東日本大震災後、東北6県の県庁所在地で持ち回り開催する「東北六魂祭」の2巡目に当たる後継イベント、「東北絆まつり」が、2022年5月28・29日に秋田市で開催された。
秋田市での六魂祭は2015年開催。2020年は新型コロナウイルス感染症により翌年へ延期されたので、7年ぶり。
六魂祭にしても絆まつりにしても、
・東日本大震災で大打撃を受けた、福島県や太平洋沿岸の各市町村を差し置いて、比較的被害が少なかった県庁所在地が復興名目でイベントを開催することへの疑問。
・見物客が、開催都市の他の観光地や市中店舗を利用するかどうかは微妙で、どの程度の経済効果があるのか疑問。
・他の催しがスケジュール変更を余儀なくされたり、普段の生活を送る市民が終日の交通規制で身動きできなかったりすることがある。
という点で、好意的な印象はなかった。
特に2015年は、過剰なほどの交通規制と路線バス縮小運行(思い返せば、市民としては、海外のコロナでロックダウンされた街に通ずるものがあるかも)にうんざりした。
そして、そうしたことなどぶっ飛ばすような、衝撃的な出来事もあった。
建物の屋根上の柵などがない狭い部分に立ち、六魂祭を見物する人物の写真が、新聞の1面に掲載されたのだ。取り上げた当ブログの記事にたくさんのアクセスがあった。今回、7年前を思い出して検索する人が多かったようで、またアクセス数が増えた。
ここから今回の「東北絆まつり2022秋田」の話。
今回は、前回の反省とコロナ対策もあってか、だいぶこぢんまりとした開催。
パレードは八橋陸上競技場の中で、事前申し込み者のみ観覧。その他、関連イベントである「これが秋田だ!食と芸能大祭典2022(以前広小路でやっていた)」なども含めて、八橋運動公園内の各施設が会場。
運動公園内の道路以外の交通規制は一切されないようで、路線バスの迂回運行もなし。
来場者のアクセスは、前回は、遠方の駐車場へのぼったくりのような料金の有料シャトルバスが運行され、秋田駅とのシャトルバスはないに等しい便数であった。
今回は、秋田駅や旧秋田空港跡地(駐車場)とを行き来する、無料シャトルバスが高頻度で運行。
結果、秋田市街地では目立った道路渋滞はなかったようだし、市民としてはまったく平常の生活を送ることができた。これなら許せる。
興味がないから絆まつりの日付を意識しておらず、29日に、新型コロナウイルス感染症ワクチンの3回目接種を、西武秋田店会場で予約してしまっていた。
秋田市の3回目は、医療機関の個別接種がファイザー製、西武や秋大医学部などの集団接種がモデルナ製のワクチン。全国的には、副反応が強いとかでモデルナが敬遠され、使用期限を延長したり廃棄したり、モデルナの枠が埋まらなかったりしているとのこと。
5月初めの秋田市では、集団接種会場から先に埋まり、市中のクリニックではほとんどが空きありという、逆転した状況であった。
テナントが撤退して殺風景な空きフロアの3階を大きく使った接種会場。予約10分前に行ったら、その枠1番乗りかつ前の枠とのはざまで、直ちに打たれて、予約時間5分後には開放された。【31日補足・西武の玄関には「混雑緩和のため10分前の入場に協力を」みたいなことが書いてあったが、そこで言われても、もう遅い人が多そう。】
1・2回目の医学部体育館会場と比べて、1枠当たりの人数がやや少ない感じもしたが、遅く来た人もスムーズに流れていた感じ。待つにしても、ちゃんとした冷暖房完備でいい。
※この次は2022年11月に、都合4回目のワクチンを受けることとなった。
秋田駅前は、絆まつりを見に来たであろう、市民や観光客が多い。竿燈まつり本番には及ばないが。JRの臨時列車は運行されず、こまちの定期列車にも空席があったから、県外から来る人は、そう多くないのか。西口の芝生広場では、JR東日本秋田支社による「秋田駅 春のふれあいフェスタ 2022」も開催され、その人出も。
六魂祭の時は、大屋根のアーケードに仙台七夕の飾りが吊り下げられていたが、今回はなし。秋田駅周辺では絆まつりのムードは薄かった。
駅~会場のシャトルバス乗降場は、会場側はけやき通りの駐車場付近の路上らしい。駅側はホテルメトロポリタン秋田前。
中央のバスが乗車扱い中のシャトルバス。左は一般路線バス
約15分間隔で運行とのことだったが、乗車率も見ながら随時発車している感じもした。見た限り、遅い時間の会場行き以外は、立ち客が多数。あきらめて一般路線バスを利用する人も多かったようだ。
写真の通り、駅シャトルは秋田中央交通の路線バス用車両で運行。大型バス(確認した限り全車ノンステップのエルガ)が多かったが、中型バスも少し混ざっていた。「7」号車まで確認した。
【30日追記・シャトルバスの正面行き先表示は、確認できた限り、全車「秋田中央交通 AKITA CHUO KOTSU」。イオンモール秋田のシャトルバスでは、この表示のほか「シャトルバス(英字なし)」を使う場合もある。】
駅発会場行きは、タクシー乗り場をぐるっと回って→広小路→県庁前→けやき通りへ右折→到着のはず。では帰りは?
けやき通りを北進→八橋一里塚交差点を右折→旧国道(高陽青柳町・高陽幸町)→新国道を越えて大工町→通町の丁字路を右折→大町通り→日本銀行秋田支店前を左折→竿燈大通り→中央通り→駅。
方向転換しなくて済み、かつ右左折しやすく、(通町橋、秋田中央警察署前などよりも)流れがスムーズなルートなのだろう。
通町の西側から大町通りへ曲がるバスもとても珍しい。個人的にはそれよりも、大型路線バスが高陽地域の旧国道~通町西側を走ることに惹かれた。
なぜなら、かつては大型路線バスも走っていたものの、現在は基本的には走らない(中型バスのみになった)道だから。バス停では、高陽青柳町→高陽幸町→旭北栄町→鉄砲町→通町二区。
高陽幸町~鉄砲町は通町・寺内経由将軍野線(市民生協入口行き)が、通町二区からは泉ハイタウン線も通り、かつてはどちらも大型が入っていた。
※通町二区から合流する神田線・添川線は、以前から中型のみ。また、通町の東側~大町通りは、新屋線・割山線で今も大型バスが走る。
どちらも、秋田市交通局(秋田市営バス)から移管された路線で、市営バス時代は中型とともに大型バスも、終日にわたって充当されていた。※市営バスの大型・中型の運用状況。
将軍野線は2001年春、(泉保戸野線→泉秋操線と呼んでいた)泉ハイタウン線は2006年春に、それぞれ中央交通へ移管された。
将軍野線は移管以降、中型バス限定運用になったようだ。なお、同時に移管され、一部経路が重複する県庁・寺内経由土崎線では、移管直後や2017年頃に大型バスが運用されたとの情報があるが、ラッシュ時等ダイヤを限定しての運用の模様。担当する秋田営業所には、そもそも大型路線バスの台数が少ない。
泉秋操線は、移管前の2002年春から中型限定。2002年春に新屋・割山方面が移管された時点で、交通局から大型バスがなくなったため。その状態のまま、5年後に移管された。
したがって、高陽青柳町→鉄砲町を大型路線バスが走るのは21年ぶり、通町二区付近では20年ぶりになるのではないだろうか。
いずれにしても、旧国道~大工町を中央交通の大型路線バスが走るのは、とてもレア。
ワクチン接種に向かう途中で、このことに気付いた。接種後は、暑いし早く帰るべきと思いつつ、少々見に行った。逆光気味の写真で記録します。
高陽青柳町~高陽幸町間。臨海営業所1411が5号車。中型も含めて臨海の車が旧国道を走るのもレア
歩行者用信号機がまとめて設置されたほど狭い道路を、車体幅2.5メートルの大型バスが行く。
まつりもそろそろ終わりで、帰る人が多いようで、ぎゅうぎゅう詰めの5号車に5分続行して、7号車が来た。
鉄砲町。秋田営業所1004
上の写真の撮影場所は、いわゆる“六道の辻”の変形交差点。位置は少し違うが、22年前にここで撮影した写真。
2000年5月撮影。青窓豪華仕様(座席配置はワンロマではない)の294号車
周りの建物がだいぶ変わってしまったのにも、20年の経過を感じてしまう。
これ以上待っていたら具合が悪くなりかねないので、ここで退散。今のところ副反応は、接種部位の痛みで腕が上がらないことだけ。【31日追記・それと接種部位がかゆい。1・2回目にはなかったはず。倦怠感などはまったくない。】【2日追記・3日経って腕の痛みは消えた。4日目では、虫刺されのようなかゆみは若干残り、しぶとい。1・2回目では肩辺りの重苦しさや軽い頭痛があった気がしたが、3回目がいちばん楽に終わった。】
秋田市での六魂祭は2015年開催。2020年は新型コロナウイルス感染症により翌年へ延期されたので、7年ぶり。
六魂祭にしても絆まつりにしても、
・東日本大震災で大打撃を受けた、福島県や太平洋沿岸の各市町村を差し置いて、比較的被害が少なかった県庁所在地が復興名目でイベントを開催することへの疑問。
・見物客が、開催都市の他の観光地や市中店舗を利用するかどうかは微妙で、どの程度の経済効果があるのか疑問。
・他の催しがスケジュール変更を余儀なくされたり、普段の生活を送る市民が終日の交通規制で身動きできなかったりすることがある。
という点で、好意的な印象はなかった。
特に2015年は、過剰なほどの交通規制と路線バス縮小運行(思い返せば、市民としては、海外のコロナでロックダウンされた街に通ずるものがあるかも)にうんざりした。
そして、そうしたことなどぶっ飛ばすような、衝撃的な出来事もあった。
建物の屋根上の柵などがない狭い部分に立ち、六魂祭を見物する人物の写真が、新聞の1面に掲載されたのだ。取り上げた当ブログの記事にたくさんのアクセスがあった。今回、7年前を思い出して検索する人が多かったようで、またアクセス数が増えた。
ここから今回の「東北絆まつり2022秋田」の話。
今回は、前回の反省とコロナ対策もあってか、だいぶこぢんまりとした開催。
パレードは八橋陸上競技場の中で、事前申し込み者のみ観覧。その他、関連イベントである「これが秋田だ!食と芸能大祭典2022(以前広小路でやっていた)」なども含めて、八橋運動公園内の各施設が会場。
運動公園内の道路以外の交通規制は一切されないようで、路線バスの迂回運行もなし。
来場者のアクセスは、前回は、遠方の駐車場へのぼったくりのような料金の有料シャトルバスが運行され、秋田駅とのシャトルバスはないに等しい便数であった。
今回は、秋田駅や旧秋田空港跡地(駐車場)とを行き来する、無料シャトルバスが高頻度で運行。
結果、秋田市街地では目立った道路渋滞はなかったようだし、市民としてはまったく平常の生活を送ることができた。これなら許せる。
興味がないから絆まつりの日付を意識しておらず、29日に、新型コロナウイルス感染症ワクチンの3回目接種を、西武秋田店会場で予約してしまっていた。
秋田市の3回目は、医療機関の個別接種がファイザー製、西武や秋大医学部などの集団接種がモデルナ製のワクチン。全国的には、副反応が強いとかでモデルナが敬遠され、使用期限を延長したり廃棄したり、モデルナの枠が埋まらなかったりしているとのこと。
5月初めの秋田市では、集団接種会場から先に埋まり、市中のクリニックではほとんどが空きありという、逆転した状況であった。
テナントが撤退して殺風景な空きフロアの3階を大きく使った接種会場。予約10分前に行ったら、その枠1番乗りかつ前の枠とのはざまで、直ちに打たれて、予約時間5分後には開放された。【31日補足・西武の玄関には「混雑緩和のため10分前の入場に協力を」みたいなことが書いてあったが、そこで言われても、もう遅い人が多そう。】
1・2回目の医学部体育館会場と比べて、1枠当たりの人数がやや少ない感じもしたが、遅く来た人もスムーズに流れていた感じ。待つにしても、ちゃんとした冷暖房完備でいい。
※この次は2022年11月に、都合4回目のワクチンを受けることとなった。
秋田駅前は、絆まつりを見に来たであろう、市民や観光客が多い。竿燈まつり本番には及ばないが。JRの臨時列車は運行されず、こまちの定期列車にも空席があったから、県外から来る人は、そう多くないのか。西口の芝生広場では、JR東日本秋田支社による「秋田駅 春のふれあいフェスタ 2022」も開催され、その人出も。
六魂祭の時は、大屋根のアーケードに仙台七夕の飾りが吊り下げられていたが、今回はなし。秋田駅周辺では絆まつりのムードは薄かった。
駅~会場のシャトルバス乗降場は、会場側はけやき通りの駐車場付近の路上らしい。駅側はホテルメトロポリタン秋田前。
中央のバスが乗車扱い中のシャトルバス。左は一般路線バス
約15分間隔で運行とのことだったが、乗車率も見ながら随時発車している感じもした。見た限り、遅い時間の会場行き以外は、立ち客が多数。あきらめて一般路線バスを利用する人も多かったようだ。
写真の通り、駅シャトルは秋田中央交通の路線バス用車両で運行。大型バス(確認した限り全車ノンステップのエルガ)が多かったが、中型バスも少し混ざっていた。「7」号車まで確認した。
【30日追記・シャトルバスの正面行き先表示は、確認できた限り、全車「秋田中央交通 AKITA CHUO KOTSU」。イオンモール秋田のシャトルバスでは、この表示のほか「シャトルバス(英字なし)」を使う場合もある。】
駅発会場行きは、タクシー乗り場をぐるっと回って→広小路→県庁前→けやき通りへ右折→到着のはず。では帰りは?
けやき通りを北進→八橋一里塚交差点を右折→旧国道(高陽青柳町・高陽幸町)→新国道を越えて大工町→通町の丁字路を右折→大町通り→日本銀行秋田支店前を左折→竿燈大通り→中央通り→駅。
方向転換しなくて済み、かつ右左折しやすく、(通町橋、秋田中央警察署前などよりも)流れがスムーズなルートなのだろう。
通町の西側から大町通りへ曲がるバスもとても珍しい。個人的にはそれよりも、大型路線バスが高陽地域の旧国道~通町西側を走ることに惹かれた。
なぜなら、かつては大型路線バスも走っていたものの、現在は基本的には走らない(中型バスのみになった)道だから。バス停では、高陽青柳町→高陽幸町→旭北栄町→鉄砲町→通町二区。
高陽幸町~鉄砲町は通町・寺内経由将軍野線(市民生協入口行き)が、通町二区からは泉ハイタウン線も通り、かつてはどちらも大型が入っていた。
※通町二区から合流する神田線・添川線は、以前から中型のみ。また、通町の東側~大町通りは、新屋線・割山線で今も大型バスが走る。
どちらも、秋田市交通局(秋田市営バス)から移管された路線で、市営バス時代は中型とともに大型バスも、終日にわたって充当されていた。※市営バスの大型・中型の運用状況。
将軍野線は2001年春、(泉保戸野線→泉秋操線と呼んでいた)泉ハイタウン線は2006年春に、それぞれ中央交通へ移管された。
将軍野線は移管以降、中型バス限定運用になったようだ。なお、同時に移管され、一部経路が重複する県庁・寺内経由土崎線では、移管直後や2017年頃に大型バスが運用されたとの情報があるが、ラッシュ時等ダイヤを限定しての運用の模様。担当する秋田営業所には、そもそも大型路線バスの台数が少ない。
泉秋操線は、移管前の2002年春から中型限定。2002年春に新屋・割山方面が移管された時点で、交通局から大型バスがなくなったため。その状態のまま、5年後に移管された。
したがって、高陽青柳町→鉄砲町を大型路線バスが走るのは21年ぶり、通町二区付近では20年ぶりになるのではないだろうか。
いずれにしても、旧国道~大工町を中央交通の大型路線バスが走るのは、とてもレア。
ワクチン接種に向かう途中で、このことに気付いた。接種後は、暑いし早く帰るべきと思いつつ、少々見に行った。逆光気味の写真で記録します。
高陽青柳町~高陽幸町間。臨海営業所1411が5号車。中型も含めて臨海の車が旧国道を走るのもレア
歩行者用信号機がまとめて設置されたほど狭い道路を、車体幅2.5メートルの大型バスが行く。
まつりもそろそろ終わりで、帰る人が多いようで、ぎゅうぎゅう詰めの5号車に5分続行して、7号車が来た。
鉄砲町。秋田営業所1004
上の写真の撮影場所は、いわゆる“六道の辻”の変形交差点。位置は少し違うが、22年前にここで撮影した写真。
2000年5月撮影。青窓豪華仕様(座席配置はワンロマではない)の294号車
周りの建物がだいぶ変わってしまったのにも、20年の経過を感じてしまう。
これ以上待っていたら具合が悪くなりかねないので、ここで退散。今のところ副反応は、接種部位の痛みで腕が上がらないことだけ。【31日追記・それと接種部位がかゆい。1・2回目にはなかったはず。倦怠感などはまったくない。】【2日追記・3日経って腕の痛みは消えた。4日目では、虫刺されのようなかゆみは若干残り、しぶとい。1・2回目では肩辺りの重苦しさや軽い頭痛があった気がしたが、3回目がいちばん楽に終わった。】