秋田新幹線開業25周年記念として、秋田駅ビルトピコで3月に開催される予定だった駅弁大会「駅弁味の陣 宴」。
新聞折込チラシまで入ったものの、3月16日に地震が発生してしまい、一部商品の輸送手段であった東北新幹線が不通になり、延期されていた。
新幹線は仮復旧を経て、5月13日・金曜日から通常ダイヤに完全復旧。さっそく、その復旧初日から3日間、仕切り直しの駅弁大会が開かれた。
今回は新聞折り込みはなかったものの、トピコ店内やサイトにはチラシが掲載。チラシのレイアウトは3月と同じだが、季節に合わせて色合いが変わって、前回は「駅弁味の陣 宴」だったのが、今回はただの「駅弁味の陣」に。40種の販売商品は3月と同一。新幹線で輸送される商品(7点)には「はこビュン」ロゴが入った。
2021年10月の「駅弁味の陣2021」の時は、外に整列させられ、売り場内の人数制限があって中でも待たされた。
今回は、外の整列は想定していなそうだった。店内の売り場レイアウトは秋と同じで、人数制限はありそうだったが、待たされるほどではなかった。なお、販売担当も前回と同じJR東日本クロスステーション盛岡支店。
今回の狙いは2品。どちらも新潟県直江津駅「ホテルハイマート」の駅弁。
ここからは3品来るが、11時の販売開始には間に合わず、12時頃から販売で、11時から引換券を配って対応(とポスターの拡大チラシに張り紙)。引換券なしで12時に行くと、10個程度ずつ並べられていて、すぐ購入できた。
直江津駅は、JR東日本エリアの西端、新潟県上越市にある。かつてはホテルハイマートと「ホテルセンチュリーイカヤ」の2社が、日本海の海産物をメインにした駅弁を競い合って製造販売していた。
センチュリーイカヤは2008年で駅弁から撤退。ハイマートのほうは北陸新幹線延伸後は、上越妙高駅(上越妙高駅訪問記)で「駅弁山崎屋」も運営。
直江津駅弁の評判は高いのは知っていたが、魚介類の駅弁はそんなに好きじゃないのと、東日本エリアとはいえ遠くて入手する機会がないままだった。
JR東日本の駅弁コンクール「駅弁味の陣」では、2012年に「鱈めし」が1位、2019年に「さけめし」が1位、2021年に「にしんめし」が2位を、それぞれ受賞。鱈めしとさけめしは1990年代前半から売られているそうで、にしんめしは2021年発売の新顔。現在はいずれも1400円【16日補足・今春1200円から値上げ】。
今回はその3つとも、秋田に来た。とても珍しいのでは。
個人的に特においしそうに思っていた2つを購入。
さけめし 609kcal / にしんめし 569kcal
3品とも、同一の包装形態。ネットの画像ではいずれも紐でくくられることがあるようだが、今回はさけめしは紐なし。また、売り場ではさけめしだけ離れた場所に置かれており、ちょっと探した。
【16日補足・2品でスリーブ(下記参照)の構造が若干違っており、にしんめしのほうには紐を引っ掛ける切り込みがあり、さけめしにはなかった。そして、にしんめしの消費期限シールの下には、値上げ前の価格が印字されていたが、さけめしにはなし。ということは、値上げ後に印刷したスリーブには切り込みを入れないことにして、紐を廃止する方向なのだろう。】
厚紙の筒の包装(スリーブと呼ぶらしい)を外すと、
区別不可能
重箱風のプラスチック容器。ごみ処理や環境負荷の点で一考の余地があると思う。紙は同社駅弁の紹介チラシ。つまようじ付き、おしぼりなし。
中身
箱が思っていたより小さかったが、内容量としてはけっこうある。
さけめし
にしんめし
ごはんには細かい昆布(汐ふき昆布)が混ざって炊かれ、錦糸玉子が載るのが共通(鱈めしも)。その上に載るものがそれぞれ違う。
さけめしは、ほぐした焼鮭、生姜甘酢漬、杏シロップ漬、白瓜粕漬。アルミカップにいくら醤油漬。
にしんめしは、身欠きにしんの甘露煮、にしん昆布巻き、味付数の子、大根みそ漬、はじかみ。アルミカップは、にしん菜の花醤油漬。
さけめし。新潟では鮭の焼漬弁当が有名。秋田では「ぼたっこ/ぼだっこ」こと塩鮭が好まれる。それらと比べると、ほとんどしょっぱさがない鮭。物足りないと感じる人もいるかもしれないが、脂の乗った鮭の味を楽しめた。いくらといっしょに食べてもいい。秋田では食べる機会が少ない粕漬もおいしい。生姜は辛かった。
東北各地では「はらこめし」が駅弁として一時ブームになって、いくつか食べたことがあるが、あまりピンとこなかった。それらより、このさけめしはずっといい。
にしんめしは、濃いめの味付け。見た目通りで悪くない。数の子もいい味。にしん菜の花醤油漬は、甘酸っぱいような味で、口直しになる。
噂通り、個性があっておいしい直江津駅弁だった。JR東日本が行う駅弁大会でないと、秋田では食べられなかったかもしれない。次回以降にも期待。
新聞折込チラシまで入ったものの、3月16日に地震が発生してしまい、一部商品の輸送手段であった東北新幹線が不通になり、延期されていた。
新幹線は仮復旧を経て、5月13日・金曜日から通常ダイヤに完全復旧。さっそく、その復旧初日から3日間、仕切り直しの駅弁大会が開かれた。
今回は新聞折り込みはなかったものの、トピコ店内やサイトにはチラシが掲載。チラシのレイアウトは3月と同じだが、季節に合わせて色合いが変わって、前回は「駅弁味の陣 宴」だったのが、今回はただの「駅弁味の陣」に。40種の販売商品は3月と同一。新幹線で輸送される商品(7点)には「はこビュン」ロゴが入った。
2021年10月の「駅弁味の陣2021」の時は、外に整列させられ、売り場内の人数制限があって中でも待たされた。
今回は、外の整列は想定していなそうだった。店内の売り場レイアウトは秋と同じで、人数制限はありそうだったが、待たされるほどではなかった。なお、販売担当も前回と同じJR東日本クロスステーション盛岡支店。
今回の狙いは2品。どちらも新潟県直江津駅「ホテルハイマート」の駅弁。
ここからは3品来るが、11時の販売開始には間に合わず、12時頃から販売で、11時から引換券を配って対応(とポスターの拡大チラシに張り紙)。引換券なしで12時に行くと、10個程度ずつ並べられていて、すぐ購入できた。
直江津駅は、JR東日本エリアの西端、新潟県上越市にある。かつてはホテルハイマートと「ホテルセンチュリーイカヤ」の2社が、日本海の海産物をメインにした駅弁を競い合って製造販売していた。
センチュリーイカヤは2008年で駅弁から撤退。ハイマートのほうは北陸新幹線延伸後は、上越妙高駅(上越妙高駅訪問記)で「駅弁山崎屋」も運営。
直江津駅弁の評判は高いのは知っていたが、魚介類の駅弁はそんなに好きじゃないのと、東日本エリアとはいえ遠くて入手する機会がないままだった。
JR東日本の駅弁コンクール「駅弁味の陣」では、2012年に「鱈めし」が1位、2019年に「さけめし」が1位、2021年に「にしんめし」が2位を、それぞれ受賞。鱈めしとさけめしは1990年代前半から売られているそうで、にしんめしは2021年発売の新顔。現在はいずれも1400円【16日補足・今春1200円から値上げ】。
今回はその3つとも、秋田に来た。とても珍しいのでは。
個人的に特においしそうに思っていた2つを購入。
さけめし 609kcal / にしんめし 569kcal
3品とも、同一の包装形態。ネットの画像ではいずれも紐でくくられることがあるようだが、今回はさけめしは紐なし。また、売り場ではさけめしだけ離れた場所に置かれており、ちょっと探した。
【16日補足・2品でスリーブ(下記参照)の構造が若干違っており、にしんめしのほうには紐を引っ掛ける切り込みがあり、さけめしにはなかった。そして、にしんめしの消費期限シールの下には、値上げ前の価格が印字されていたが、さけめしにはなし。ということは、値上げ後に印刷したスリーブには切り込みを入れないことにして、紐を廃止する方向なのだろう。】
厚紙の筒の包装(スリーブと呼ぶらしい)を外すと、
区別不可能
重箱風のプラスチック容器。ごみ処理や環境負荷の点で一考の余地があると思う。紙は同社駅弁の紹介チラシ。つまようじ付き、おしぼりなし。
中身
箱が思っていたより小さかったが、内容量としてはけっこうある。
さけめし
にしんめし
ごはんには細かい昆布(汐ふき昆布)が混ざって炊かれ、錦糸玉子が載るのが共通(鱈めしも)。その上に載るものがそれぞれ違う。
さけめしは、ほぐした焼鮭、生姜甘酢漬、杏シロップ漬、白瓜粕漬。アルミカップにいくら醤油漬。
にしんめしは、身欠きにしんの甘露煮、にしん昆布巻き、味付数の子、大根みそ漬、はじかみ。アルミカップは、にしん菜の花醤油漬。
さけめし。新潟では鮭の焼漬弁当が有名。秋田では「ぼたっこ/ぼだっこ」こと塩鮭が好まれる。それらと比べると、ほとんどしょっぱさがない鮭。物足りないと感じる人もいるかもしれないが、脂の乗った鮭の味を楽しめた。いくらといっしょに食べてもいい。秋田では食べる機会が少ない粕漬もおいしい。生姜は辛かった。
東北各地では「はらこめし」が駅弁として一時ブームになって、いくつか食べたことがあるが、あまりピンとこなかった。それらより、このさけめしはずっといい。
にしんめしは、濃いめの味付け。見た目通りで悪くない。数の子もいい味。にしん菜の花醤油漬は、甘酸っぱいような味で、口直しになる。
噂通り、個性があっておいしい直江津駅弁だった。JR東日本が行う駅弁大会でないと、秋田では食べられなかったかもしれない。次回以降にも期待。