広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

工事が進んで

2012-03-27 21:21:55 | 秋田のいろいろ
秋田市中心市街地で行われている(いた)、3つの工事が進んだ模様を紹介します。
●杉のバス停・第二弾
2008年度末に秋田駅西口のバス乗り場の屋根や柱を、秋田杉材で装飾する事業が秋田市によって行われた。※こちらの記事
そして、今年度は、買物広場のバス停に同様の事業を行うことになっていた。※こちらの記事
「秋田杉の街並みづくりを推進」するため、昨年末から800万円かけて工事が行われていた。


「買物広場」バス停は以前も紹介したように、一方通行の中央通り沿いにあり、「秋田駅西口」バス停の1つ手前に位置する。路上ではなく、道路に面した半円状というか「U」字型のロータリーのような形で、中にはいくつかのポールがあって、同時にバスが何台も乗降を扱えるようになっている。
ポールのない部分も広く、10台前後のバスが時間調整のために待機できるようにもなっている。一見、小さなバスターミナルのような趣き。

一方通行であるため、秋田駅発のバスは通らないが、秋田駅西口行き(または経由)バスは明田(地下道)経由・築地経由以外の全路線が通る。でも、「終点の1つ手前」のバス停なわけで、降りる人は多くても乗る人は限られている。
駅を経由して牛島や手形方面などに行くバスには、ここから乗る人もいるが、秋田駅西口の乗り場のほうが何かと便利なようで、それもそう多くはない。
したがって、実質的には買物広場は「降車専用バス停兼バス待機場」として機能している。

各ポール部分には、屋根が付いているが、それぞれ独立していて連続していない。
ポールがない「U」のカーブした部分には、数メートルのカーブした長い屋根があり、ベンチが置かれている。
これらに杉の装飾をしようとするのだろうが、乗る人もおらず、降りるのは地元の人がほとんどであろう場所に、そんなことをしても無駄じゃないかと考えていた。

小さめの緑看板
道路工事でおなじみの「○○を××しています」看板ではなく、なぜか秋田の建物工事でおなじみの緑色の「建築工事の表示」看板が設置されていた。
なるほど。「鉄骨造、地上1階」と、いちおう建物扱いになっている。
工事名称は「中通二丁目バス停広場(買物広場)待合スペース上屋修景整備工事」。前も書いたけれど、「中通二丁目バス停広場」とは「中通二丁目(にある)バス停広場」という意味。1つ手前が「中通二丁目」というバス停(路上)なので、紛らわしい。

装飾されたのは、カーブした長い屋根のみで、各ポールの屋根はそのままだった。
雪がすごいけど、工事前

工事途中(3月上旬)

杉の板が運び込まれる
そして、
完成
秋田駅西口ではルーバー状の杉材をはめ込むように取り付けていたが、それとは工法が違う。
もっと本格的に杉板を取り付けたようで、本格的な感じがする。
“天井板”っぽい
おもしろいのが、天井部分を3つに区切って、それぞれ仕上げが異なること。それぞれの工法の名称が表示されている。
以下、東(フォンテ)側から順に紹介します。(以下、工法の説明はネットで調べたもの)
竿縁(さおぶち)天井
天井板を「竿」と呼ばれる長い棒で押さえている。

目透し(めすかし)天井
板材の継目に隙間を取って張る方法だそうで、たしかに板どうしにすき間がある。

格(ごう)天井
格子状に組んだ枠の中に、板が木目の方向を互い違いにしてはめられている。

天井の見本展示みたいなものだが、これはこれでおもしろい。できれば簡単な解説もあるといい。
でも、これに気づく・目を留める人がどれだけいるだろうか。バスを降りた買い物客が足早に通りすぎるか、バス乗務員がベンチに座って談笑する程度の場所なのだから。

裏側(大屋根・公営駐車場側)から見る
柱は秋田駅西口と同じく、格子状の材木で囲っているようだ。
裏側から見える部分の屋根は、茶色い金属なので、これが秋田杉で飾られているとは気づきにくい。


●再開発の建物
久々の日赤病院跡地、中通一丁目再開発の工事。※工事については前回は昨年11月23日の記事の下のほう、再開発関連の記事は2月27日

仲小路・明徳館ビル前から西を見る
仲小路の明徳館ビル(明徳館高校)前付近では、歩道の融雪装置の設置工事が行われている。

突き当たりの再開発工事現場。
 (再掲)着工前

 (再掲)着工後
工事が本格化してから長らく足場やシートで覆われていたが、最近一部でそれが外され、建物の一部が姿を現し始めた。
現在
ガラスが見えるようになった左の建物が商業施設。
右は「にぎわい交流館」で、こちらも一部はガラスが出ていた。奥に少し見えるのが、美術館のようだ。

【27日23時50分追記】
今日の秋田魁新報地域面によれば、夏の竿燈まつりで昼に行われる「妙技会(いわゆる昼竿燈。正式には妙技大会)」を、この再開発エリア「エリアなかいち」の広場で行う(会場を変更する)ことがまつり実行委員会の役員会で決まった。※2009年の妙技会の記事はこちら
妙技会は2000年から2006年は通町、それより前とそれ以後・昨年までは長らく中土橋(県民会館前)で行われていた。
今年は、中土橋は出場者の待機場所になるとのこと。


●ポケットパークについに立ち入り
広小路の木内向かい、以前薬局などがあった跡地で行われていた、お堀端(穴門の堀)の「千秋公園外堀ポケットパーク」の建設工事が長らく続いていた。※前回は3月4日の記事
この日曜日通りかかると、ついに
中に立ち入りできる!(広小路側)
柵が撤去されて、広小路アーケード側と古川堀反通り両方から園内に入れるようになっていた。
なんかまだ未完成っぽい雰囲気も若干漂うが、ほんとうに工事中の場所には別に柵が立っていたので、そこ以外は入ってもいいと解釈して、足を踏み入れた。
背後が広小路
床面は、道路側(上の写真手前)はインターロッキングブロック敷きで、秋田市道の歩道と同タイプのほぼ正方形で表面に凹凸があり、目地が狭いもの。
お堀側は、けっこう広範囲でウッドデッキになっている。そしてその先には柵が設置され、何やら?
角度を変えて。右奥が古川堀反通りの秋田カトリック教会
お分かりでしょうか、あの、2010年度始めに設置された「展望デッキ」がこちらに移動してきていた。
同じ穴門の堀の秋田駅寄りの広小路に面した場所に、ぽつんと接岸し、2年間に渡って異彩を放っていたが、なるほど、ここなら幅はぴったり収まる。
造り付けのウッドデッキと違和感なく溶け込んでいる
上の写真でも分かる通り、2年間雨風やお堀の水、それに鳥のフンにさらされたためか、デッキの板の色が変わっている。こうするんだったら、もっと遅くに設置してもよかったんじゃ…
コンクリートより左がデッキ

ちなみに、今までデッキがあった場所は、
こうなっている
デッキ設置に際し、歩道の偽木の柵が2か所切断・撤去されていたわけだが、その場所が新たな偽木で再び閉じられていた。そこだけ、偽木自体と地際のセメントの色が違う。
デッキのロープを結ぶための岸側のフックは残っているようなので、もしかしたら場合(イベント内容など)によってはここに再びデッキを持ってきてつなぐ可能性もあるのかもしれない。となると、偽木は取り外しできるようになってるのだろうか?

ポケットパークの場所なら、今までは見られなかった景色も見ることができ、多少は展望デッキの意味があるようにも思える。まだ、デッキ部分には立ち入りできないわけだが、近くからはこんな風景が見られる。
東方向
正面は穴門の堀の向こうに中土橋・大手門の堀、秋田駅方向が見え、左に県民会館の土手。
右は、スケシロ参議の事務所や美容室などの建物の裏面が見えてしまい、目のやり場に困る。
そういえば、現在美容室がある場所辺り(上の写真の右側奥付近)には、昭和末期頃にはかき氷店があった。お堀に面して客席があり、氷を食べながらお堀を眺めることができ、窓の下にはでっかい鯉が寄ってきていたものだった。それに近い光景を、ここから見られるのかもしれない。

もう一方が木内側からまっすぐのお堀の北側。
知らない方もいらっしゃるかもしれないが、穴門の堀は広小路と平行に長方形(東西方向)なだけでなく、古川堀反通り沿いの北方向にも続いており、実は「L」字型。
しかし、古川堀反通りとお堀の間、そして北側の「佐竹小路」沿いには店舗などの建物があり、道路からお堀が見られる場所は少ない。対岸(東側)は秋田和洋女子高校の敷地。したがって、穴門の堀の南北方向の部分が見られる場所は限られている。
ちなみに大手門の堀や穴門の堀の広小路側に張っていた氷が融けてからも、しばらくはこの部分には氷が残っていた(今月中旬頃まで)。

限られた人しか見られなかったその北側部分も、ポケットパークから見ることができる。
北側の眺め。ぐるりと建物に囲まれているのが分かる
といっても木が少なくて建物ばかりで特にきれいな眺めではないし、向かいが女子高ってのも目のやり場に困りそう…
【2022年6月12日追記】2022年現在、デッキの状況は変わらず。対岸の和洋高校は移転し、あきた芸術劇場ミルハスの駐車場になった

最後に、
デッキ側から広小路・木内方向を見る
左側、スケシロ氏の事務所寄りに東屋というよりは「屋根付きのベンチ」のようなものが設置された。ここだと事務所の壁がよく見えてしまう。もうちょっとお堀側に設置したほうが位置的によさそうだったのに。
右側の斜面は、芝生が剥がされた後はそのままの砂山。そこにそのまま立ち入れてしまう。
これでは斜めになった砂場です
前回紹介した高札場のような設置方法で、「みなさんの利用しやすい公園をつくっています。」という看板は、工事期間が終わったこともありなくなっていたが、同じ場所に小さい看板が倒された状態で置かれていた。(上の写真、斜面の上中央)
それによれば、1月19日から3月23日まで「公園環境整備工事をしています。」だそうだ。「みなさんの~」とは別の業者の施工。

ここは最終的にどうなるのか、秋田市建設部公園課のホームページのトップ(http://www.city.akita.akita.jp/city/ur/pc/default.htm)に、現在そのイメージ図がアップされている。
手前が広小路、左が古川堀反通り
既に、東屋の形態や広小路側の路面が、この図とは異なってしまっている。
図では、左奥にも建物らしき構造物(ピンクの屋根)が見えているし、園内にサクラなどの樹木も植えられるようだが、現在植えられている木はそれより少ない。
※続きはこちらの記事中ほど
コメント (3)
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