時折触れてきたように、秋田中央警察署の幸町(さいわいちょう)交番が、泉外旭川駅前へ移転することになっていた。
秋田県警察本部の交番は建物の老朽化により、近年、建て替えられるものが多いが、それと同時に移転するケースもある。秋田中央警察署大町交番も2017年12月18日に川反の中で移転しているが、管轄地域内の住民への事前説明もなく、ひっそりと夜逃げのように移転していた。
幸町交番は老朽化のほか、泉外旭川駅開業で人の動きが大きくなった場所への移転という意味合いもあるようだ。
例によって県警からの積極的な告知はなく、移転することは秋田魁新報や秋田建設工業新聞で軽く伝えられた程度。あとは県議会の議事録を検索して、現地へ行ってみないと情報がない。
まずは移転前の幸町交番。
所在地は高陽幸町(こうようさいわいちょう)14番33号。新国道(県道56号)の「高陽幸町」交差点西側の狭い市道に面して建つ。
右が交差点。パトカーは2020年度導入「MAZDA2(旧デミオ)」のようだ
交差点北西角は、いとくなどが入るショッピングモール「新国道モール」。その敷地に交番が食いこむ立地。交番の東隣はメガネ店、裏はモールの通路と駐車場(仕切りがあって行き来できない)、西隣はドラッグストアの側面。
新国道モールは2008年6月オープン。それ以前は、秋田いすゞ自動車があって、幸町交番はその時代からあった。いすゞ時代から、交番はこの建物でこの位置にあったのだと思っていたら、少し違った。
建物は1977年築の鉄骨モルタル造で、アスベストが使われていた(2009年始頃に除去)とのこと。古さは見れば分かるけど、もうちょっと古そうにも見える。正面2階だけ茶色いタイル張りなのがアクセント。ちなみに、移転前の大町交番は1979年11月開所時からの建物だったようで、幸町交番より若干大きかった。
新国道モールを造るに当たり、土地のやり繰りが生じたようで、数メートル建物を曳き家しているのだそうだ。
1977年開所【24日追記・末尾追記の新聞報道によれば1964年開所】なのだと思うが、当初は「秋田警察署幸町派出所」だったはず。1994年以降に全国的に「交番」になり、2005年に秋田中央警察署が発足。
竿燈の絵入りの看板。「秋田警察署」を隠している
ただし、幸町交番の管轄地域は、竿燈まつりの会場に近いものの、会場一帯は管轄外。管轄内に竿燈に出る町内はある。
交差点北の新国道には「幸町交番前」バス停があるわけだが、名称はどうなるか。
【2022年8月31日追記】幸町交番前バス停は、2022年10月から「高陽幸町交差点前」となることになった。変更前後の状況。
ここで幸町交番の名前について。※高陽地区について過去の記事。
所在地の高陽幸町から「幸町」を取ったことになる。高陽幸町は1966年に成立しているが、それ以前から「幸町」と呼ばれていたようではあるが、交番の名前にしてはピンポイント。
秋田市内のほかの交番の名前と比べると、大町、山王等々、大字レベルの地名を冠するものがほとんど。ここだと「高陽交番」のほうが無難そうなのになぜ幸町にしたのだろう。【24日追記・交番は1964年開所であることが分かった。その時点では高陽幸町がなかったのだから、幸町交番になったのは当然。納得。】
幸町交番の管轄地域は、高陽地区に留まるわけではない。
秋田中央警察署の各交番の管轄地域(所管区)は、ホームページに出ていない(秋田東警察署は載っている)ので困りかけたが、「秋田県警察の組織に関する規則」で明確に定めて公表されていた。秋田県例規集や県警サイトで見ることができる。
それによれば、所管区は、高陽全域、保戸野の一部、八橋の多く、泉(線路向こうは除く)。近いのに、旭北や山王は一切含まない。
秋田中央警察署エリアの最北の一帯で、交番所在地は所管区の南端近くに位置する。
さて、移転先。
泉外旭川駅の線路の西というか南、泉地区側。駅前からバス通り【24日補足・泉いちょう通り】に出る押しボタン信号の向かい側。小さい市道との角地。泉北(いずみきた)三丁目5番10号だと思われる。
以前は2階建ての建物があり、「ジーエス・ユアサ バッテリー」の看板を掲げた、ユアサ電池サービス株式会社 秋田営業所があった。同社が移転後、解体して更地にされ、新たに建築された。
移転距離は、直線で北北東へ1.2キロ、道のり(車では難しい最短経路)では1.6キロ。
ここも幸町交番の管轄地域であり、他の交番、さらには他の警察署のエリアとも隣接するため、その兼ね合いから、所管区の変更はないと思われる。所管区の北西端近くに位置する。
建築現場をしばらく見ないでいたら、
手前左(背後)が泉外旭川駅、左奥が保戸野方向
すっかり出来上がっていた!
周りに店やマンションなど目立つ建物が多い中、2階建てで黒っぽい色、特に保戸野側から来るとインカーブの先に交番側面がちょっと見えるだけなので、存在が埋没してしまう。
保戸野側から。マンションの物置みたいなのにも隠される
交番の建物は、2辺とも道路際ギリギリにが建ち、玄関は角地ならではの角。駐車場は建物裏側で、バス通りから直接出入りできない。
新しい交番裏。右が駐車場。真向かい奥が泉外旭川駅前広場
交番といえば、建物の前、道路に面してパトカーが置かれているのが当然の光景と思いがちだが、ここはそうではない。近年新しくなった秋田臨港警察署将軍野交番も、裏側が駐車場なので、秋田県警ではこだわらないようだけど、迅速かつ安全な緊急出動の点では大丈夫なんでしょうか(例えば狭い道の除雪が後回しにされ、出動に難儀する可能性もある)。
では、新しい交番の名前は?
高陽幸町でない場所に移るのだから、「幸町交番」のままではおかしい。改称はされると思っていた。
20日・月曜日時点では、引っ越し前で中は空っぽだったが、その少し前の時点で名称を含めて交番の表示は出来上がっていた。先週初め頃では、旭日章(警察章)だけ隠されていたようなので、その時点では工事中で引き渡し前だったか。
現状では、稼働中の交番と勘違いして、助けを求めたり自首しに来たりする人がいかねない。「交番」の赤い看板くらいは隠しておいたほうがいいと思うのですが…
その名は…
「秋田中央警察署泉交番」
玄関の上に、ヒラギノ角ゴシック体で、警察署名に続けて同じ文字サイズで表記される。前例がない表示かも。
ということで「泉交番」らしい。当然でしょと思われるかもしれないが、個人的には泉交番はないと思っていた。
「泉外旭川駅前交番」も予想としてはあり得たが、これもないと思っていた。泉外旭川駅は、駅の両側が対等な関係なので、反対の外旭川側と混同されそうだから。
所在地から「泉北交番」はピンポイントだし分かりづらい。「(泉)菅野交番」だと、地名と数十メートルずれてしまう。
所在地の大字レベル「泉」から泉交番と命名されたことになるが、どうしてそれはないと思っていたかと言えば…
秋田市内にはすでに「泉駐在所」が存在するから。【その後、2022年に泉駐在所が廃止されることになった。以下の内容は廃止以前のものです。詳細は末尾リンクの続きと、さらにその続きの記事参照】
秋田東警察署の管轄だが、線路の反対側の泉一ノ坪にある。今は学区なども異なるものの、もともとは同じ1つの「泉」。今回、線路沿いを歩いて移動してみたら、泉交番から泉駐在所まで20分かからなかった。
泉駐在所の表示。秋田県警では「警察官駐在所」が正式名称
「交番」と「駐在所」は同じではないものの、並列される施設。署は違っても、同じ市内の近い位置に同名の交番と駐在所が所在するのって、とてもまぎらわしくないだろうか。
この理由から、僕は「泉交番」はまずないと考え、新交番の名前の予想が、とても難しかったのだが。結果は安易な命名だった。
交番と駐在所を同一の施設ととらえてしまう一般人もいるはず。自分の居住地を担当する交番・駐在所がどこか知らない人もいるだろう。泉駐在所が泉交番に移転・改称したと勘違いする人もいそう。そんな中、ネット地図に間違って登録されたり、違うほうに電話や来訪してしまったりする恐れは充分にあると思う。それらにより、初動が遅れてしまう事態さえ、起きないとは言い切れまい。
※私見だが、特に市街地で生活する時、交番・駐在所はそれほど頼りにならないと思う。不在だったり人員が限られていたりするから。警察へ用がある時は、警察署本署(秋田中央警察署や秋田東警察署)や警察相談ダイヤル#9110、本当に緊急なら110番通報するべきと考える。
県議会の議事録を調べると、2021年2月の秋田県議会の教育公安委員会の段階ですでに、県警から議員へ泉交番の名前が報告されていた。駐在所との重複については、特に話に出ていない。
県警職員も、県議会議員も、あとは公安委員とか警察署協議会員みたいな警察以外の地元住民も誰一人、既存の泉駐在所へ思いを馳せることができなかったのだろうか。
泉交番の名称は、秋田県警やマスコミから発表・報道されていない。
そのため、名称変更や移転の発表があると、せっかちな誰かが早急に登録を変えてしまうGoogleマップも、さすがに未登録。「泉交番」で検索すると、秋田東警察署泉駐在所や、仙台市の泉警察署泉交番を表示する。
でも、現地に堂々と名前を掲げているのだから、本決まりなのだろう。
泉駐在所のほうを、廃止や名称変更する可能性もなくはないけれど、ないだろう。
実は、現地や議事録を見る前に、ネットで泉交番の名前を見つけた。これが議事録以外では唯一のネット掲載だろう。先週末更新の秋田市役所サイトの秋田市長の週間予定。23日・木曜日に「泉交番開所式典」が開かれると出ていた。
大町交番移転時は、12月18日に移転先で業務を開始し、開所式は翌年1月22日だった。
そんなわけで、幸町交番→泉交番の移転日は予想がつかない。大町交番同様、今回もコソコソと移転してしまうのだろうか。交番は地域住民に存在を知ってもらってこその交番。やはり秋田県警(または秋田中央警察署)の広報・周知が足りない。
そしてやはり、泉駐在所と泉交番が共存するのは、まずいと思う。泉駐在所のほうについて、続く。
【24日追記】24日付秋田魁新報地域面によれば、開所式は16人が出席、24日13時から8人体制で業務開始。新交番は木造一部2階建て約194平方メートル。総事業費1億4700万円。
ちなみに、大町交番は開所式に22人出席(コロナ流行前)。木造一部2階建て約224平方メートル、土地取得費も含めた総事業費約1億1500万円。所属する職員は所長を含めて11人。
【2022年2月7日追記】幸町交番は、移転後も看板が掲げられたまま空き家で年を越した。2022年2月7日に通ると、仮囲いされ、解体工事が始まっていた。
【2024年1月18日追記】解体後の土地は、(建物の裏表が逆転して)新国道モールの一部となり建物が建ち、2023年12月25日にヘアサロン「Agu hair Leia ITOKU新国道店」がオープン。
秋田県警察本部の交番は建物の老朽化により、近年、建て替えられるものが多いが、それと同時に移転するケースもある。秋田中央警察署大町交番も2017年12月18日に川反の中で移転しているが、管轄地域内の住民への事前説明もなく、ひっそりと夜逃げのように移転していた。
幸町交番は老朽化のほか、泉外旭川駅開業で人の動きが大きくなった場所への移転という意味合いもあるようだ。
例によって県警からの積極的な告知はなく、移転することは秋田魁新報や秋田建設工業新聞で軽く伝えられた程度。あとは県議会の議事録を検索して、現地へ行ってみないと情報がない。
まずは移転前の幸町交番。
所在地は高陽幸町(こうようさいわいちょう)14番33号。新国道(県道56号)の「高陽幸町」交差点西側の狭い市道に面して建つ。
右が交差点。パトカーは2020年度導入「MAZDA2(旧デミオ)」のようだ
交差点北西角は、いとくなどが入るショッピングモール「新国道モール」。その敷地に交番が食いこむ立地。交番の東隣はメガネ店、裏はモールの通路と駐車場(仕切りがあって行き来できない)、西隣はドラッグストアの側面。
新国道モールは2008年6月オープン。それ以前は、秋田いすゞ自動車があって、幸町交番はその時代からあった。いすゞ時代から、交番はこの建物でこの位置にあったのだと思っていたら、少し違った。
建物は1977年築の鉄骨モルタル造で、アスベストが使われていた(2009年始頃に除去)とのこと。古さは見れば分かるけど、もうちょっと古そうにも見える。正面2階だけ茶色いタイル張りなのがアクセント。ちなみに、移転前の大町交番は1979年11月開所時からの建物だったようで、幸町交番より若干大きかった。
新国道モールを造るに当たり、土地のやり繰りが生じたようで、数メートル建物を曳き家しているのだそうだ。
竿燈の絵入りの看板。「秋田警察署」を隠している
ただし、幸町交番の管轄地域は、竿燈まつりの会場に近いものの、会場一帯は管轄外。管轄内に竿燈に出る町内はある。
交差点北の新国道には「幸町交番前」バス停があるわけだが、名称はどうなるか。
【2022年8月31日追記】幸町交番前バス停は、2022年10月から「高陽幸町交差点前」となることになった。変更前後の状況。
ここで幸町交番の名前について。※高陽地区について過去の記事。
所在地の高陽幸町から「幸町」を取ったことになる。高陽幸町は1966年に成立しているが、それ以前から「幸町」と呼ばれていたようではあるが、交番の名前にしてはピンポイント。
秋田市内のほかの交番の名前と比べると、大町、山王等々、大字レベルの地名を冠するものがほとんど。ここだと「高陽交番」のほうが無難そうなのに
幸町交番の管轄地域は、高陽地区に留まるわけではない。
秋田中央警察署の各交番の管轄地域(所管区)は、ホームページに出ていない(秋田東警察署は載っている)ので困りかけたが、「秋田県警察の組織に関する規則」で明確に定めて公表されていた。秋田県例規集や県警サイトで見ることができる。
それによれば、所管区は、高陽全域、保戸野の一部、八橋の多く、泉(線路向こうは除く)。近いのに、旭北や山王は一切含まない。
秋田中央警察署エリアの最北の一帯で、交番所在地は所管区の南端近くに位置する。
さて、移転先。
泉外旭川駅の線路の西というか南、泉地区側。駅前からバス通り【24日補足・泉いちょう通り】に出る押しボタン信号の向かい側。小さい市道との角地。泉北(いずみきた)三丁目5番10号だと思われる。
以前は2階建ての建物があり、「ジーエス・ユアサ バッテリー」の看板を掲げた、ユアサ電池サービス株式会社 秋田営業所があった。同社が移転後、解体して更地にされ、新たに建築された。
移転距離は、直線で北北東へ1.2キロ、道のり(車では難しい最短経路)では1.6キロ。
ここも幸町交番の管轄地域であり、他の交番、さらには他の警察署のエリアとも隣接するため、その兼ね合いから、所管区の変更はないと思われる。所管区の北西端近くに位置する。
建築現場をしばらく見ないでいたら、
手前左(背後)が泉外旭川駅、左奥が保戸野方向
すっかり出来上がっていた!
周りに店やマンションなど目立つ建物が多い中、2階建てで黒っぽい色、特に保戸野側から来るとインカーブの先に交番側面がちょっと見えるだけなので、存在が埋没してしまう。
保戸野側から。マンションの物置みたいなのにも隠される
交番の建物は、2辺とも道路際ギリギリにが建ち、玄関は角地ならではの角。駐車場は建物裏側で、バス通りから直接出入りできない。
新しい交番裏。右が駐車場。真向かい奥が泉外旭川駅前広場
交番といえば、建物の前、道路に面してパトカーが置かれているのが当然の光景と思いがちだが、ここはそうではない。近年新しくなった秋田臨港警察署将軍野交番も、裏側が駐車場なので、秋田県警ではこだわらないようだけど、迅速かつ安全な緊急出動の点では大丈夫なんでしょうか(例えば狭い道の除雪が後回しにされ、出動に難儀する可能性もある)。
では、新しい交番の名前は?
高陽幸町でない場所に移るのだから、「幸町交番」のままではおかしい。改称はされると思っていた。
20日・月曜日時点では、引っ越し前で中は空っぽだったが、その少し前の時点で名称を含めて交番の表示は出来上がっていた。先週初め頃では、旭日章(警察章)だけ隠されていたようなので、その時点では工事中で引き渡し前だったか。
現状では、稼働中の交番と勘違いして、助けを求めたり自首しに来たりする人がいかねない。「交番」の赤い看板くらいは隠しておいたほうがいいと思うのですが…
その名は…
「秋田中央警察署泉交番」
玄関の上に、ヒラギノ角ゴシック体で、警察署名に続けて同じ文字サイズで表記される。前例がない表示かも。
ということで「泉交番」らしい。当然でしょと思われるかもしれないが、個人的には泉交番はないと思っていた。
「泉外旭川駅前交番」も予想としてはあり得たが、これもないと思っていた。泉外旭川駅は、駅の両側が対等な関係なので、反対の外旭川側と混同されそうだから。
所在地から「泉北交番」はピンポイントだし分かりづらい。「(泉)菅野交番」だと、地名と数十メートルずれてしまう。
所在地の大字レベル「泉」から泉交番と命名されたことになるが、どうしてそれはないと思っていたかと言えば…
秋田市内にはすでに「泉駐在所」が存在するから。【その後、2022年に泉駐在所が廃止されることになった。以下の内容は廃止以前のものです。詳細は末尾リンクの続きと、さらにその続きの記事参照】
秋田東警察署の管轄だが、線路の反対側の泉一ノ坪にある。今は学区なども異なるものの、もともとは同じ1つの「泉」。今回、線路沿いを歩いて移動してみたら、泉交番から泉駐在所まで20分かからなかった。
泉駐在所の表示。秋田県警では「警察官駐在所」が正式名称
「交番」と「駐在所」は同じではないものの、並列される施設。署は違っても、同じ市内の近い位置に同名の交番と駐在所が所在するのって、とてもまぎらわしくないだろうか。
この理由から、僕は「泉交番」はまずないと考え、新交番の名前の予想が、とても難しかったのだが。結果は安易な命名だった。
交番と駐在所を同一の施設ととらえてしまう一般人もいるはず。自分の居住地を担当する交番・駐在所がどこか知らない人もいるだろう。泉駐在所が泉交番に移転・改称したと勘違いする人もいそう。そんな中、ネット地図に間違って登録されたり、違うほうに電話や来訪してしまったりする恐れは充分にあると思う。それらにより、初動が遅れてしまう事態さえ、起きないとは言い切れまい。
※私見だが、特に市街地で生活する時、交番・駐在所はそれほど頼りにならないと思う。不在だったり人員が限られていたりするから。警察へ用がある時は、警察署本署(秋田中央警察署や秋田東警察署)や警察相談ダイヤル#9110、本当に緊急なら110番通報するべきと考える。
県議会の議事録を調べると、2021年2月の秋田県議会の教育公安委員会の段階ですでに、県警から議員へ泉交番の名前が報告されていた。駐在所との重複については、特に話に出ていない。
県警職員も、県議会議員も、あとは公安委員とか警察署協議会員みたいな警察以外の地元住民も誰一人、既存の泉駐在所へ思いを馳せることができなかったのだろうか。
泉交番の名称は、秋田県警やマスコミから発表・報道されていない。
そのため、名称変更や移転の発表があると、せっかちな誰かが早急に登録を変えてしまうGoogleマップも、さすがに未登録。「泉交番」で検索すると、秋田東警察署泉駐在所や、仙台市の泉警察署泉交番を表示する。
でも、現地に堂々と名前を掲げているのだから、本決まりなのだろう。
泉駐在所のほうを、廃止や名称変更する可能性もなくはないけれど、ないだろう。
実は、現地や議事録を見る前に、ネットで泉交番の名前を見つけた。これが議事録以外では唯一のネット掲載だろう。先週末更新の秋田市役所サイトの秋田市長の週間予定。23日・木曜日に「泉交番開所式典」が開かれると出ていた。
大町交番移転時は、12月18日に移転先で業務を開始し、開所式は翌年1月22日だった。
そんなわけで、幸町交番→泉交番の移転日は予想がつかない。大町交番同様、今回もコソコソと移転してしまうのだろうか。交番は地域住民に存在を知ってもらってこその交番。やはり秋田県警(または秋田中央警察署)の広報・周知が足りない。
そしてやはり、泉駐在所と泉交番が共存するのは、まずいと思う。泉駐在所のほうについて、続く。
【24日追記】24日付秋田魁新報地域面によれば、開所式は16人が出席、24日13時から8人体制で業務開始。新交番は木造一部2階建て約194平方メートル。総事業費1億4700万円。
ちなみに、大町交番は開所式に22人出席(コロナ流行前)。木造一部2階建て約224平方メートル、土地取得費も含めた総事業費約1億1500万円。所属する職員は所長を含めて11人。
【2022年2月7日追記】幸町交番は、移転後も看板が掲げられたまま空き家で年を越した。2022年2月7日に通ると、仮囲いされ、解体工事が始まっていた。
【2024年1月18日追記】解体後の土地は、(建物の裏表が逆転して)新国道モールの一部となり建物が建ち、2023年12月25日にヘアサロン「Agu hair Leia ITOKU新国道店」がオープン。
(あとは中央交通も)
泉駅前交番とかハイタウン交番とかあったのに。
幸町はなかなかいいなと思いましたしね。
逆に駐在の側を「旭川南駐在所」とかにしても。
この付近が、秋田市内3警察署の境界でもあるわけですが、警察署間の連携が取れていないようにも感じさせます。
「泉」のとらえかたが、ここ数十年の宅地開発で変わってしまったことも一因です。駐在所側が本当の泉村だったはずで、そちらを残してやりたい気もします。
ただ、泉警察官駐在所はやはり考慮したほうが良かったです。