痛でトイレに向かったときに点滴が終わりそうだったので、トイレから出てナースステーションで外してもらった。

点滴のためだけに起こされなくて良かった。

が、大腸さんの機嫌を損ねたらしく、夜中ずっとグズっていた。決して重くはないが、押さえつけられる苦しみ。スッキリしない。

こんなのは久しぶりだ。
トイレから帰って横になった瞬間に、またお腹が苦しくなるという嫌なパターン。

新入りナースから夜勤の看護師に代わり、点滴の遅れを立て直すために猛スピードにしたのがたたったのか、ラコールの飲む量を増やしたことに起因するのか、暴れん坊将軍大腸様の気まぐれか。

出血自体は少なくなっていているようだが、ちょっぴり憂鬱な入院5週目のスタートだ。


普段は週1回月曜のみだが、造血剤の点滴を使っているので今日は採血がある。ゆっくりと進んでいる貧血はどこまで回復しただろうか。

朝9時、まず造血剤の点滴からスタート。今日はスムーズに終わればいいな。12時間で造血剤と1500mlの点滴、結構無理があるよなぁ…、腕痛いし。


そういえば、今日は僕のもっともリスペクトするアーティスト、ASKAのコンサート「WALK」ツアーのファイナルだ。

本当はファイナルに参加するはずだったが、入院で行けなくなったのだ…。

セットリストを前もって予想を立てて、何ヶ月も待ち望んでいたコンサートだった。
嗚呼、切ない。


【つづく】