弘前駅前は区画整理や駅舎改築に合わせ、バス乗り場も整備された。津軽地方の中心都市だけに乗り場の数も多いが、余裕あるスペースにきれいなデザインで配置されている。ただし、個人的には利用者の立場になって設計されていないと思える部分が1つだけある。それは屋根が少なく、風よけがなく吹きさらしという点。冬は吹雪や季節風が乗客に容赦なく吹き付ける。
右方向が駅舎
バスが停まっている1・2番乗り場は高速バスや循環100円バスの乗り場で、連続した屋根が付いている。一方、左側2列の市内や周辺各方面への乗り場は、乗り場ごとに島状の短い不連続の屋根を設置しており、降雨時は傘がないと隣の乗り場へも行けない。いずれも壁はない。
実は弘前市内のバス路線の多くは、駅から徒歩数分のイトーヨーカドー1階の「弘前バスターミナル」が始発で、駅に立ち寄ってから各方面へ向かう運行形態。だから、完全な屋内のターミナルで待てばいいのかもしれないが、実際駅から乗る客も多く、朝の各高校や大学病院行き乗り場には屋根からはみ出るほどの乗客がいることもある。よそ者の勝手な意見としてはもう少し考えて設計してほしかった。
その点、秋田駅西口の乗り場は、古くて狭いながらもよく考えられている。風の強い街ならではなのか、長く市営バスが幅を利かせ駅前が真のバスターミナルだったためか。(東口の乗り場も屋根と風よけがある)
2003年撮影
屋根が連続しており、ベンチの後ろなどは透明板の風よけがある。3・4番線の間には四方に囲いのある待合室的な部分もある。
そのバス乗り場に変化が起きている。
2月6日。3・4番線の間の待合室内
乗り場に行くと、すべての風よけ板が外され、スカスカ。柱を補修しているのか。
「秋田杉材で化粧をする工事をおこなっております」
思い出した。バス乗り場を秋田杉材で装飾する事業だ。以前、試験的に1番乗り場で実施し、耐候性などを検証後、今は本格的にやっているのだろう。
調べると秋田市役所の都市整備部まちづくり整備室というセクションが「秋田杉を活かした都市再生」「秋田杉を活かした街並みづくり」として実施しているようだ。バスの利用促進などでなく「地場産品の秋田杉を使った」「街並みづくり」の一環らしい。
空港リムジンバスも発着する秋田市・秋田県の玄関口だから今の殺風景な乗り場よりはいいと思うからこの事業に反対ではないし、年度末の工事になってしまう事情も分からないでもないが、この寒い時期に吹きさらしにしてバス利用者に迷惑をかける工事をしなくたってもと思う。寒い中工事をする方々も大変だが、バス利用者には健康管理に気を使う病人や試験を控えた受験生だっている。
と思っていたら(毎日行っていないが、次に行った)2月12日には、仮設風よけと思われるブルーシートが設置されていた。その後順次、新しい透明板が設置された。
2月15日
透明すぎて分からないが右側は透明板が付いている。
さらにしばらく行っていなかったら、だいぶ進んでいた。
2月27日
屋根に木材が。頭でっかちで重そう。右側の乗り場はまだ。
工事途中の境目 真下から
既存の屋根の下にルーバー状の杉材を取り付けたようだ。まさに「化粧」というわけだ。
3月12日。柱と壁も
柱は外側をすっぽり多い、壁は格子。下に透明板を残してくれたのはありがたい。
透明板の裏側は格子がなく、透明板がむき出しだった。工事途中だからなのか、それとも広告掲示スペースを残すためだろうか?
だいぶ形が見えてきた。落ち着いた雰囲気になったし、かすかに木の香りもする。でも今後の清掃や部分的な交換などメンテナンスは大変そう。
※2011年度には他のバス停にも同じような装飾を行うことになった。
右方向が駅舎
バスが停まっている1・2番乗り場は高速バスや循環100円バスの乗り場で、連続した屋根が付いている。一方、左側2列の市内や周辺各方面への乗り場は、乗り場ごとに島状の短い不連続の屋根を設置しており、降雨時は傘がないと隣の乗り場へも行けない。いずれも壁はない。
実は弘前市内のバス路線の多くは、駅から徒歩数分のイトーヨーカドー1階の「弘前バスターミナル」が始発で、駅に立ち寄ってから各方面へ向かう運行形態。だから、完全な屋内のターミナルで待てばいいのかもしれないが、実際駅から乗る客も多く、朝の各高校や大学病院行き乗り場には屋根からはみ出るほどの乗客がいることもある。よそ者の勝手な意見としてはもう少し考えて設計してほしかった。
その点、秋田駅西口の乗り場は、古くて狭いながらもよく考えられている。風の強い街ならではなのか、長く市営バスが幅を利かせ駅前が真のバスターミナルだったためか。(東口の乗り場も屋根と風よけがある)
2003年撮影
屋根が連続しており、ベンチの後ろなどは透明板の風よけがある。3・4番線の間には四方に囲いのある待合室的な部分もある。
そのバス乗り場に変化が起きている。
2月6日。3・4番線の間の待合室内
乗り場に行くと、すべての風よけ板が外され、スカスカ。柱を補修しているのか。
「秋田杉材で化粧をする工事をおこなっております」
思い出した。バス乗り場を秋田杉材で装飾する事業だ。以前、試験的に1番乗り場で実施し、耐候性などを検証後、今は本格的にやっているのだろう。
調べると秋田市役所の都市整備部まちづくり整備室というセクションが「秋田杉を活かした都市再生」「秋田杉を活かした街並みづくり」として実施しているようだ。バスの利用促進などでなく「地場産品の秋田杉を使った」「街並みづくり」の一環らしい。
空港リムジンバスも発着する秋田市・秋田県の玄関口だから今の殺風景な乗り場よりはいいと思うからこの事業に反対ではないし、年度末の工事になってしまう事情も分からないでもないが、この寒い時期に吹きさらしにしてバス利用者に迷惑をかける工事をしなくたってもと思う。寒い中工事をする方々も大変だが、バス利用者には健康管理に気を使う病人や試験を控えた受験生だっている。
と思っていたら(毎日行っていないが、次に行った)2月12日には、仮設風よけと思われるブルーシートが設置されていた。その後順次、新しい透明板が設置された。
2月15日
透明すぎて分からないが右側は透明板が付いている。
さらにしばらく行っていなかったら、だいぶ進んでいた。
2月27日
屋根に木材が。頭でっかちで重そう。右側の乗り場はまだ。
工事途中の境目 真下から
既存の屋根の下にルーバー状の杉材を取り付けたようだ。まさに「化粧」というわけだ。
3月12日。柱と壁も
柱は外側をすっぽり多い、壁は格子。下に透明板を残してくれたのはありがたい。
透明板の裏側は格子がなく、透明板がむき出しだった。工事途中だからなのか、それとも広告掲示スペースを残すためだろうか?
だいぶ形が見えてきた。落ち着いた雰囲気になったし、かすかに木の香りもする。でも今後の清掃や部分的な交換などメンテナンスは大変そう。
※2011年度には他のバス停にも同じような装飾を行うことになった。
透明のアクリル板がはまった時、こんなのやるために冬を選んだの?と思ってたら今度は木。秋田杉なのかな~って思ったらやっぱりそうなんだねー。でもちょっと味気ない作りじゃない?雪積もったらどうなるんだろう。つぶれないかしら?
取り付けはしっかりしてそうなので大丈夫そう。でもクモの巣やゴミがたまりそうなのと毛羽立って“杉針(ささくれ)”が刺さったりしないか気になります。完成したらまた行ってみます。